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Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜
05*
しおりを挟む縦抱っこでベッドへと移動した。そして、間髪入れずに口を塞がれ何かを流し込まれた。僕は素直にソレを受け入れ飲み込んだ。
クスリと笑う感覚があり、目の前のアルファを見ようと涙でぼやける視界をクリアにしようと瞬きを数回繰り返して、涙を追い出す。
「ふぅっ…んんっ…」
「蒼…俺のー・・・俺だけのオメガ…」
「はぁっ…からだ、あ、ついのぉ!たすけてぇ!!」
目の前のアルファへ縋るように手を伸ばすと指を絡め取られてベッドへ押し倒された。
スルリと唇の隙間から舌を入れてきたと思ったら深く塞がれて口内を蹂躙された。
アルファが欲しい、目の前のこのアルファがすごく欲しい…その思いで頭が一杯になった。そして、自ら舌を絡ませに行っていた。
望んでいたはずのモノなのだが、今まで経験した事のないソレに少しだけ怖くなる。その思いは素直に目の前のアルファに漏れた。
「んんっ…こわい…」
その台詞に目の前のアルファの動きが止まる。そして、僕を安心させるかのように頭を撫で様子を伺ってきた。
「何が怖い?」
「こんなのっ…いままでなかった…」
「大丈夫だ。寧ろこのままの方が辛いと思うが?」
そう言って服の中に手を入れてくる。そして、やんわりと僕の脇腹を撫であげる。途端に漏れる自分の物とは思えないような甘ったるい声音に恥ずかしくなった。
「んんっ…はぁっ…か、んなづき、さまぁっ…」
「崇陽だ。た、か、あ、き。様は付けずに呼び捨てろ。蒼、お前には名前を呼んでほしい…」
「たかあき?」
「そうだ。そうやって素直に感じて素直に俺を求めてろ。前よりは上手くお前を抱いてやれるだろう。」
そう言って身体中にキスの雨を降らせる。そして、時折チクリと痛みが走った。今の僕にはそれすらも快感に変わる。
「うんんっ…ぁ…まえより?」
「そうか、意識が殆どなかったからな…覚えてないか…」
お前のココに噛みついた時の話だと言って、僕の首に巻き付いている包帯の上から優しくキスをしてくる。
その台詞も今の僕には理解できず喘ぐ事しかできなかった…
「ふぅっ…」
「目覚めたらこの行為も覚えていないのだろうな」
「たかあき?」
「何でもない。今はこっちに集中してろ。」
そう言って僕の後ろへと腕を下げていき、静止するよりも早く『くぷっ』と指が入ってきた。挿入されたソレに頭が真っ白になった。
「んぁああっ!!ひゃあっ!!」
ぬちゃぬちゃとやらしい音が辺りに響く。僕はコレを知っている。身体がソレを覚えている。
「んんっ…ああっ!」
グチュグチュと掻き混ぜられ、ある一点を引っ掻くように弄られ、首は避けられているが鎖骨辺りに強く吸いつかれた瞬間に視界が白く染まった。
ビュクビュクと自分のモノから白濁が出る。それと比例して後ろから分泌される体液の量が増えた。
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