68 / 123
7章:12歳になったらしい
67話:婚約パーティと不安な挨拶
しおりを挟む
雪都様と出かけたあの日から日は過ぎてゆきついにやってきた。
そう、華美様と礼央様の婚約パーティの日が!!
雪都様の一緒に踊るという願いのため私は雪都様に恥をかかせてはならないとダンスレッスンに打ち込んだ。
前世であるダンスとは全く違ったダンス──社交ダンスは背筋を伸ばしたりステップはむずかしいし相手の足を踏まないようにしなければならない。
大丈夫。相手に合わせて動けばなんとか・・・何とかあああ~!!
あぁぁぁ緊張するよおおおー!!!
「もう!璃杏様が緊張してどうするですか~!!
今回の主役は華美様と礼央様なんですよ~!」
私の隣で呆れた顔をする陽夏凛さん。
「そ、それはそうだけど。その、ダンスで迷惑かけたらどうしようって思っちゃって。」
あははーと笑いながら言うと陽夏凛さんは私の肩に手を置いてニコッと笑った。
「大丈夫ですよ!!なんせ踊る相手はあの雪都様なんですから!!!ささ、楽しんできてくださいな。」
そう言って私の背中を押す陽夏凛さん。
陽夏凛さんとはここでお別れだ。
「うぅぅ。た、楽しんでくる。」
私がいるのは今日婚約パーティが開催される礼央様達王族が住んでいるお城。
お屋敷も大きいけれどお城はそれよりも大きい。
そして、パーティは午後の5時~9時まで開催される予定らしい。
子供な私達は7時から解散しても良いことになっている。
なので、踊りが始まるのは6時20分頃から始まる。
うぅぅ長い・・・長いよパーティ!!!
でも、これは華美様を祝福するためのパーティー!!プレゼントは持ったし、あとは、私の気合いだけ!!!ふんす!!
「じゃあ、行ってきます!!」
「はい。行ってらっしゃいませ!璃杏様!」
私は気合を入れながらお城の中に入って行った。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
お城の中に入り今は華美様と礼央様に挨拶をするんだけど・・・そこには長蛇の列が・・・。
これ、下手したら大名行列並みに凄いんじゃ・・・。
私で最後だったらしく、私の後ろには誰もいない。
数分間ぼーっとしながら進んでいると人はいるもののそれなりに少なくなってきた。
それに、声もうっすら聞こえてきている。
私は気になって列から顔を覗かせる。
「礼央様っ、華美様っ!!・・・ご、ご婚約、おめでとう、ございますっ!!」
泣きながらそう言う令嬢の涙はきっと、悲し涙なんだと・・・分かってしまう。
だって、睨んでるし!!!華美様のこと睨んでるし!!!
それに気づいているのにも関わらず笑顔で答える華美様はカッコイイ!!!
礼央様はさりげなくその令嬢睨んでるし・・・。
礼央様が華美様のことぞっこんなのは聞いてたけど・・・ここまでとは。
乙女ゲームとはやっぱり違うんだな。
あれ・・・でも、ゲームの強制の力とかあるのかな?
主人公とか攻略対象とか悪役令嬢とか親友令嬢とかそういうのはいるけれど、どのキャラもゲームとは少し違う部分が多い。
礼央様は華美様にぞっこん中だけど、いつかは気持ちとか変わっちゃうのかな・・・。
むうううう!!なんかそれはそれで腹が立つ。
・・・・・・でも、落ち着くのよ璃杏。
まだ、そうと決まったわけじゃない!!
だから、大丈夫・・・大丈夫。
「おーい!璃杏様?」
そんな考え事をしていると少し離れた場所から名前を呼ばれた。
意識を呼ばれた方向つまり、前の方をむく。
前には列が消えており前の方にいる華美様と礼央様がはっきり見える。
「・・・・・・あ、あれ!?列が消えてる。いつのまに!!?」
私は唖然とする。
「ふふふっ。何唖然としてるんですの?」
可愛らしく微笑む華美様。
その笑顔に自然と頬が緩む。
「え、えっとー。ボッーとしてたらいつの間にか列が消えていたのでビックリしちゃって。」
あははーと笑いながら華美様のいるところへ近づく。
そして、私は淑女の礼をする。
「この度ご招待頂き誠にありがとうございます。私、月鍵璃杏は華美様と礼央様のご婚約心からお祝い申し上げます。」
顔を上げ笑いかける。
「おめでとうございます!!」
「ありがとうございますわ。」
ニコッと微笑む華美様。
「ありがとうございます。」
爽やかに作り笑いをする礼央様。
私は袋に入っている箱を華美様に小さな花束を礼央様に渡した。
「どうぞ。お祝いです。礼央様はプレゼントを貰いすぎるのもあれかなと思ったので花束にしました。華美様にはいつも助けられているのでその感謝をと思い髪飾りをプレゼントしました。あ、でも、城下町で買ったのでそれほど高くはないです。なので、安心してつけてください。」
プレゼントの説明をする。
「あ、あの、開けてもいいかしら?」
少しワクワクした様子で聞いてくる華美様。
「はい!どうぞ。」
私の返事を聞いて紐を解いていく華美様。
「わああ!綺麗な髪飾りですわ!大切にしますわ!!ありがとうございます!璃杏様。」
嬉しそうに笑う華美様。
私も嬉しくて笑いかける。
「ありがとうございます。璃杏様。あと、弟の件も。」
そう申し訳なさそうに言った礼央様。
弟の件?と不思議に思っていると礼央様が説明してくれた。
「扇木和羽に闇魔法をかけられた零維のことです。」
その話にピンっときた。
そう言えばそんなことがあったなーと思い出した。
「いえ。気にしないでください。あれは、扇木和羽の恨みが生んだものですので・・・王様と零維王子あと、護衛の人は元気ですか?」
そう言えばあの時零維王子の他に王様も闇魔法にかかっていたはず。
「はい。大丈夫です。王様と護衛の者達は今は元気に働いていて零維もあれ以降反省して牢屋に近づくことは無くなりました。それに・・・・・・」
笑顔で話したと思えば真剣な表情になり声を小さくして言った。
「なぜか、私を含め牢屋にいるはずの扇木和羽を認識できなくなってしまったんです。居るはずなのに居ないんですよね。」
その言葉にまたもや思い当たる節が・・・。
神からの罰。
「えっと。あまり気にしない方がいいかと・・・それよりも、礼央様は牢屋に入ったんですか?」
「ええ。こんなに面白いことは無いでしょう?極悪人である扇木和羽がどんな悲痛な顔をしているのかと思ったのですが・・・分からないのでは仕方ないですね。」
私の質問に爽やかな笑顔でそう答えた。
あっれー?腹黒ではあるけどSっ気なかったと思うけど・・・あっれえぇぇ?
心のなかで頭をかしげつつ私も笑顔でそうですか。と答えておく。
「それでは失礼します。」
私は礼をしていた立ち去ろうとした瞬間手首を掴まれた。
驚いて後ろを振り向くと礼央様が黒い笑みを浮かべていた。
え?何故?
顔が引き攣る。
「そうそう。もうひとつ聞きたいことがあるんですけど・・・いいですか?」
黒い笑みをさらに深める礼央様。
そこには拒否したら許さねぇオーラが出まくっていた。
私はそのオーラに対抗出来る度胸もなくひたすらこくこく頷いた。
そう、華美様と礼央様の婚約パーティの日が!!
雪都様の一緒に踊るという願いのため私は雪都様に恥をかかせてはならないとダンスレッスンに打ち込んだ。
前世であるダンスとは全く違ったダンス──社交ダンスは背筋を伸ばしたりステップはむずかしいし相手の足を踏まないようにしなければならない。
大丈夫。相手に合わせて動けばなんとか・・・何とかあああ~!!
あぁぁぁ緊張するよおおおー!!!
「もう!璃杏様が緊張してどうするですか~!!
今回の主役は華美様と礼央様なんですよ~!」
私の隣で呆れた顔をする陽夏凛さん。
「そ、それはそうだけど。その、ダンスで迷惑かけたらどうしようって思っちゃって。」
あははーと笑いながら言うと陽夏凛さんは私の肩に手を置いてニコッと笑った。
「大丈夫ですよ!!なんせ踊る相手はあの雪都様なんですから!!!ささ、楽しんできてくださいな。」
そう言って私の背中を押す陽夏凛さん。
陽夏凛さんとはここでお別れだ。
「うぅぅ。た、楽しんでくる。」
私がいるのは今日婚約パーティが開催される礼央様達王族が住んでいるお城。
お屋敷も大きいけれどお城はそれよりも大きい。
そして、パーティは午後の5時~9時まで開催される予定らしい。
子供な私達は7時から解散しても良いことになっている。
なので、踊りが始まるのは6時20分頃から始まる。
うぅぅ長い・・・長いよパーティ!!!
でも、これは華美様を祝福するためのパーティー!!プレゼントは持ったし、あとは、私の気合いだけ!!!ふんす!!
「じゃあ、行ってきます!!」
「はい。行ってらっしゃいませ!璃杏様!」
私は気合を入れながらお城の中に入って行った。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
お城の中に入り今は華美様と礼央様に挨拶をするんだけど・・・そこには長蛇の列が・・・。
これ、下手したら大名行列並みに凄いんじゃ・・・。
私で最後だったらしく、私の後ろには誰もいない。
数分間ぼーっとしながら進んでいると人はいるもののそれなりに少なくなってきた。
それに、声もうっすら聞こえてきている。
私は気になって列から顔を覗かせる。
「礼央様っ、華美様っ!!・・・ご、ご婚約、おめでとう、ございますっ!!」
泣きながらそう言う令嬢の涙はきっと、悲し涙なんだと・・・分かってしまう。
だって、睨んでるし!!!華美様のこと睨んでるし!!!
それに気づいているのにも関わらず笑顔で答える華美様はカッコイイ!!!
礼央様はさりげなくその令嬢睨んでるし・・・。
礼央様が華美様のことぞっこんなのは聞いてたけど・・・ここまでとは。
乙女ゲームとはやっぱり違うんだな。
あれ・・・でも、ゲームの強制の力とかあるのかな?
主人公とか攻略対象とか悪役令嬢とか親友令嬢とかそういうのはいるけれど、どのキャラもゲームとは少し違う部分が多い。
礼央様は華美様にぞっこん中だけど、いつかは気持ちとか変わっちゃうのかな・・・。
むうううう!!なんかそれはそれで腹が立つ。
・・・・・・でも、落ち着くのよ璃杏。
まだ、そうと決まったわけじゃない!!
だから、大丈夫・・・大丈夫。
「おーい!璃杏様?」
そんな考え事をしていると少し離れた場所から名前を呼ばれた。
意識を呼ばれた方向つまり、前の方をむく。
前には列が消えており前の方にいる華美様と礼央様がはっきり見える。
「・・・・・・あ、あれ!?列が消えてる。いつのまに!!?」
私は唖然とする。
「ふふふっ。何唖然としてるんですの?」
可愛らしく微笑む華美様。
その笑顔に自然と頬が緩む。
「え、えっとー。ボッーとしてたらいつの間にか列が消えていたのでビックリしちゃって。」
あははーと笑いながら華美様のいるところへ近づく。
そして、私は淑女の礼をする。
「この度ご招待頂き誠にありがとうございます。私、月鍵璃杏は華美様と礼央様のご婚約心からお祝い申し上げます。」
顔を上げ笑いかける。
「おめでとうございます!!」
「ありがとうございますわ。」
ニコッと微笑む華美様。
「ありがとうございます。」
爽やかに作り笑いをする礼央様。
私は袋に入っている箱を華美様に小さな花束を礼央様に渡した。
「どうぞ。お祝いです。礼央様はプレゼントを貰いすぎるのもあれかなと思ったので花束にしました。華美様にはいつも助けられているのでその感謝をと思い髪飾りをプレゼントしました。あ、でも、城下町で買ったのでそれほど高くはないです。なので、安心してつけてください。」
プレゼントの説明をする。
「あ、あの、開けてもいいかしら?」
少しワクワクした様子で聞いてくる華美様。
「はい!どうぞ。」
私の返事を聞いて紐を解いていく華美様。
「わああ!綺麗な髪飾りですわ!大切にしますわ!!ありがとうございます!璃杏様。」
嬉しそうに笑う華美様。
私も嬉しくて笑いかける。
「ありがとうございます。璃杏様。あと、弟の件も。」
そう申し訳なさそうに言った礼央様。
弟の件?と不思議に思っていると礼央様が説明してくれた。
「扇木和羽に闇魔法をかけられた零維のことです。」
その話にピンっときた。
そう言えばそんなことがあったなーと思い出した。
「いえ。気にしないでください。あれは、扇木和羽の恨みが生んだものですので・・・王様と零維王子あと、護衛の人は元気ですか?」
そう言えばあの時零維王子の他に王様も闇魔法にかかっていたはず。
「はい。大丈夫です。王様と護衛の者達は今は元気に働いていて零維もあれ以降反省して牢屋に近づくことは無くなりました。それに・・・・・・」
笑顔で話したと思えば真剣な表情になり声を小さくして言った。
「なぜか、私を含め牢屋にいるはずの扇木和羽を認識できなくなってしまったんです。居るはずなのに居ないんですよね。」
その言葉にまたもや思い当たる節が・・・。
神からの罰。
「えっと。あまり気にしない方がいいかと・・・それよりも、礼央様は牢屋に入ったんですか?」
「ええ。こんなに面白いことは無いでしょう?極悪人である扇木和羽がどんな悲痛な顔をしているのかと思ったのですが・・・分からないのでは仕方ないですね。」
私の質問に爽やかな笑顔でそう答えた。
あっれー?腹黒ではあるけどSっ気なかったと思うけど・・・あっれえぇぇ?
心のなかで頭をかしげつつ私も笑顔でそうですか。と答えておく。
「それでは失礼します。」
私は礼をしていた立ち去ろうとした瞬間手首を掴まれた。
驚いて後ろを振り向くと礼央様が黒い笑みを浮かべていた。
え?何故?
顔が引き攣る。
「そうそう。もうひとつ聞きたいことがあるんですけど・・・いいですか?」
黒い笑みをさらに深める礼央様。
そこには拒否したら許さねぇオーラが出まくっていた。
私はそのオーラに対抗出来る度胸もなくひたすらこくこく頷いた。
0
お気に入りに追加
1,293
あなたにおすすめの小説
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
噂好きのローレッタ
水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。
ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。
※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです)
※小説家になろうにも掲載しています
◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました
(旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
私は脇役でしょう?
Snowdrop
恋愛
ある日、御洛 都は前世の記憶を思い出した。
そして気付く。
今世の自分、御洛 都が前世でみた乙女ゲームに出てくる『ヒロインの友達キャラ』
だということに。
だが待って欲しい。
このキャラ、高確率で死にますよ?
自殺か刺殺か交通事故死ですよ?
そんなの回避させていただきます!
ゲームでは貧乏くじを引くことになる都だが、そもそも攻略対象に興味はないしスルーだ!と決心するものの、結局スルーとは程遠く...
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
最強目指す脳筋令嬢は婚約破棄されたい
寿司
恋愛
とある帰り道、交通事故で死んでしまった四宮雪路(しのみやゆきじ)は婚約破棄されて成敗される乙女ゲームの悪役令嬢、ユノ=ルーンベルグとして転生してしまう。でも、ま! いっか! 地球にはもう私と互角に渡り合える生物はいなかったし、この剣と魔法の世界でも私は最強目指して突き進む! 聖女? 婚約者? そんなものは後後!
聖女としては落ちこぼれで馬鹿にされがちだが、規格外過ぎる最強主人公が、乙女ゲームの攻略対象たちを巻き込みながら好き勝手大暴れする物語です。残念なイケメンと残念な美少女しかいません。乙女ゲームなのにカッコいいイケメンとラブラブイチャイチャみたいな要素は少ないですが、恋愛要素はあります。
小説家になろう様にも東山春雨名義で同小説を投稿しています。
◇◇微妙にタイトル変更しました。また、書き進めている内に恋愛要素が強くなったのでジャンルをファンタジーから恋愛に変更しました。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる