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俺のイケてるオメガ様。
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しおりを挟むその後、冬樹さんや雅輝からの打診により、俺は同僚に支社でのプロジェクトを引き継ぐ事が決まった。
俺はというと…神無月様の配慮により、暫く有給休暇が付いた。
「大変だったのだから、ゆっくり休め」という事らしい…。だが、俺は知っている…。雅輝の口利きと冬樹さんの配慮だという事を…。
雅輝は仕事も『上層』のアルファ並みにできる。故に会社のトップ…神無月様から気に入られている。
が、しかし…である。神無月様は直接オメガと関わる事をしない。
自分の『番』に余計な心労をかけたくないというのもあるが、本能で強いアルファに惹かれるオメガが勘違いしないように…というのも理由である。
雅輝はそういう勘違いは一切しないという保証はあるが、周りが変な勘繰りをして仕事やプライベートに支障を来されないように徹底している事から例え気に入っていたとしても特別扱いはできないらしい…。
絶対に秘書である冬樹さんを挟む。俺はアルファだから問題ないと言われた。が、十中八九、俺より雅輝の方が気に入られている。
俺が雅輝のお気に入りだからそれなりに良くして貰えているのかもしれない。
というのが…俺の自己評価だったりする。
☆
そしてー…である。
俺は想いの丈を雅輝へ告げる気はなかったのだが…勢いで告げてしまった。
嬉しい誤算があった。なんと雅輝と両想いだったみたいだ。まぁ、その前にいろいろとあったが…本当にいろいろと…。
まさか、あの美しい指で俺のモノに触れてくれるなんて思わなかったから…。
我慢できずに射精した上に、両想いとなり、初めて雅輝と繋がったのだ…。
玩具ではない雅輝のモノが俺のナカに入った。
夢にまで見た瞬間だ…。前戯も丁寧にシてくれた。アルファなのに挿れられてヨガるなんてオカシイのかもしれないが、実際、雅輝のモノに見立てたモノを後ろに挿れて自分を慰めていたくらいだったので、喜ぶ事はあれ、拒絶する事はなかった。
寧ろ凄く気持ち良かったくらいだ。ナカに出される気持ち良さを知った今、玩具では満足できないであろう事も予測できる。
しかも、朝までコース。もう、雅輝無しじゃイけない身体になってしまったんじゃないのかと思う。
ま、後ろに挿れないとイけなくなっていたのは確かなので、雅輝のモノならば大歓迎な俺のナカである。
雅輝以外には勃たないし、勃つ気配もない…。アルファなのに不能になったんじゃないのかと不安になるくらいだった。
初めての後は勿論、立てなかったし…殆どベッドの住民だった。雅輝は仕事の合間を縫って俺の世話までしてくれるんだから…どっちがアルファなのか分かったものじゃない…。
そして、分かった事がある…。雅輝は絶倫だと…。アルファの俺より体力も精力もある。
いろんな意味で『凄い』の一言に尽きる…。
*
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