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僕の可愛いアルファ君。
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しおりを挟む発情期後は仕事にも復帰して在宅ワークに勤しみ、夜は何の気兼ねもなく千歳と身体を重ねた。
もちろん、次の日に響かないように加減はしてある。
千歳は対面胡坐に最近、ハマっているようだ…。可愛く強請ってくるから僕も期待に応えている。
よつん這いになってもらってバックで何回かヤった後、その体勢から寝バックの体勢に変えてめちゃくちゃ犯す事もある…その時は内部の痙攣が止まらなくて千歳がずっとイっている状態になる…。
けど、大体は可愛い顔を見たいから対面した体勢でよくヤる…
まぁ、仕事も私生活も充実しているって事…。
そんな充実した日々を送り、毎日楽しく過ごしていると…招かざる客が現れた…。
その日も千歳は仕事で外回りをしていて、僕も用事で珍しくマンションの外へ出て、マンションへ帰りマンションの自動ドアを潜ろうとした時にそれは起こった…。
ちなみに近場だったので車で出ずに歩きだった事を後悔したのはこの日が初めてだった…。
「ま、雅輝!お前、雅輝だろ?」
という声に『馴れ馴れしいな…』と内心、舌打ちして振り返れば千歳とは比べるのも烏滸がましいくらいに冴えない男が僕の目の前にいる。
よく見れば…どこかで見たような気がしなくもない…。考えるのも面倒なので、考えるのを止めた…。
「誰?馴れ馴れしく呼ばないでくれる?」
「俺だ!俺!『水美 拓哉』だ!お前の『番』の『拓哉』!!」
という不愉快極まりない言葉に顔が歪んでいくのがわかる…。何かに気づいたのか驚いた表情で僕を見る。
「待て…お前…誰かと番ったのか?」
「神無月産の薬って凄いよね…発狂を抑える薬の他に新たな人生を歩めるようになる手助けまでしてくれるんだから」
「どうして…」
「どうして?当たり前でしょう?身勝手に捨てた男をずっと待ってるとでも思っていたわけ?気持ち悪い…」
そう言って顔を顰めると、有り難くもない壁ドンをされた。しかも、僕の顔の横に肘まで付けたから無駄に顔が近くなった…。
「ねぇ…離れてくれない?」
「なぁ…もう1回、俺と番う気はないか?」
「全くないね。気持ち悪いから他をあたってくれる?第一、君の『運命』はどうしたの?あんなに嬉しそうに捨てて出て行ったのに」
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その賠償金的な物まで請求されているとか…なんとか…
聞いてもいない無駄な事をベラベラとよく喋る虫だ…
なんて思いながら冷めた目で拓哉を見る。
『運命』は死んだ…。
その一言だけで十分だっての…。
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