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本編
60*
しおりを挟む目覚めると、ベッドへ横たわっていた。俺の背後に義輝がいる。俺のお腹に義輝の腕がまわされており、抱き枕のようにして抱き締められている状態になっていた。
背後にいる義輝が寝ているのか、寝ていないのかの判断はつかない…
時間の感覚も麻痺しており、今が何日の何時なのかも分からない…
既に遮光カーテンの微かな隙間からは太陽の光すら入ってきていない。真っ暗闇に見える…
朝から盛ってヤッてたわけだから…多分…日付は変わっているとは思う…
自信はないけど…恐らく…
『はぁ…』と溜め息をつき、身体を動かそうとするが…抱き枕にされている事を差し引いても…腕などが鉛のように重たく感じた。
ダルすぎる身体を叱咤して義輝の腕から這い出ようとした直後、お腹に回っていた手に力が入り、ググッと引き寄せられるのと同時に俺の後ろに硬いモノが挿入された。
突然の事にナニが起こったのか理解できなかった。
「ひゃあぁぁあ!!」
背を仰け反らせ、思わず上がった悲鳴に近い喘ぐ声に…押し殺してはいるが、クスクスと笑っている声が耳元から聞こえてきた。
「んんっ…あっ…ちょっ…よし、きっ!!」
「ん~?なーに?」
「あっ…ま、てっ…うごいちゃっ…ン…ふっ…」
全く眠気を含んでいない義輝の声音に最初から起きていたという事と、ナカに義輝のモノが再び挿入され穿たれているという事だけは理解できた。
「ぁぁああっ…まってぇ…やっ…」
「起きるまで待ってたんだけど?」
「はぇ?っ…あぅ…ひっ…ン…」
待ってほしいと叫んでいるのに、義輝の腰は止まらずに俺のナカをリズミカルにノックしてくる。
自身の言葉とは裏腹に身体のナカは正直で、義輝のモノが入ってきた瞬間から、ずっと蠢き義輝の体液が注がれるのを待っている。
「ソレに…修兵のナカ、締め付け凄いんだけど?止めても大丈夫なの?」
という義輝の問いかけに、抱かれてから時間があまり経過していないのか…思いの外、直ぐに義輝が与えてくれる快楽を求めていた。
「やめちゃ…やだぁ…んっ…ぁ…」
ヌチャヌチャと緩慢な動作で与えられる少し物足りなさを感じる刺激に悩まし気な声が出た。
背後でクスリと笑った義輝は俺のモノに片手を包むように添えると優しい力加減で扱き始めた。
「んっ、ぁあっ…どっちかにしてぇ…すぐにいっちゃ…っ…」
「ん~?聞こえないなぁ…ほら、イケよ…」
背後から低めの声で囁かれた直後、ゾワゾワとした感覚が襲ってきた。
「んんっ…っ…あ、ぁあっ…も、いくぅ…ぁぁああ!!」
的確にイイトコロを義輝のモノで刺激され、感じるポイントを触れられる…たったソレだけで呆気なく果てた俺はイッた余韻に浸ろうとするが…
やはり、義輝…ココで許してくれる訳もなく…腰の動きを止めることはない…
*
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