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Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜
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しおりを挟む崇陽が身体を洗っている姿を食い入るように見ていると、やがて下半身の方へと視線がいく。
やはり、アルファだけあって立派なモノがついている…とは言っても他のアルファのモノは見たことがないので比べようもないのだが…
普段は恥ずかしがってあまり見ないようにしていたはずの場所を今日はこれでもかというほどジッと見つめてしまう。
ーアレが僕のナカに…
不意にそう思うと、さらに後ろから愛液が滲み出てきた感覚があった。
崇陽は見られているのを分かっているはずなのに全く気にした様子もない。その普段と変わらない態度に何故か悔しさのようなものを感じた。
ボディーソープを落としにかかっている崇陽の姿を確認しつつ、発情期で若干フラつく身体を引きずるようにして浴槽から出ると、崇陽に近づいていく…
崇陽がこちらを見るのと僕が抱きつくのは、ほぼ同時だった。崇陽は僕があまり濡れないようにシャワーのお湯を止めて元の場所へ手早く戻す。
「蒼、どうした?」そう言いながら自身の前髪を掻き上げる。いつもと違う髪型にドキッとした。
何も答えない僕を不審に思ったのか…僕は屈んで覗き込もうとしてきた崇陽の首に素早く腕を回すと拙いかもしれないが、慣れないキスをした。
崇陽はソっと僕を抱き上げて、そのキスを受け入れる。閉じられたままの唇を舌でなぞると薄く開いた。
いつもなら絶対にしないだろうが、今の僕は理性よりも本能の方に忠実だ…
普段、崇陽は僕の口の中に深く舌を挿れる前に下唇を自身の唇でハムハムと軽く喰んでくる。
その後、わざとらしく『ちゅ』っと音を立てそれから深いキスをするのだがー…今日は僕がソレをした。
多少、恥ずかしさが残っては居るものの、今の自分を止める程ではない…
「ン…ふっ…」
歯の一本一本を撫でるように舌でなぞり、次に上顎を舐める。そして、漸く本命の舌へと絡めていく…
崇陽の咥内を一生懸命に犯して、早くシてほしくて、性欲を促した。
一度、口を離すと僕と崇陽の口の間を唾液の糸が繋いでいたが、構うことなく今度は舌で崇陽の唇をペロペロと舐めた。
まるで、犬にでもなった気分だ。正気なら絶対にしない。恥ずかしすぎて先ずできない…
悪戯に触れていた僕の舌を崇陽は唇で甘噛みしてきた。途端に抜けるような甘ったるい声が自身の口から漏れ出た。
抱きついて必死に舌を絡めていた僕は崇陽が移動し始めた事にすら気づかず、ベッドへと押し倒されて初めて移動していたという事に気づいた。
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