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僕の可愛いアルファ君。

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 漸くおさまった僕は生まれたての子鹿のような千歳を抱き上げて浴室へ向かった。
 もちろん、水分補給はさせたし、湯は既に張ってある。

 全身2人分の体液で汚れている千歳は卑猥な姿である…。千歳を見ていると、おさまったはずのソレが反応しそうで困る。
 まぁ、実際、反応してしまったらまた繋がってしまえば良いのだが…流石に千歳も辛いんじゃないか…という良心の呵責で踏みとどまっている状態である。

 立てない千歳を支え、全身くまなく・・・・・・洗い残しがないかまで確認しながら洗った。もちろん、素手だ。

 その間、千歳は喘ぎまくっていたので、僕のモノが反応しない…はずもなく…。
 千歳のモノと擦り合わせるように僕のモノを挟み、疑似行為…素股をしてヌいた。

 その後、千歳は息も絶え絶えにになり、浴槽に浸かる僕の前に背を向けて座り、僕の腕の中で大人しくしているがー…どことなく落ち込んでいるように見える。

 「どうしたの?」という僕の問いかけに言葉を濁す…。
 が、ソレを僕が許すはずもなく…。最終的に折れたのは千歳のほうだった。

 「雅輝の発情期なはずなのに…動けないのが俺とか…」

 という事らしい…。
 情けないと言うように手で顔まで覆ってしまった。

 どこまで僕を煽れば気が済むのか…。

 僕は体勢を少しだけ変えて、硬くなった自身のモノを千歳のお尻へ擦りつけてみた。

 「ひゃあっ!!えっ、ちょ…な、何で?オメガの精力ってアルファより弱いんじゃ…」

 顔を真っ赤にして振り返り僕を見上げてくる。
 千歳の言いたい事も分からなくはない…。
 一般的にアルファより後にオメガの意識が落ちる事はない。

 「さぁ、何でだろう…千歳はまだ出せそう?」

 そう聞いて千歳のモノを軽く扱いてみたが…柔らかいままで勃つ気配はない。
 さっきので搾り尽くしてしまったらしい…。復活にはもう暫くかかりそうだ…。

 「あっ…ちょ…雅輝!!」
 「あぁ、ごめんね。」

 腰をやらしくくねらせ、焦ったように声を上げた千歳に謝ると千歳のモノから手を離す。
 その後、十分に温まった僕らは浴室を出る。もちろん千歳は歩けない。



 千歳にご飯を食べさせ、僕が発情すれば場所なんて関係なく千歳を押し倒し、騎乗位で搾り取れるだけ搾り取り自身の体内に子種を溜め、発情フェロモンを最低限まで抑える…
 満足できなければ千歳のモノを自身のナカから抜き、代わりに自分のモノを千歳のナカヘ突っ込み、欲を吐き出す…。という動作を発情期が終わるまで続けた。

 この発情期で千歳はアルファであるプライドが完全に・・・へし折れたらしい…。
 哀愁漂う後ろ姿で膝に顔を埋めるようにソファーに体育座りをしている。

 「俺、アルファなのに…何か雅輝にお世話をされた…」
 「俺の出る幕ないじゃん…」
 「雅輝のお世話をするって意気込んでたのに…」
 「全部空回りしてる…」
 「いや、確かに気持ち良かった…否定はしない…」
 「俺に跨がって腰を艶めかしく揺らす姿はまさに絶景…達した時の顔なんて…ぐふふっ…妖艶で超絶エロかった…」


 なんて小さい声でブツブツ呟いているがー…聞こえてないと思っているのだろうか…。
 全て・・まる聞こえなんだけどな…。

 言わずもがな…その後、めちゃくちゃ盛り上がった。もちろん、僕が挿れたよ…。
 ナカ出しが気持ち良いんだって…。まぁ、僕は挿れても挿れられてもどっちでも大丈夫だし…、まぁ、どちらにしろ最後は足りなくて千歳のナカに挿れちゃうんだけどね…。
 けど、少しでも多くナカに出されたいなんて可愛い事を言うから…張り切っちゃったよ…。

 千歳は僕とのナカ出しセックスにハマったらしい…。僕のナカに出すのも気持ち良いけど…何か違うんだって…。

 つくづく思うよ。千歳は煽り上手だってね…。

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