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8章:学園に入学したらしい
106話:訪れた平和な世界
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美結は璃杏を離すと、後ろ側へ倒れた。
「璃杏様!?」
すぐ近くにいた雪都が璃杏を受け止める。
「すー・・・すー・・・。」
雪都が璃杏の顔を覗き込むと規則正しく寝息をたてて璃杏は眠っていた。
その姿にその場にいた全員は安堵した。
璃杏が眠ったと同時に華美が目を覚ました。
「ふわあああ~・・・・・・あれ・・・私。はっ!璃杏様と雪都は大丈夫でしたの!?」
ガバッと礼央の腕の中から起き上がり辺りを見渡す。
雪都と目が合い無事なのを確認して安堵したあと、雪都に支えられて眠っている璃杏を見て華美は顔を真っ青にした。
「ちょ、ちょっと璃杏様は大丈夫なんですの!?」
急いで立ち上がり璃杏の元へ近づき、眠っていることを確認すると安堵のため息をついた。
礼央は少し名残惜しそうに腕を見つめている。
「魔力切れを起こしたのかもしれないわね。精霊界だけじゃなく、人間界にも光魔法をかけたから負荷がかかったかかっちゃったのかもしれないわ。」
紅葉はそう言いながら璃杏のもとへ近づく。
頭を撫でて首にかかったネックレスに触れる。
「璃杏ちゃんの魔力の高さは尋常じゃないくらい高いわ。だからその分脅威になる。この事は黙っててくれると助かるわ。」
そうこの場にいる全員に言いながら紅葉はネックレスの契約の玉に普通の人より少し高めの魔力を残して玉の中に残りの魔力を封じ込めた。
「勿論。その事は黙っています。」
紅葉に力強く頷いた雪都。
「私も!私もちゃんと黙っていますわ!!」
ガッツポーズを作り宣言する華美。
「あんな強力な魔力を見たら国としても必要であるし、それが他国に流出したら戦争になりかねないから黙っていることは大切ですよね。まあ、魔力検査の時に判明していましたが国王も検査を担当したものも黙っているので国全体にバレることは無いでしょう。」
黒い笑みを浮かべて黙ることを了承した礼央。
「黙らない以外の選択肢なんてありませんよね。」
うんうんと頷きながら湖乃美も了承する。
「俺もこのことは秘密にするよ。」
真陽琉もうんうんと頷く。
「ありがとう。皆。・・・もちろん、狗社隼真も黙っているわよね?」
黒い笑みを浮かべて圧をかけながら隼真の方をむく紅葉。
「それはもちろんだよ!命の恩人でもあるんだから。」
紅葉の笑みにビクつきながらこくこくと頷き答えた隼真。
「さて、さすがに精霊界の中にはこれ以上長居するのはあまり良くないから出ましょうか。」
手を叩いて注目させたあと結恵が言った。
「そうですね。ここは人間の方にはあまり長居する場所ではありませんからそろそろ出ましょうか。」
美結も結恵の言葉に頷く。
その後、結恵の元に近づく美結。
「結恵。また、ここに来てくださいね。沢山お話したいです。」
にっこりと楽しそうに微笑んで言った美結。
「ええ。もちろん!」
結恵もにっこり微笑んで答えた。
「えっと、じゃあ、璃杏ちゃんは雪都くんが連れてきてもらってもいいでしょうか?」
にっこりと微笑んで雪都にそう言った結恵。
しかし、その笑みにはうっすらと企みが見え隠れしている。
そう言われた雪都は驚きつつも璃杏を支えているのは自分なのでそう言われたのだと理解して璃杏を抱き抱える。
そう、世間で言うお姫様抱っこをした。
「ふお!?お姫様抱っこ!!璃杏様は綺麗かつ可愛いから本物のお姫様みたいね!それに雪都は綺麗だから王子様みたいよ!!」
きゃーと言いながらほっぺに手を当てて騒ぎまくる華美。
「華美姉様。からかうことを言わないでください。」
華美の言葉に雪都は頬を赤らめつつ華美を嗜めた。
「さあ、行きましょうか。」
結恵の合図で全員歩き出した。
「璃杏様!?」
すぐ近くにいた雪都が璃杏を受け止める。
「すー・・・すー・・・。」
雪都が璃杏の顔を覗き込むと規則正しく寝息をたてて璃杏は眠っていた。
その姿にその場にいた全員は安堵した。
璃杏が眠ったと同時に華美が目を覚ました。
「ふわあああ~・・・・・・あれ・・・私。はっ!璃杏様と雪都は大丈夫でしたの!?」
ガバッと礼央の腕の中から起き上がり辺りを見渡す。
雪都と目が合い無事なのを確認して安堵したあと、雪都に支えられて眠っている璃杏を見て華美は顔を真っ青にした。
「ちょ、ちょっと璃杏様は大丈夫なんですの!?」
急いで立ち上がり璃杏の元へ近づき、眠っていることを確認すると安堵のため息をついた。
礼央は少し名残惜しそうに腕を見つめている。
「魔力切れを起こしたのかもしれないわね。精霊界だけじゃなく、人間界にも光魔法をかけたから負荷がかかったかかっちゃったのかもしれないわ。」
紅葉はそう言いながら璃杏のもとへ近づく。
頭を撫でて首にかかったネックレスに触れる。
「璃杏ちゃんの魔力の高さは尋常じゃないくらい高いわ。だからその分脅威になる。この事は黙っててくれると助かるわ。」
そうこの場にいる全員に言いながら紅葉はネックレスの契約の玉に普通の人より少し高めの魔力を残して玉の中に残りの魔力を封じ込めた。
「勿論。その事は黙っています。」
紅葉に力強く頷いた雪都。
「私も!私もちゃんと黙っていますわ!!」
ガッツポーズを作り宣言する華美。
「あんな強力な魔力を見たら国としても必要であるし、それが他国に流出したら戦争になりかねないから黙っていることは大切ですよね。まあ、魔力検査の時に判明していましたが国王も検査を担当したものも黙っているので国全体にバレることは無いでしょう。」
黒い笑みを浮かべて黙ることを了承した礼央。
「黙らない以外の選択肢なんてありませんよね。」
うんうんと頷きながら湖乃美も了承する。
「俺もこのことは秘密にするよ。」
真陽琉もうんうんと頷く。
「ありがとう。皆。・・・もちろん、狗社隼真も黙っているわよね?」
黒い笑みを浮かべて圧をかけながら隼真の方をむく紅葉。
「それはもちろんだよ!命の恩人でもあるんだから。」
紅葉の笑みにビクつきながらこくこくと頷き答えた隼真。
「さて、さすがに精霊界の中にはこれ以上長居するのはあまり良くないから出ましょうか。」
手を叩いて注目させたあと結恵が言った。
「そうですね。ここは人間の方にはあまり長居する場所ではありませんからそろそろ出ましょうか。」
美結も結恵の言葉に頷く。
その後、結恵の元に近づく美結。
「結恵。また、ここに来てくださいね。沢山お話したいです。」
にっこりと楽しそうに微笑んで言った美結。
「ええ。もちろん!」
結恵もにっこり微笑んで答えた。
「えっと、じゃあ、璃杏ちゃんは雪都くんが連れてきてもらってもいいでしょうか?」
にっこりと微笑んで雪都にそう言った結恵。
しかし、その笑みにはうっすらと企みが見え隠れしている。
そう言われた雪都は驚きつつも璃杏を支えているのは自分なのでそう言われたのだと理解して璃杏を抱き抱える。
そう、世間で言うお姫様抱っこをした。
「ふお!?お姫様抱っこ!!璃杏様は綺麗かつ可愛いから本物のお姫様みたいね!それに雪都は綺麗だから王子様みたいよ!!」
きゃーと言いながらほっぺに手を当てて騒ぎまくる華美。
「華美姉様。からかうことを言わないでください。」
華美の言葉に雪都は頬を赤らめつつ華美を嗜めた。
「さあ、行きましょうか。」
結恵の合図で全員歩き出した。
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