50 / 55
外伝【氷夜の章】
15*
しおりを挟むジュブジュブとわざと音を立てながら口淫を続けていると、生理的に潤んだ目を俺に向けて、荒い息を繰り返しながら腰を震わせている。
何度言っても足りないくらいに可愛い政義は、イヤイヤと言うふうに首を横に振って快楽を受け流そうとしていた。
が、ソレを俺が許すはずもなく、あいている片手で胸の頂きを摘んだり、弾いたり、揉んだりを繰り返した。
その刺激に耐えられなくなったのか、政義は息を飲んだ直後、俺の口の中に白濁を吐き出した…。
俺はソレを普通に飲み下し、目を見開き驚く政義を視野に、さらにソレを扱き上げた。
間を置かずに嬌声を上げた政義は、身体に力が入ると同時に先端から透明なモノを散らした。
全身から完全に力が抜けたのか、俺の肩を掴んでいた手も外れて敷布団の上に落ちていた。
投げ出すように落ちた小柄な政義の身体は艶めかしく布団の上に投げ出されており、両足も誘うように開いている。
その光景に無意識に舌舐めずりをした俺は政義の足を持ち上げて上半身を少しだけおった。
政義の秘部が俺の眼前に晒される。その入口は愛液に濡れ、ヒクヒクと動いており、俺のモノを欲しがっているようにも見えた。
俺は脹脛から足の付根まで余す事なく舌を這わせると、後ろの入口付近を舌先で擦ってみた…。
秘部へ完全に口を付けて強めに吸い付いたり、ペロペロと舐めたり、唇でハムハムと食んだりしていると、政義の身体はビクビクと反応し、艶めかしく腰をくねらせている。
もう、その痴態だけでイケそうな気がするほど俺は興奮をしている状態だった…。
しかし、ソレもなけなしの理性で耐える。出すならば、『自分のモノ』のナカで出したいという『鬼』の本能とも言える…。
政義の口からは殺しきれなくなったヤラシイ声が漏れ続けている。
入口の浅い部分をピチャピチャと舐めたり、吸ったりを繰り返す俺の舌を政義の秘部が飲み込もうと開閉を繰り返している。
俺はつぶさに政義の反応を見ている。少しの表情も見逃したくないという俺の独占欲とでも言うのか…
見る度に潤ませた瞳と視線が絡む。そして、ナニかを言いたそうに口をパクパクさせてはいるが、恐らく、それも無意識なのだろう。
ヤラシイ動きをする腰が俺を誘ってくる。
満足した俺は一際強くソコに吸い付くと顔を離す。政義の愛液と自分の唾液で濡れそぼった唇を自分の舌でペロリと舐め、政義の名前を呼んだ。
「政義。」
「んぅ…あ、なにっ…」
「指を挿れるが…痛かったら直ぐに言ってくれ」
「んっ…わかったぁ…」
俺は政義の可愛い返事を聞いて、愛液を自分の指に馴染ませた後、ゆっくりと慎重にナカを傷つけないように気をつけながら、人差し指を少し挿入した。
できるだけ優しくゆっくりとナカを広げるように動かしながら挿れた。舌を使っていた時よりは深いが、奥まで挿れるにはキツいし、何より痛がって政義が嫌がるかもしれないと思った俺は浅いところから順に解す為に指を動かしていた。
「あっ…おく、おくに、…いれてっ、ぁ…」
「もう少しだけ広げたらな…」
とは言ったものの、政義が可愛い過ぎて手酷く犯してしまいそうだった俺はその思いを誤魔化したくて、上半身を政義の方に倒すと、首筋に勢いよく吸い付いた。
分かりやすく跳ねた愛おしい政義の身体は俺の理性をさらに崩してくる結果に終わった。
「ぁん、…い、じわるぅ…っ!!」
なんて言って腰をくねらせ煽ってくる姿に鼻血が出そうになる…。
まぁ、俺の名誉のためにそんな失態はしないが…。
政義の胸の頂きをピンと弾くと、もう片方の頂きは俺の口の中へと消えた。
舌先で転がしていると、政義は秘部を俺に押し付けてくるような動きをし始める。
俺は思わず、口を付けたままクスリと笑った。
赤く勃った胸の頂きを唇で優しく食むと、音を立てながらゆっくりと口を離して政義を見る。
「少しの苦痛も味わってほしくないからな…」
「ン、はぁ…あっ、んんっ…」
そう言いつつも俺は政義のナカに入っている指を少しだけ動かした。すると、政義のソコは嬉しそうに俺の指を咥え込んだ。
☆
俺にキスを強請り、与えている刺激に素直に反応してくれている政義は可愛い声を上げ続けていた。
様子を見ながら指を増やしつつ、解していると、3本が余裕で入るようになっていた。
俺はその3本の指で先程よりもずっと奥を広げるように動かし政義の反応を見ている。
時折、先程見つけた政義が1番反応する場所を攻めて追い立てる。
ちなみに政義は俺の指を食い締めながらビュクビュクと白濁を何回か吐き出している…。
エロくて可愛い、俺の政義に気分が高揚していく…。
政義のナカから溢れ出た愛液は入口付近で泡立っており、おさまりきらないソレは、お尻の谷間を伝って敷布団の上に水の溜を作っている状態だ…。
なんとエロい光景だろう。
グチャグチャになりながらも、下から俺を見上げてくる政義に愛おしさが募る。
政義の匂いに当てられた俺のモノは既に硬く勃ち、直ぐにでも挿入できそうなほど、そそり勃っていた。
しかし、俺は我慢する。
大切な政義を心身ともに傷つけない為だ。
この行為が政義にとって苦痛であってはならないからだ。そう感じさせてしまったら、一環の終わりである…。
刺激についてこられるようになるまで待ちつつ、気持ち良いと感じてくれる場所を少しでも増やすために動いた。
この行為でさらに幸せを感じられるようになってほしい…。
この行為は欲を満たす為のものではない、愛する者とする喜びを知ってほしい。
俺だけが満たされたのでは意味がない。政義も満たされてほしい。
その一心だけで愛撫を繰り返していると、政義の表情に変化が訪れた。
幸せそうに歪む政義の顔を見た瞬間、俺の顔も政義と同じように歪んだ。
*
0
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
愛欲の炎に抱かれて
藤波蕚
BL
ベータの夫と政略結婚したオメガの理人。しかし夫には昔からの恋人が居て、ほとんど家に帰って来ない。
とある日、夫や理人の父の経営する会社の業界のパーティーに、パートナーとして参加する。そこで出会ったのは、ハーフリムの眼鏡をかけた怜悧な背の高い青年だった
▽追記 2023/09/15
感想にてご指摘頂いたので、登場人物の名前にふりがなをふりました
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
子悪党令息の息子として生まれました
菟圃(うさぎはたけ)
BL
悪役に好かれていますがどうやって逃げられますか!?
ネヴィレントとラグザンドの間に生まれたホロとイディのお話。
「お父様とお母様本当に仲がいいね」
「良すぎて目の毒だ」
ーーーーーーーーーーー
「僕達の子ども達本当に可愛い!!」
「ゆっくりと見守って上げよう」
偶にネヴィレントとラグザンドも出てきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる