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第1章 剣闘大会編
23話
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店内の騒動は落ち着き、談笑や食器の擦れる音が絶えない和やかな雰囲気に戻っていた。
あの後縛り付けられた2人組の男は、この辺を見回りに来ていた巡回兵にすぐに引き渡され連れて行かれた。
俺は店員を助けてくれたお礼にと、サービスしてもらったフルーツタルトというものを食べているところだ。
「あ~めちゃくちゃ美味い!!初めて食べたこんな美味いデザート!!」
「あ~いいなぁ…僕も食べたいな~…。」
「んーこればっかりは無理!」
このフルーツタルトは、様々な果実がしっとりとした生地に包まれ、甘みと酸味のアクセントが絶妙に引き立て合う至高のデザートだな。要は、とにかく美味いってこと。
「そういやアラン、さっき仮面の男への文句をブツブツ言ってたけど、あいつ今会計終えて店出ようとしてるけど、いいのか?」
「あっ!!!」
そうだった、ついタルトに気を取られ彼のことを忘れていた!ボブに言われて俺は会計カウンターの方を見ると、彼は外に出ようとドアに向かって歩いていた。
「文句の一つでも言ってやらなきゃっ!!それに、聞きたいこともあるし!」
「お、おぉおぉアラン!?」
俺はガバッと椅子から立ち上がると、走って店を出ようとする彼に追いつき腕を掴んだ。
彼は即座に振り向くと、目を丸くして驚き顔をまじまじと見る。俺は少し目を泳がせムッとした口調で話し始めた。
「あのっ…さっきは、助けてくれてありがとうございました…。」
「あ、あぁ…礼には及ばんさ。困った時はお互い様だろ?」
仮面の男は柔らかい笑みをこぼした。
「やっぱりあの時の…!今朝、二日酔いで倒れてた人ですよね!?」
「そうそう!お前も親切に水をくれた少年だろ?」
「はい、そうです!!けど…。」
「…ん?」
「…急にアドリブを振ってくるなんて、ちょっと意地悪じゃないですか?びっくりしましたよ、もう…。」
「くっ…はっはっはっ!!そうか、わざわざ文句を言いにきたのか!!」
彼は一瞬目を見開くがすぐに吹き出し、腹を抱え大きな声で笑い出した。俺は他の客の視線を感じて恥ずかしくなり一気に顔が熱くなる。
「ちょっ、声が大きい!!わざとですか??嫌がらせですか??」
「ひっひっひっ!!いや、面白くてつい…!!」
「もーう、見られてるから声抑えてください!!」
「だってお前…元は自分から首突っ込んだことだろ?それとも初めから、誰かに助けてもらうのを期待してたのか?」
「うぐっ…!けど、それにしても性格悪いですよ!さっき絶対楽しんでたでしょ!?」
「あぁ、もちろん。よくわかったな!はっはっは!!」
「~~!!!」
性格悪っ!!…なんか、この人と話してるとどんどん気が抜けてくるな。悪びれないところも逆に清々しいっていうか…。
「まーそんな怒んなって!上手くいったしいいじゃないか。それと…。」
「…なんですか?」
「決勝戦楽しみにしてるよ、お互い全力で戦おう!それじゃ!」
「へ……?」
仮面の男は手をひらひらと振って、外へと出ていってしまった。俺はその場に唖然と立ち尽くす。
あ、あの人が…決勝の相手ってことだよね?今の発言だと。まじか…。確かに、なんか只者じゃない感は出てたけど…今朝二日酔いで倒れてた人が??
「え~~~~~っ!!」
思わず大きな声が漏れ、一斉にギョッとした視線が俺に集まったので咄嗟に口を手で押さえた。
ーーー
昼食を終えた俺たちは競技場へと戻り、ロビーでトーナメント表を確認していた。
「えっと…対戦相手の名前は、ヴェル•モーガン…。あのおっさんそんな名前だったのか。」
「結構シンプルな名前のようだな。」
「あぁ、ちょっとイメージと違くて意外。」
彼の準決勝は見てなくて名前も今知ったんだよね。というのも試合自体はあっという間に終わったみたいだし、その時広場でレイダと話をしていたから…。
ヴェル…彼はどんな風に戦うのだろう。大会に出場した動機は?それに、仮面をつけているのは何か特別な理由があるのだろうか。
…全てが謎に包まれている。話してみて悪い人ではなさそうだったけど、掴みどころのない不思議な人だった。
「張り詰めた顔してどうした、緊張してんのか?」
考えを巡らせる俺に、トマーが茶化すように肩を組んできた。
「いや、ヴェルがどんな人なのか気になってさ。」
「ふーん…?なんかお前って、大会の間に結構雰囲気変わったよな。」
「…そうかもな。自分でもそう思う。」
俺はさりげなくトマーの腕をずらし、自分の肩から落とした。
「俺、記憶がないからさ…自分でも自分のことがよくわからないんだ。それをこの大会で見つけていきたいなって思ってて。」
「そんなことを考えてたのか…。俺実は、アランがここまで強いと思ってなくてびっくりしてんだよなー。」
「俺もだ!つい揶揄ったりしてるけど、普通にすげぇよな。」
「最近まであんなに戦うの怖がってたのがわけわかんなよね、もう。」
「本当それな、ペト!」
「お、おぉ…?!そうだったのか、意外だ…。」
「あ、あはは…。」
俺は少し照れ臭くなって、頭を触り愛想笑いを浮かべた。皆んなが会話で盛り上がる中、俺はゆっくりとその場から後ずさる。
「それじゃ、時間に余裕持ちたいしそろそろ行くよ。みんなありがとうね…頑張ってくる!」
「おぉ、そうか、優勝しろよー!」
「頑張ってねー!」
「絶対勝てよ!」
「むしろ勝たないと許さん!私に勝ったんだからな!!」
「うんー!!」
俺は軽く手を振ると、前を向いて通路を歩き出した。
ーーー
昼過ぎの太陽は照りつける陽光を地へ落とし、それを柱が隔て深みのある陰影を作っている。
時折目が眩しいので、俺はやや下を向きながら歩いていた。
雰囲気が変わった、か…。
そうだな、その理由は多分自信がついたことだと思う。戦う術を身につけ恐怖を乗り越えた経験が、俺の自信を強く支えている。
だけど…、過去を知ることへの恐れが消えたわけじゃない。一族の定めとはいえ多くの命を奪ってきたのだとしたら…俺はその事実を受け入れられるのだろうか。…。
ーーー
待機場所へ着き、屋根が作る日陰に吸い込まれるように身を寄せた。柱に手を添え俯くとそのまま横に寄りかかる。
いっそのこと、何もかも忘れたままの方が楽かもしれない...。それは今まで、何度か頭によぎったこともある。
俺は柱に添えた震える指に力を込める。呼吸が荒く心臓の鼓動がうるさいので、俺は逆の手で胸を握るように掴む。
でもそれは、ただの現実逃避だってわかってる…!どう足掻いたって過去が変わるわけじゃない....。なら俺は、自分の過去と向き合うべきだ。何も知らぬまま後悔するより、俺は知って後悔したい。
ふと、冥界の神の顔がよぎった。俺は寄りかかった身体をゆっくりと起こし、顔を上げ睨みつけるように前を見る。
…その先にきっと、果たすべき使命があると思うから。
ーーー
「それではみなさん!!いよいよ今大会も決勝戦となります!!それでは、選手が入場いたします!!東側ゲートから入場するのは、エントリーナンバー56番、アラン•エルマンデル選手です!!」
ざわつく感情を胸の中に抑え込み、いつも通りを意識して入場する。暗闇のゲートを抜けると乾いた風が砂を運び、競技場の開放感はいつにも増して感じられた。
「西側ゲートから入場するのはエントリーナンバー11番、ヴェル•モーガン選手です!」
堂々とした様子で、仮面をつける見知った男が入場する。俺は目を凝らし、改めてその男の特徴を探るようにまじまじと見た。
目元より上を隠す白い仮面を装着し、そこから覗く二重で青灰色の瞳は彼の知性や経験を感じさせる。髪は黒色のオールバックで、しっかりした顎に短い髭を蓄えているが全体として洗練された印象だ。
銀白色の鎧に筋骨逞しい長身が身を包み白いマントをなびかせる様は高潔で神秘的な雰囲気すら纏っている…。ま、中身を少し知ってるだけに認めたくはないが。
「よう、さっきぶりだな少年!」
ヴェルは背中から刀身が長い剣をぐっと力を込めて抜き、剣先を俺に向けて構えた。
「…まさか倒れていたところを助けてくれた少年が決勝の相手とは…知った時は驚いたよ。」
俺も一礼すると腰から剣を抜き、自分の目の高さで刃を水平にして構える。
「俺も驚きました…二日酔いで倒れてた人が決勝の相手だなんて思いませんから。」
「はははっそうか…全く奇妙な巡り合わせだな。」
風で舞う砂がたまに顔に触れる感触を感じながら、相手を見据え集中を高めた。
「それでは両者位置について…。」
俺は腰を落とし、剣を握る指に力を込める。
「試合開始!」
ドクンと心臓が跳ねた。合図とともにお互いに踏み込んで切り掛かかる。
…この試合でまた、新しい自分を見つけてみせる。俺はそんな決意を胸に秘めていた。
あの後縛り付けられた2人組の男は、この辺を見回りに来ていた巡回兵にすぐに引き渡され連れて行かれた。
俺は店員を助けてくれたお礼にと、サービスしてもらったフルーツタルトというものを食べているところだ。
「あ~めちゃくちゃ美味い!!初めて食べたこんな美味いデザート!!」
「あ~いいなぁ…僕も食べたいな~…。」
「んーこればっかりは無理!」
このフルーツタルトは、様々な果実がしっとりとした生地に包まれ、甘みと酸味のアクセントが絶妙に引き立て合う至高のデザートだな。要は、とにかく美味いってこと。
「そういやアラン、さっき仮面の男への文句をブツブツ言ってたけど、あいつ今会計終えて店出ようとしてるけど、いいのか?」
「あっ!!!」
そうだった、ついタルトに気を取られ彼のことを忘れていた!ボブに言われて俺は会計カウンターの方を見ると、彼は外に出ようとドアに向かって歩いていた。
「文句の一つでも言ってやらなきゃっ!!それに、聞きたいこともあるし!」
「お、おぉおぉアラン!?」
俺はガバッと椅子から立ち上がると、走って店を出ようとする彼に追いつき腕を掴んだ。
彼は即座に振り向くと、目を丸くして驚き顔をまじまじと見る。俺は少し目を泳がせムッとした口調で話し始めた。
「あのっ…さっきは、助けてくれてありがとうございました…。」
「あ、あぁ…礼には及ばんさ。困った時はお互い様だろ?」
仮面の男は柔らかい笑みをこぼした。
「やっぱりあの時の…!今朝、二日酔いで倒れてた人ですよね!?」
「そうそう!お前も親切に水をくれた少年だろ?」
「はい、そうです!!けど…。」
「…ん?」
「…急にアドリブを振ってくるなんて、ちょっと意地悪じゃないですか?びっくりしましたよ、もう…。」
「くっ…はっはっはっ!!そうか、わざわざ文句を言いにきたのか!!」
彼は一瞬目を見開くがすぐに吹き出し、腹を抱え大きな声で笑い出した。俺は他の客の視線を感じて恥ずかしくなり一気に顔が熱くなる。
「ちょっ、声が大きい!!わざとですか??嫌がらせですか??」
「ひっひっひっ!!いや、面白くてつい…!!」
「もーう、見られてるから声抑えてください!!」
「だってお前…元は自分から首突っ込んだことだろ?それとも初めから、誰かに助けてもらうのを期待してたのか?」
「うぐっ…!けど、それにしても性格悪いですよ!さっき絶対楽しんでたでしょ!?」
「あぁ、もちろん。よくわかったな!はっはっは!!」
「~~!!!」
性格悪っ!!…なんか、この人と話してるとどんどん気が抜けてくるな。悪びれないところも逆に清々しいっていうか…。
「まーそんな怒んなって!上手くいったしいいじゃないか。それと…。」
「…なんですか?」
「決勝戦楽しみにしてるよ、お互い全力で戦おう!それじゃ!」
「へ……?」
仮面の男は手をひらひらと振って、外へと出ていってしまった。俺はその場に唖然と立ち尽くす。
あ、あの人が…決勝の相手ってことだよね?今の発言だと。まじか…。確かに、なんか只者じゃない感は出てたけど…今朝二日酔いで倒れてた人が??
「え~~~~~っ!!」
思わず大きな声が漏れ、一斉にギョッとした視線が俺に集まったので咄嗟に口を手で押さえた。
ーーー
昼食を終えた俺たちは競技場へと戻り、ロビーでトーナメント表を確認していた。
「えっと…対戦相手の名前は、ヴェル•モーガン…。あのおっさんそんな名前だったのか。」
「結構シンプルな名前のようだな。」
「あぁ、ちょっとイメージと違くて意外。」
彼の準決勝は見てなくて名前も今知ったんだよね。というのも試合自体はあっという間に終わったみたいだし、その時広場でレイダと話をしていたから…。
ヴェル…彼はどんな風に戦うのだろう。大会に出場した動機は?それに、仮面をつけているのは何か特別な理由があるのだろうか。
…全てが謎に包まれている。話してみて悪い人ではなさそうだったけど、掴みどころのない不思議な人だった。
「張り詰めた顔してどうした、緊張してんのか?」
考えを巡らせる俺に、トマーが茶化すように肩を組んできた。
「いや、ヴェルがどんな人なのか気になってさ。」
「ふーん…?なんかお前って、大会の間に結構雰囲気変わったよな。」
「…そうかもな。自分でもそう思う。」
俺はさりげなくトマーの腕をずらし、自分の肩から落とした。
「俺、記憶がないからさ…自分でも自分のことがよくわからないんだ。それをこの大会で見つけていきたいなって思ってて。」
「そんなことを考えてたのか…。俺実は、アランがここまで強いと思ってなくてびっくりしてんだよなー。」
「俺もだ!つい揶揄ったりしてるけど、普通にすげぇよな。」
「最近まであんなに戦うの怖がってたのがわけわかんなよね、もう。」
「本当それな、ペト!」
「お、おぉ…?!そうだったのか、意外だ…。」
「あ、あはは…。」
俺は少し照れ臭くなって、頭を触り愛想笑いを浮かべた。皆んなが会話で盛り上がる中、俺はゆっくりとその場から後ずさる。
「それじゃ、時間に余裕持ちたいしそろそろ行くよ。みんなありがとうね…頑張ってくる!」
「おぉ、そうか、優勝しろよー!」
「頑張ってねー!」
「絶対勝てよ!」
「むしろ勝たないと許さん!私に勝ったんだからな!!」
「うんー!!」
俺は軽く手を振ると、前を向いて通路を歩き出した。
ーーー
昼過ぎの太陽は照りつける陽光を地へ落とし、それを柱が隔て深みのある陰影を作っている。
時折目が眩しいので、俺はやや下を向きながら歩いていた。
雰囲気が変わった、か…。
そうだな、その理由は多分自信がついたことだと思う。戦う術を身につけ恐怖を乗り越えた経験が、俺の自信を強く支えている。
だけど…、過去を知ることへの恐れが消えたわけじゃない。一族の定めとはいえ多くの命を奪ってきたのだとしたら…俺はその事実を受け入れられるのだろうか。…。
ーーー
待機場所へ着き、屋根が作る日陰に吸い込まれるように身を寄せた。柱に手を添え俯くとそのまま横に寄りかかる。
いっそのこと、何もかも忘れたままの方が楽かもしれない...。それは今まで、何度か頭によぎったこともある。
俺は柱に添えた震える指に力を込める。呼吸が荒く心臓の鼓動がうるさいので、俺は逆の手で胸を握るように掴む。
でもそれは、ただの現実逃避だってわかってる…!どう足掻いたって過去が変わるわけじゃない....。なら俺は、自分の過去と向き合うべきだ。何も知らぬまま後悔するより、俺は知って後悔したい。
ふと、冥界の神の顔がよぎった。俺は寄りかかった身体をゆっくりと起こし、顔を上げ睨みつけるように前を見る。
…その先にきっと、果たすべき使命があると思うから。
ーーー
「それではみなさん!!いよいよ今大会も決勝戦となります!!それでは、選手が入場いたします!!東側ゲートから入場するのは、エントリーナンバー56番、アラン•エルマンデル選手です!!」
ざわつく感情を胸の中に抑え込み、いつも通りを意識して入場する。暗闇のゲートを抜けると乾いた風が砂を運び、競技場の開放感はいつにも増して感じられた。
「西側ゲートから入場するのはエントリーナンバー11番、ヴェル•モーガン選手です!」
堂々とした様子で、仮面をつける見知った男が入場する。俺は目を凝らし、改めてその男の特徴を探るようにまじまじと見た。
目元より上を隠す白い仮面を装着し、そこから覗く二重で青灰色の瞳は彼の知性や経験を感じさせる。髪は黒色のオールバックで、しっかりした顎に短い髭を蓄えているが全体として洗練された印象だ。
銀白色の鎧に筋骨逞しい長身が身を包み白いマントをなびかせる様は高潔で神秘的な雰囲気すら纏っている…。ま、中身を少し知ってるだけに認めたくはないが。
「よう、さっきぶりだな少年!」
ヴェルは背中から刀身が長い剣をぐっと力を込めて抜き、剣先を俺に向けて構えた。
「…まさか倒れていたところを助けてくれた少年が決勝の相手とは…知った時は驚いたよ。」
俺も一礼すると腰から剣を抜き、自分の目の高さで刃を水平にして構える。
「俺も驚きました…二日酔いで倒れてた人が決勝の相手だなんて思いませんから。」
「はははっそうか…全く奇妙な巡り合わせだな。」
風で舞う砂がたまに顔に触れる感触を感じながら、相手を見据え集中を高めた。
「それでは両者位置について…。」
俺は腰を落とし、剣を握る指に力を込める。
「試合開始!」
ドクンと心臓が跳ねた。合図とともにお互いに踏み込んで切り掛かかる。
…この試合でまた、新しい自分を見つけてみせる。俺はそんな決意を胸に秘めていた。
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