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Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜

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 そして、ソっと離れると今までにないくらい…いや、初めて見ただろう…崇陽が呆けた顔をして僕を見ていた。

 「蒼?」という呼びかけには答えずに、崇陽の胸の辺りの服をギュッと掴んで口を開く…

 「僕、自分で思っていたよりも…崇陽の事が好きだったみたい」

 そう言った後、間を置かずに崇陽から奪うような口付けがきた。その瞬間、自分の心が喜び満たされているのを感じる。

 鼻を抜けていくような自分の甘ったるい声と共に深い口付けの合間に微かに聞こえる水音が聴覚を刺激してくる。
 散々、鳴かされて辛いはずの身体なのに、今は崇陽に深く愛されたいと願っている…

 名残惜しそうに離れていった口と口の間は唾液の糸で繋がっており、崇陽の唇は艶かしくなっていた。
 視線を唇から瞳へ移すと、崇陽の瞳にはハッキリと欲情の炎が揺らめいており、それを目の当たりにした僕の身体の奥からジワリとナニかが滲み出てきたのが分かった。

 「ン…んふっ…」

 離れたと思ったら直ぐに角度を変えて口を塞がれる…それに応えるように僕は崇陽の服から手を離して首へ腕を回すと、舌を絡めにいく。

 崇陽の手がスルリと服の中に入ってくると、僕は脱がせ易いように身体を動かす。
 その意図が伝わったのか手早く服を僕が着ていた脱がすと、崇陽は僕をベッドへ完全に押し倒している体勢になった。

 僕の足と足の間には崇陽の身体があり、足を閉じれなくする…今までの僕ならばこの恥ずかしい体勢に耐えられず殆ど条件反射で足を閉じようとして崇陽の身体を挟んでいただろう…

 そう、今までの・・・・僕ならば…

 今の僕はそんな素振りもせず、崇陽の熱いソレにズボンの上からではあるが、自身の小ぶりなソレを擦りつけ、疑似セックスのような動きをして崇陽を煽っていた…

 服を着たままの崇陽に不満を覚えて、慣れない手付きで脱がしにかかる。
 崇陽はその様子を見てはいるが、既に手は僕の胸をヤワヤワと触っており、先端を摘んだり引っ掻いたりしてくる。

 その度に漏れる自分の甘ったるい声に少しだけ恥ずかしさが生まれた。
 少しだけ抑えようと動いたのが悪かったのか、崇陽に火を付けてしまったみたいで、先程よりも的確に感じる場所を触って快楽を引き出していく。

 抑えられなくなった声に満足したのか、脱がそうとして止まっていた僕の手を絡め取ると、その手に噛み付くようなキスをした。
 そして、自分の服を雑に脱ぎ捨てると孔の入口をマッサージするかのように撫でて濡れ具合を確かめると、ソコから指を離して僕のペニスへの愛撫を開始した。

 
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