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ひとたび恋してみてみれば6
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「すぐる君、つまらないよね」
「何でいきなりそうなる。どこら辺から話がそうなった?」
合コンで出会った彼女、紅い唇に強烈なマスカラを携えた伊崎姫子の言葉は、天国から地獄のような発言だった。
興味が最高潮に達していたところでの発言だ。伊崎姫子は相変わらず笑んでいて、別に怒っている様子はなかった。周囲のざわめきが耳に届かない程のショック。見た目的に不機嫌さはなく、むしろ楽しそうに見えるだけに、言葉の意味を理解するのに時間を要した。
俺が、つまらないだって?
「楽しく話していたじゃないか」
「それはもちろん。私は満足。私は満たされた。私はすぐる君と話せて大満足」
「だったら何でつまらないんだ」
「すぐる君は楽しいの? 聞き役に徹してくれている君は、きっとつまらない」
伊崎姫子の発言が、更に俺の頭を駆け巡る。
何だ? つまらないのは誰だ、俺か?
伊崎姫子の失笑を前に、俺は彼女の言葉の真意を悟った。そして救われた。何だよ、つまらないのは俺の話か。俺がつまらないと感じているでしょうと、聞いているのか。
ようやく気付いて、俺は軽く失笑、溜息と共に安堵を噛み殺す。彼女の言うつまらない人は、どうやら俺から見ての話らしい。一瞬俺がつまらない男と思われたのだと思って、慌ててしまったじゃないか。
ビールを飲みながら、気持ちを落ち着かせる。
そこで気付く。こいつ、わざとそういう言い方をしたな。やや気落ち気味に伊崎姫子を睨む。もちろん彼女は、俺の不満顔を余裕で受け止めている。最初の時みたいに、俺が嫌な顔をした仕返しとばかりに。
「今日は聞き役でいいんだ。そう決めたんだ」
「それって楽しい?」
伊崎姫子の問いが俺の胸中を掻き毟る。彼女の日常の話が一転して俺の話へと転じた事に、動揺を隠せない。グラスを握り、手にした酒を呷る。次のビールを注文して、手持無沙汰に惣菜を食うが、彼女の目線はずっと俺に向き続けている。居心地が、急に悪くなった。
「楽しいよ。充分楽しんでる」
「それは私に対しての気遣いでしょう? すぐる君にだって話したいことあると思うんだけど」
「ないね。俺には何もない」
「あるよ」
「ない。決めるな」
伊崎姫子の遠慮ない言葉に俺の語尾が辛口になる。俺自身の話は嫌いだ。全然楽しくないし、誇れる事も何もないのだ。正直、俺は自分が嫌いなのだ。出来るだけ誰かの話を聞いて楽しんで、一夜を共にしてもその後の連絡先は教えないとか、そういう展開が俺なのだ。俺の日常はつまらない。ごく普通の大学生の日々の話なんて、何が楽しいんだ。
「俺の話なんてどうでもいいだろう?」
「そんな事ないよ、すぐる君の事、知りたいって思う」
嬉しい言葉のはずだが、妙に苛立ちが募った。「どうでもいいって」と切り返す。いきなり余裕がなくなり、口調が荒くなる自分が嫌いだ。普通ならここで相手も謝るなりして押し黙るだろうが、そうしてほしいとすら思うのに、伊崎姫子はテーブルに肘付き頬に手を当て、「怒らないの?」と窘めてくる。
いつの間にか形成が逆転している。立ち位置がおかしい。俺が怒鳴り、彼女が聞く側になっていた。久々に、何を言っていいかがわからない。
アルコールが、回り始めているらしい。
「俺は楽しい。楽しんでいる。さっきまで。別に嫌な気分にはなってなかった」
「本当かな」
「ああ、本当だ。今は少し気分悪いけど」
俺の本音に伊崎姫子は「そうかなあ?」と疑いの眼差しを向けてくる。明らかに俺の言葉を信用していない。俺は本当に、伊崎姫子との会話を楽しんでいたはずなんだ。
それを否定されるなんて、さすがに面白くない。
「俺は別に、姫子ちゃんみたいなやりたいこともないし、やるべきこともない。毎日だらだらと、ただいつもをの楽しく過ごせればいいと思ってる」
目の前の枝豆を凝視しながら、俺は静かに言葉を紡ぐ。落ち着け俺。苛立ってどうする、せっかく楽しんでいるんだ。大人の言葉で落ち着きを取り戻せ。
ふと視線を感じてみれば、合コンの他メンバーの何人かがこちらを見やっている。ふと沸いた喧嘩的な雰囲気に驚いているのだろう。嫌な気分だ。こういう注目は好きではない。
視線を遠くにやり、伊崎姫子から逃げるように顔を背ける。しかし彼女は平然と、周りも気にせず俺を見つめている。俺をじっと見据えている。
伊崎姫子の笑みは、俺の苛立ちを助長させる。
「だらだらなんだ?」
「そう、毎日平凡がいいね。でもその為の努力はしているつもりだ」
半ば無理矢理に言葉を絞り出して、目の前で薄ら笑う伊崎姫子へ言い放つ。苛立ちの形が心の中でゆっくりと形を作っていく。彼女に感化されたのか、自身の内面を零すのは本当に久々だ。「だいたいな」と言葉をはぐらかして、相手の様子を伺う。
伊崎姫子は、俺を見ながら頷いていた。「うん」と相槌を打ち、俺の話を聞く体勢だった。まるで俺のように、そう決めたとばかりの顔をしていた。
なるほど、俺はこんな風にしていたのか。自分と同じことを仕返されていると気付いて、やや気持ちが冴えてくる。まだまだだな、俺も。
自分の行動を反省しつつ、伊崎姫子の待ち侘びた顔に、俺は軽く落胆する。出来れば誰にも語りたくない、そんな気持ちを、俺は初めましての相手に告げようとしていた。
全く、情けない。
「楽しく話が出来るようにしたいと思う事の何が悪い?」
言い放ってから、それこそ彼女に言うべきじゃないのだと思い知る。頭を掻いて自分を誤魔化す。いかん、酔っているのかもしれない。
今日の俺は、少し俺らしくない。
「俺なりに楽しんでいるんだけどな」
俺らしくない俺が、合コンの片隅で初めましての人に心を吐露しようとしていた。何がどうしてこうなったのか。今更それはどうでもいい。
ただ語るのが今の俺らしい。伊崎姫子は黙って俺を見返している。話を聞き入っている。聞かれる側になるのはひさびさだ。
俺は静かに、目の前で聞き役に徹そうとする彼女に言葉を紡ぐ。
「今日だって楽しくしたいと思ったし、楽しく酒を飲む為に、姫子ちゃんの聞き役に徹しようと思ったんだ。それがいけないか?」
「いけないとは言わないよ。でも楽しくないかなって」
「俺は楽しい、それじゃダメなのか? 俺は男としてというより、頑張っている人の話が聞きたいから真剣だった。それが当然だと思って聞いていたんだ。俺は楽しく話がしたい。姫子ちゃんだって楽しんでいただろう? 無理矢理話させたのか? 違うよな?」
「ええ。もちろんよ」
「だったらそんな俺につまらない人はないだろう」
俺の吐き捨てた言葉に目を伏せる伊崎姫子が、「ごめんね、言い方悪くて」と零す。もちろんわざとなのだろうから、俺はそれ以上を追及などしない。頭が少し冷えてきた。ここまで来るともう自棄だ。新しいグラスが来て、ビールを受け取り即座に呷る。半分ほど一気に飲んでから、俺は静かに呟くような口調で語り出す。
あれ、俺、何に対して怒ってるんだろう。ふとそんな疑問が沸いた。
「俺は一生懸命に何かをしている奴を見るのが好きだなんだ。そういう人の話を聞いて、そういう人生を歩んでいる人の事を考えるのが好きなんだ。みんなそれぞれにいろんな人生があるし、様々な想いがある。百人いれば百人とも考えは違うし、抱えているものも違う。俺はそれが聞きたい。話を聞いていろいろ知りたい。俺は裏方というか、傍で誰かを見て、必要な時に助けるってのが好きなんだ」
俺の唇が長々と言葉を語る。合コンの居酒屋で語るような話では絶対にないというのに、伊崎姫子は静かに俺の話を聞き、うんうんと頷いている。
「助ける、って言うと偉そうだけどな」
ぐいとビールを飲み干して、空になったグラスをどんとテーブルに置いた。目の前の伊崎姫子はじっと俺を見つめたまま、静かに肩を揺らしている。笑っているわけではない。どこか楽しげに、俺の話を聞いている。
俺の中にある滅多に見せない内情を、俺は伊崎姫子に聞かれたらしい。急に恥ずかしさが増して、グラスを掲げるけれど中は空だった。ふと目の前にグラスが伸ばされる。それは伊崎姫子のグラスだった。
「よければ飲んで」
短く言われて、しばしの逡巡。俺は受け取り、少し温くなったビールを飲む。ぐいと呷って、伊崎姫子を見やる。彼女は静かに、俺を見つめ続けていた、
俺はここでようやく、自分の苛立ちの理由に気付いた。自分の気持ちを吐露させられている事に怒っているのだと思ったがそうじゃない。そんな簡単な話ではない。違う、俺は。
俺はただ、伊崎姫子につまらないと思われたのが癪だったのだ。
《続く》
「何でいきなりそうなる。どこら辺から話がそうなった?」
合コンで出会った彼女、紅い唇に強烈なマスカラを携えた伊崎姫子の言葉は、天国から地獄のような発言だった。
興味が最高潮に達していたところでの発言だ。伊崎姫子は相変わらず笑んでいて、別に怒っている様子はなかった。周囲のざわめきが耳に届かない程のショック。見た目的に不機嫌さはなく、むしろ楽しそうに見えるだけに、言葉の意味を理解するのに時間を要した。
俺が、つまらないだって?
「楽しく話していたじゃないか」
「それはもちろん。私は満足。私は満たされた。私はすぐる君と話せて大満足」
「だったら何でつまらないんだ」
「すぐる君は楽しいの? 聞き役に徹してくれている君は、きっとつまらない」
伊崎姫子の発言が、更に俺の頭を駆け巡る。
何だ? つまらないのは誰だ、俺か?
伊崎姫子の失笑を前に、俺は彼女の言葉の真意を悟った。そして救われた。何だよ、つまらないのは俺の話か。俺がつまらないと感じているでしょうと、聞いているのか。
ようやく気付いて、俺は軽く失笑、溜息と共に安堵を噛み殺す。彼女の言うつまらない人は、どうやら俺から見ての話らしい。一瞬俺がつまらない男と思われたのだと思って、慌ててしまったじゃないか。
ビールを飲みながら、気持ちを落ち着かせる。
そこで気付く。こいつ、わざとそういう言い方をしたな。やや気落ち気味に伊崎姫子を睨む。もちろん彼女は、俺の不満顔を余裕で受け止めている。最初の時みたいに、俺が嫌な顔をした仕返しとばかりに。
「今日は聞き役でいいんだ。そう決めたんだ」
「それって楽しい?」
伊崎姫子の問いが俺の胸中を掻き毟る。彼女の日常の話が一転して俺の話へと転じた事に、動揺を隠せない。グラスを握り、手にした酒を呷る。次のビールを注文して、手持無沙汰に惣菜を食うが、彼女の目線はずっと俺に向き続けている。居心地が、急に悪くなった。
「楽しいよ。充分楽しんでる」
「それは私に対しての気遣いでしょう? すぐる君にだって話したいことあると思うんだけど」
「ないね。俺には何もない」
「あるよ」
「ない。決めるな」
伊崎姫子の遠慮ない言葉に俺の語尾が辛口になる。俺自身の話は嫌いだ。全然楽しくないし、誇れる事も何もないのだ。正直、俺は自分が嫌いなのだ。出来るだけ誰かの話を聞いて楽しんで、一夜を共にしてもその後の連絡先は教えないとか、そういう展開が俺なのだ。俺の日常はつまらない。ごく普通の大学生の日々の話なんて、何が楽しいんだ。
「俺の話なんてどうでもいいだろう?」
「そんな事ないよ、すぐる君の事、知りたいって思う」
嬉しい言葉のはずだが、妙に苛立ちが募った。「どうでもいいって」と切り返す。いきなり余裕がなくなり、口調が荒くなる自分が嫌いだ。普通ならここで相手も謝るなりして押し黙るだろうが、そうしてほしいとすら思うのに、伊崎姫子はテーブルに肘付き頬に手を当て、「怒らないの?」と窘めてくる。
いつの間にか形成が逆転している。立ち位置がおかしい。俺が怒鳴り、彼女が聞く側になっていた。久々に、何を言っていいかがわからない。
アルコールが、回り始めているらしい。
「俺は楽しい。楽しんでいる。さっきまで。別に嫌な気分にはなってなかった」
「本当かな」
「ああ、本当だ。今は少し気分悪いけど」
俺の本音に伊崎姫子は「そうかなあ?」と疑いの眼差しを向けてくる。明らかに俺の言葉を信用していない。俺は本当に、伊崎姫子との会話を楽しんでいたはずなんだ。
それを否定されるなんて、さすがに面白くない。
「俺は別に、姫子ちゃんみたいなやりたいこともないし、やるべきこともない。毎日だらだらと、ただいつもをの楽しく過ごせればいいと思ってる」
目の前の枝豆を凝視しながら、俺は静かに言葉を紡ぐ。落ち着け俺。苛立ってどうする、せっかく楽しんでいるんだ。大人の言葉で落ち着きを取り戻せ。
ふと視線を感じてみれば、合コンの他メンバーの何人かがこちらを見やっている。ふと沸いた喧嘩的な雰囲気に驚いているのだろう。嫌な気分だ。こういう注目は好きではない。
視線を遠くにやり、伊崎姫子から逃げるように顔を背ける。しかし彼女は平然と、周りも気にせず俺を見つめている。俺をじっと見据えている。
伊崎姫子の笑みは、俺の苛立ちを助長させる。
「だらだらなんだ?」
「そう、毎日平凡がいいね。でもその為の努力はしているつもりだ」
半ば無理矢理に言葉を絞り出して、目の前で薄ら笑う伊崎姫子へ言い放つ。苛立ちの形が心の中でゆっくりと形を作っていく。彼女に感化されたのか、自身の内面を零すのは本当に久々だ。「だいたいな」と言葉をはぐらかして、相手の様子を伺う。
伊崎姫子は、俺を見ながら頷いていた。「うん」と相槌を打ち、俺の話を聞く体勢だった。まるで俺のように、そう決めたとばかりの顔をしていた。
なるほど、俺はこんな風にしていたのか。自分と同じことを仕返されていると気付いて、やや気持ちが冴えてくる。まだまだだな、俺も。
自分の行動を反省しつつ、伊崎姫子の待ち侘びた顔に、俺は軽く落胆する。出来れば誰にも語りたくない、そんな気持ちを、俺は初めましての相手に告げようとしていた。
全く、情けない。
「楽しく話が出来るようにしたいと思う事の何が悪い?」
言い放ってから、それこそ彼女に言うべきじゃないのだと思い知る。頭を掻いて自分を誤魔化す。いかん、酔っているのかもしれない。
今日の俺は、少し俺らしくない。
「俺なりに楽しんでいるんだけどな」
俺らしくない俺が、合コンの片隅で初めましての人に心を吐露しようとしていた。何がどうしてこうなったのか。今更それはどうでもいい。
ただ語るのが今の俺らしい。伊崎姫子は黙って俺を見返している。話を聞き入っている。聞かれる側になるのはひさびさだ。
俺は静かに、目の前で聞き役に徹そうとする彼女に言葉を紡ぐ。
「今日だって楽しくしたいと思ったし、楽しく酒を飲む為に、姫子ちゃんの聞き役に徹しようと思ったんだ。それがいけないか?」
「いけないとは言わないよ。でも楽しくないかなって」
「俺は楽しい、それじゃダメなのか? 俺は男としてというより、頑張っている人の話が聞きたいから真剣だった。それが当然だと思って聞いていたんだ。俺は楽しく話がしたい。姫子ちゃんだって楽しんでいただろう? 無理矢理話させたのか? 違うよな?」
「ええ。もちろんよ」
「だったらそんな俺につまらない人はないだろう」
俺の吐き捨てた言葉に目を伏せる伊崎姫子が、「ごめんね、言い方悪くて」と零す。もちろんわざとなのだろうから、俺はそれ以上を追及などしない。頭が少し冷えてきた。ここまで来るともう自棄だ。新しいグラスが来て、ビールを受け取り即座に呷る。半分ほど一気に飲んでから、俺は静かに呟くような口調で語り出す。
あれ、俺、何に対して怒ってるんだろう。ふとそんな疑問が沸いた。
「俺は一生懸命に何かをしている奴を見るのが好きだなんだ。そういう人の話を聞いて、そういう人生を歩んでいる人の事を考えるのが好きなんだ。みんなそれぞれにいろんな人生があるし、様々な想いがある。百人いれば百人とも考えは違うし、抱えているものも違う。俺はそれが聞きたい。話を聞いていろいろ知りたい。俺は裏方というか、傍で誰かを見て、必要な時に助けるってのが好きなんだ」
俺の唇が長々と言葉を語る。合コンの居酒屋で語るような話では絶対にないというのに、伊崎姫子は静かに俺の話を聞き、うんうんと頷いている。
「助ける、って言うと偉そうだけどな」
ぐいとビールを飲み干して、空になったグラスをどんとテーブルに置いた。目の前の伊崎姫子はじっと俺を見つめたまま、静かに肩を揺らしている。笑っているわけではない。どこか楽しげに、俺の話を聞いている。
俺の中にある滅多に見せない内情を、俺は伊崎姫子に聞かれたらしい。急に恥ずかしさが増して、グラスを掲げるけれど中は空だった。ふと目の前にグラスが伸ばされる。それは伊崎姫子のグラスだった。
「よければ飲んで」
短く言われて、しばしの逡巡。俺は受け取り、少し温くなったビールを飲む。ぐいと呷って、伊崎姫子を見やる。彼女は静かに、俺を見つめ続けていた、
俺はここでようやく、自分の苛立ちの理由に気付いた。自分の気持ちを吐露させられている事に怒っているのだと思ったがそうじゃない。そんな簡単な話ではない。違う、俺は。
俺はただ、伊崎姫子につまらないと思われたのが癪だったのだ。
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