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Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜
41*
しおりを挟む体調も回復して学校にも復帰した週末…僕は今、まさに崇陽に押し倒されている。
『花金だ~』っと思って見たかったアニメを見ようと意気込んでいたのは帰ってくるまでだった…
崇陽の態度は玄関を開けて中へ入るまでは本当に普通だった…
入った瞬間に豹変した。
僕の肩を掴み振り向かせる。その勢いでよろけた僕に構う事なく、顎を掴んで上を向かせると深いキスをしてきた。
取り敢えず少しはおさまったのか…崇陽にしがみつかなければ立てないくらいに腰が砕けた僕を抱き上げ乱暴に靴を脱ぎ捨てると、寝室へ向かった。
その扉も蹴破る勢いで乱暴に開くと、ベッドへと直行し崇陽共々ベッドへ転がるように押し倒された。
未だに靴を脱げずに居た僕の項への愛撫を始めると、僕の服を脱がし始める。最初に上の服が飛んでいき半裸になった。次に靴が飛び、靴下が飛んで、ズボンが飛んだ。
脱がすのは丁寧にしてくれたけど、脱がした後が乱雑だった。
あっという間にショーツ1枚の情けない格好になるのに時間は掛からなかった…
羞恥なんて感じる暇もない濃厚な愛撫に発情期でもないのに後ろが濡れ始めていた。
ソレに戸惑いを感じていても、崇陽の愛撫は止まらない。そして、僕は肝心な部分を思い出す。
「ひぁっ…た、崇陽!僕、おふろはいってなっ…ンんんっ!」
「っ…ん…安心しろ俺もだ。」
いや、突っ込まれる方と突っ込む方とでは感じ方が違うから!という心の声は飲み込んだ。
これほど興奮し余裕のない崇陽を見るのは初めてだった。どんな時も僕の様子を気にしてくれていた。が、今は違う。
完全に飛んでしまっており、僕と繋がる事しか考えていないように思えた。
今、まさに凄く僕を求めているというその事実だけでオメガの部分が頭を擡げ始めている。
「っ…ぁあっ!た、かあき!それ、だめ!」
あろう事か崇陽は僕の両足を高く持ち上げ身体を折り曲げると、入口に舌を突っ込み解しにかかった。
「ン…んんっ…ぁ…」
何とかして崇陽の顔を入口から遠ざけたかったが、微々たる僕の力なんかで動くはずもなく与えられる刺激に喘ぐしかなかった…
後ろが解れてきた頃、なんの前触れもなく崇陽の骨ばったキレイな指が遠慮なく挿入された。
「ンんんっ…ぁあっ!!」
僕の静止の声なんて今の崇陽が聞き入れてくれるはずもなく、強すぎる快楽を与え続けてくる。
程なくして僕のモノは白濁を吐き出した。崇陽はソレを指で掬うと僕の入口へと馴染ませるように塗り込んでいく。
潤滑の役目を果たした僕の精液は奥から滲み出てきている愛液とともにベッドの上へと滴り落ち、シーツにシミを作っていた…
*
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