65 / 123
7章:12歳になったらしい
64話:いざ、城下町へ
しおりを挟む
ダンスレッスンと前世で言う国語や数学などをやり今日の日程が終わり外はすっかり夕方の空になっていた。
コンコンコンッ
机の上で突っ伏していると扉を叩く音がした。
「はーい。」
返事をした後に扉が開く。
部屋に入ってきたのは陽夏凛さんだった。
陽夏凛さんの手の中になにか白い物がある。
そして、何故か陽夏凛さんは凄くニヤニヤしている。
???????何故だ?
「璃杏様~雪都様からお手紙ですよ~!!」
すっごく嬉しそうに手紙を渡す陽夏凛さん。
意味がわからないけれど何となく質問しない方がいい気がしたのでお礼を言って手紙を受け取る。
上質そうな封筒に星舞家の紋章が象られた封蝋が押されていた。
その隅下には綺麗な字で《月鍵璃杏様》と書かれていた。
綺麗な字だなー・・・・・・うっ、なんか、私の字ってあんまり綺麗じゃないから申し訳なくなってきた~!!
それに、なんか、女子として負けた気分になってきた。
私はペーパーナイフで封を切り手紙を出して読む。
♔♕♖♗♘♙
月鍵璃杏様へ
お手紙ありがとうございました。
ぜひ、城下町の件ご一緒させてください。
明後日に行ってもよろしいでしょうか?
都合が合わない場合は連絡をください。
午後1時にお迎えにあがります。
よろしくお願いします。
星舞雪都より
♚♛♜♝♞♟
封筒の名前同様綺麗な字と配列で返事が書かれていた。
「・・・・・・良かった~。」
いい返事がもらえた安堵の声がでた。
安心感ですごく心の中がほっとする。
「ふふっ。良かったですね!!明後日は予定は無かったので全然行けますよ!!!城下町には二人で行くんですか?」
嬉しそうに声をかけてきた陽夏凛さん。
「え?うん。そうだよ。華美様に婚約祝いとしてなにか渡したいなって思って。」
「そうなんですか~!だから城下町に行くんですね!!華美様は高価な物はお菓子以外あまり受けつけてない様子ですしね。」
そうだったみたいな顔をして話す陽夏凛さん。
そんなご令嬢なんて初めて見ましたよーと呑気そうにいい廊下掃除をするため陽夏凛さんは部屋を出ていった。
誰もいなくなった部屋でぼんやりと考える。
「・・・・・・そういえば、友達と出掛けるのって初めてだな。」
そんな独り言を呟いた。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
雪都様とお出かけ当日。
目立ちにくい服を着てフード付ケープを着て準備が整った所で丁度馬車が来たと空桜さんが呼びに来た。
今回、護衛は空桜さんと雪都様の護衛が付くのだそうで遠くから見守るので安心してくださいと言われた。
護衛をするにしても騎士団の服では目立つので市民風の服を空桜さんは着ている。
そして、玄関を出ると星舞家の馬車が止まっていた。
馬車の前には雪都様とこれまたイケメンの護衛さんがいた。
「今回はお誘い頂きありがとうございます。璃杏様。」
爽やかに微笑んだ雪都様。
「い、いえいえ!こちらこそ、ありがとうございます。」
私はその微笑みに狼狽えつつ言う。
今の雪都様は私みたく目立ちにくい服を着ているもののすっごく目立つ。
それに、雪都様は年々美しさが増している気がする。
「えっと、護衛も紹介しますね。こちらは僕の専属の護衛をしてくれています。陽輝さんです。」
掌で指しながら言った雪都様。
「お初にお目にかかります。俺は霧先陽輝と申します。よろしくお願いします。」
紳士の礼をしたあと、ニカッと太陽のように笑った陽輝さん。
赤い短髪の髪にオレンジ色の人懐っこそうな瞳をしたイケメン。
市民風の服も着こなしている。すごい。
私も淑女礼をして挨拶をする。
「よろしくお願いします。陽輝さん。こちらは私の専属の護衛をしてくれています。空桜さんです。」
「お初にお目にかかります。僕は百織空桜と申します。よろしくお願いします。」
空桜さんは紳士の礼をする。
「よろしくお願いします。空桜さん。えっと、女の人・・・ですか?」
恐る恐ると言った感じで聞く雪都様。
その言葉に空桜さんはえっ!?という顔をした。
私は思わず吹き出してしまう。
「ち、違いますよ!!れっきとした男です!!!!って、璃杏様!笑わないでくださいよ!」
涙目で訴える空桜さん。
可愛い。
空桜さんは今は確か21歳くらいだったと思うけれどそれでも童顔なのか可愛い顔をしている。
それはもう女の人に間違われるくらいに。
「ふっ、ふふふっ。む、無理。ふふっふははは。」
流石に間違えられまくってるとだんだん笑えてくる。
「す、すみません!空桜さん!え、えっと、そろそろ行きますか?」
笑い声を堪えつつ雪都様を見るととても慌てた様子を見せたあと困った顔をして聞いてきた。
「は、はい。」
雪都様の誘導で馬車に乗り込む。
空桜さんと陽輝さんは馬に乗ってついてくるらしい。
なので、雪都様と二人っきりだ。
そう、二人っきり・・・なにを、話したら、いいのでしょうか。
沈黙が続く中沈黙を破ったのは雪都様だった。
「あの、本当にありがとうございます。僕はその、女の人の物など詳しくないので何がいいのかわからなくてずっと悩んでいたので助かりました。」
そう言って微笑む雪都様。
その言葉に私はすごく安心した。
「えっと、どういたしまして。私も雪都様の役に立てることが出来たらいいなと考えていたので今回少しでも役に立てられるように頑張ります!」
頑張りますという意味も込めて両腕を曲げる。
「ふふっ。よろしくお願いします。僕も、頑張りますね。」
優雅に笑い、そう言った雪都様。
「は、はい!!えっと、その、雪都様と出掛けられて嬉しいです。なんかこれって・・・・・・すごく友達っぽくないですか!?友達と出掛けるのなんて初めてなので嬉しいです!」
あまりの嬉しさについつい友達と出掛けることについて話し込んでしまった。
だけど、何故か友達を連呼するたび雪都様がすごく複雑そうな顔をする。
・・・・・・なんで??
そんなこんなで当初の不安も忘れ雪都様と色々話しているうちに城下町についた。
馬車が止まり雪都様に誘導され馬車を降りる。
「では、夕刻頃にお迎えにあがります。」
そう御者さんが言い残し去って行った。
空桜さんと陽輝さんも馬を止めてこちらに来た。
「では、雪都様。こちらはしっかり見守っているので好きに歩いて大丈夫ですよ。」
そう言った陽輝さん。
「分かりました。ありがとうございます。陽輝さん。」
優しく微笑む雪都様。
「いえいえ。お礼なんて滅相もございませんよ!!」
そんなやり取りをする雪都様と陽輝さん。
空桜さんは私の頭にフードを被せつつ言った。
「璃杏様。フードはしっかり被ってくだい。とっちゃダメですよ!それから、絶対に絶対に危険な行動はしないでください!!いいですね?絶対ですよ!一人行動も控えてください!雪都様と一緒にいること。いいですね?目立っちゃダメですよ!!分かりましたか!?」
・・・・・・なんだ、この差!!
「もう!分かってるよ!!空桜さんまで陽夏凛さんみたいなこと言わないでよー!もうあんな行動はしないよ!多分!!」
貴方はオカンか!!
私の言葉にジト目で見てくる空桜さん。
「多分じゃダメです。絶対ですよ!」
私にそう言い聞かせる空桜さん。
「うっ、わ、分かった!絶対。」
私がそう言うとぱああと顔を明るくさせて頷いた空桜さん。
「じゃあ、行ってきます。」
私は空桜さんにそう言い雪都様の元へ行った。
「はい。行ってらっしゃいです。」
雪都様は私が来たのを確認して歩き出した。
コンコンコンッ
机の上で突っ伏していると扉を叩く音がした。
「はーい。」
返事をした後に扉が開く。
部屋に入ってきたのは陽夏凛さんだった。
陽夏凛さんの手の中になにか白い物がある。
そして、何故か陽夏凛さんは凄くニヤニヤしている。
???????何故だ?
「璃杏様~雪都様からお手紙ですよ~!!」
すっごく嬉しそうに手紙を渡す陽夏凛さん。
意味がわからないけれど何となく質問しない方がいい気がしたのでお礼を言って手紙を受け取る。
上質そうな封筒に星舞家の紋章が象られた封蝋が押されていた。
その隅下には綺麗な字で《月鍵璃杏様》と書かれていた。
綺麗な字だなー・・・・・・うっ、なんか、私の字ってあんまり綺麗じゃないから申し訳なくなってきた~!!
それに、なんか、女子として負けた気分になってきた。
私はペーパーナイフで封を切り手紙を出して読む。
♔♕♖♗♘♙
月鍵璃杏様へ
お手紙ありがとうございました。
ぜひ、城下町の件ご一緒させてください。
明後日に行ってもよろしいでしょうか?
都合が合わない場合は連絡をください。
午後1時にお迎えにあがります。
よろしくお願いします。
星舞雪都より
♚♛♜♝♞♟
封筒の名前同様綺麗な字と配列で返事が書かれていた。
「・・・・・・良かった~。」
いい返事がもらえた安堵の声がでた。
安心感ですごく心の中がほっとする。
「ふふっ。良かったですね!!明後日は予定は無かったので全然行けますよ!!!城下町には二人で行くんですか?」
嬉しそうに声をかけてきた陽夏凛さん。
「え?うん。そうだよ。華美様に婚約祝いとしてなにか渡したいなって思って。」
「そうなんですか~!だから城下町に行くんですね!!華美様は高価な物はお菓子以外あまり受けつけてない様子ですしね。」
そうだったみたいな顔をして話す陽夏凛さん。
そんなご令嬢なんて初めて見ましたよーと呑気そうにいい廊下掃除をするため陽夏凛さんは部屋を出ていった。
誰もいなくなった部屋でぼんやりと考える。
「・・・・・・そういえば、友達と出掛けるのって初めてだな。」
そんな独り言を呟いた。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
雪都様とお出かけ当日。
目立ちにくい服を着てフード付ケープを着て準備が整った所で丁度馬車が来たと空桜さんが呼びに来た。
今回、護衛は空桜さんと雪都様の護衛が付くのだそうで遠くから見守るので安心してくださいと言われた。
護衛をするにしても騎士団の服では目立つので市民風の服を空桜さんは着ている。
そして、玄関を出ると星舞家の馬車が止まっていた。
馬車の前には雪都様とこれまたイケメンの護衛さんがいた。
「今回はお誘い頂きありがとうございます。璃杏様。」
爽やかに微笑んだ雪都様。
「い、いえいえ!こちらこそ、ありがとうございます。」
私はその微笑みに狼狽えつつ言う。
今の雪都様は私みたく目立ちにくい服を着ているもののすっごく目立つ。
それに、雪都様は年々美しさが増している気がする。
「えっと、護衛も紹介しますね。こちらは僕の専属の護衛をしてくれています。陽輝さんです。」
掌で指しながら言った雪都様。
「お初にお目にかかります。俺は霧先陽輝と申します。よろしくお願いします。」
紳士の礼をしたあと、ニカッと太陽のように笑った陽輝さん。
赤い短髪の髪にオレンジ色の人懐っこそうな瞳をしたイケメン。
市民風の服も着こなしている。すごい。
私も淑女礼をして挨拶をする。
「よろしくお願いします。陽輝さん。こちらは私の専属の護衛をしてくれています。空桜さんです。」
「お初にお目にかかります。僕は百織空桜と申します。よろしくお願いします。」
空桜さんは紳士の礼をする。
「よろしくお願いします。空桜さん。えっと、女の人・・・ですか?」
恐る恐ると言った感じで聞く雪都様。
その言葉に空桜さんはえっ!?という顔をした。
私は思わず吹き出してしまう。
「ち、違いますよ!!れっきとした男です!!!!って、璃杏様!笑わないでくださいよ!」
涙目で訴える空桜さん。
可愛い。
空桜さんは今は確か21歳くらいだったと思うけれどそれでも童顔なのか可愛い顔をしている。
それはもう女の人に間違われるくらいに。
「ふっ、ふふふっ。む、無理。ふふっふははは。」
流石に間違えられまくってるとだんだん笑えてくる。
「す、すみません!空桜さん!え、えっと、そろそろ行きますか?」
笑い声を堪えつつ雪都様を見るととても慌てた様子を見せたあと困った顔をして聞いてきた。
「は、はい。」
雪都様の誘導で馬車に乗り込む。
空桜さんと陽輝さんは馬に乗ってついてくるらしい。
なので、雪都様と二人っきりだ。
そう、二人っきり・・・なにを、話したら、いいのでしょうか。
沈黙が続く中沈黙を破ったのは雪都様だった。
「あの、本当にありがとうございます。僕はその、女の人の物など詳しくないので何がいいのかわからなくてずっと悩んでいたので助かりました。」
そう言って微笑む雪都様。
その言葉に私はすごく安心した。
「えっと、どういたしまして。私も雪都様の役に立てることが出来たらいいなと考えていたので今回少しでも役に立てられるように頑張ります!」
頑張りますという意味も込めて両腕を曲げる。
「ふふっ。よろしくお願いします。僕も、頑張りますね。」
優雅に笑い、そう言った雪都様。
「は、はい!!えっと、その、雪都様と出掛けられて嬉しいです。なんかこれって・・・・・・すごく友達っぽくないですか!?友達と出掛けるのなんて初めてなので嬉しいです!」
あまりの嬉しさについつい友達と出掛けることについて話し込んでしまった。
だけど、何故か友達を連呼するたび雪都様がすごく複雑そうな顔をする。
・・・・・・なんで??
そんなこんなで当初の不安も忘れ雪都様と色々話しているうちに城下町についた。
馬車が止まり雪都様に誘導され馬車を降りる。
「では、夕刻頃にお迎えにあがります。」
そう御者さんが言い残し去って行った。
空桜さんと陽輝さんも馬を止めてこちらに来た。
「では、雪都様。こちらはしっかり見守っているので好きに歩いて大丈夫ですよ。」
そう言った陽輝さん。
「分かりました。ありがとうございます。陽輝さん。」
優しく微笑む雪都様。
「いえいえ。お礼なんて滅相もございませんよ!!」
そんなやり取りをする雪都様と陽輝さん。
空桜さんは私の頭にフードを被せつつ言った。
「璃杏様。フードはしっかり被ってくだい。とっちゃダメですよ!それから、絶対に絶対に危険な行動はしないでください!!いいですね?絶対ですよ!一人行動も控えてください!雪都様と一緒にいること。いいですね?目立っちゃダメですよ!!分かりましたか!?」
・・・・・・なんだ、この差!!
「もう!分かってるよ!!空桜さんまで陽夏凛さんみたいなこと言わないでよー!もうあんな行動はしないよ!多分!!」
貴方はオカンか!!
私の言葉にジト目で見てくる空桜さん。
「多分じゃダメです。絶対ですよ!」
私にそう言い聞かせる空桜さん。
「うっ、わ、分かった!絶対。」
私がそう言うとぱああと顔を明るくさせて頷いた空桜さん。
「じゃあ、行ってきます。」
私は空桜さんにそう言い雪都様の元へ行った。
「はい。行ってらっしゃいです。」
雪都様は私が来たのを確認して歩き出した。
0
お気に入りに追加
1,297
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢なのに下町にいます ~王子が婚約解消してくれません~
ミズメ
恋愛
【2023.5.31書籍発売】
転生先は、乙女ゲームの悪役令嬢でした——。
侯爵令嬢のベラトリクスは、わがまま放題、傍若無人な少女だった。
婚約者である第1王子が他の令嬢と親しげにしていることに激高して暴れた所、割った花瓶で足を滑らせて頭を打ち、意識を失ってしまった。
目を覚ましたベラトリクスの中には前世の記憶が混在していて--。
卒業パーティーでの婚約破棄&王都追放&実家の取り潰しという定番3点セットを回避するため、社交界から逃げた悪役令嬢は、王都の下町で、メンチカツに出会ったのだった。
○『モブなのに巻き込まれています』のスピンオフ作品ですが、単独でも読んでいただけます。
○転生悪役令嬢が婚約解消と断罪回避のために奮闘?しながら、下町食堂の美味しいものに夢中になったり、逆に婚約者に興味を持たれたりしてしまうお話。
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
乙女ゲームのモブに転生していると断罪イベント当日に自覚した者ですが、ようやく再会できた初恋の男の子が悪役令嬢に攻略され済みなんてあんまりだ
弥生 真由
恋愛
『貴女との婚約は、たった今をもって解消させてもらう!!』
国のこれからを背負う若者たちが学院を卒業することを祝って開かれた舞踏会の日、めでたい筈のその席に響いた第一皇子の声を聞いた瞬間、私の頭にこの場面と全く同じ“ゲーム”の場面が再生された。
これ、もしかしなくても前世でやり込んでた乙女ゲームの終盤最大の山場、“断罪イベント”って奴じゃないですか!?やり方間違ったら大惨事のやつ!!
しかし、私セレスティア・スチュアートは貧乏領地の伯爵令嬢。容姿も社交も慎ましく、趣味は手芸のみでゲームにも名前すら出てこないザ・モブ of the モブ!!
何でよりによってこのタイミングで記憶が戻ったのか謎だけど、とにかく主要キャラじゃなくてよかったぁ。……なんて安心して傍観者気取ってたら、ヒロインとメインヒーローからいきなり悪役令嬢がヒロインをいじめているのを知る目撃者としていきなり巻き込まれちゃった!?
更には、何でかメインヒーロー以外のイケメン達は悪役令嬢にぞっこんで私が彼等に睨まれる始末!
しかも前世を思い出した反動で肝心の私の過去の記憶まで曖昧になっちゃって、どっちの言い分が正しいのか証言したくても出来なくなっちゃった!
そんなわけで、私の記憶が戻り、ヒロイン達と悪役令嬢達とどちらが正しいのかハッキリするまで、私には逃げられないよう監視がつくことになったのですが……それでやって来たのが既に悪役令嬢に攻略され済みのイケメン騎士様でしかも私の初恋の相手って、神様……これモブに与える人生のキャパオーバーしてませんか?
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
不機嫌な悪役令嬢〜王子は最強の悪役令嬢を溺愛する?〜
晴行
恋愛
乙女ゲームの貴族令嬢リリアーナに転生したわたしは、大きな屋敷の小さな部屋の中で窓のそばに腰掛けてため息ばかり。
見目麗しく深窓の令嬢なんて噂されるほどには容姿が優れているらしいけど、わたしは知っている。
これは主人公であるアリシアの物語。
わたしはその当て馬にされるだけの、悪役令嬢リリアーナでしかない。
窓の外を眺めて、次の転生は鳥になりたいと真剣に考えているの。
「つまらないわ」
わたしはいつも不機嫌。
どんなに努力しても運命が変えられないのなら、わたしがこの世界に転生した意味がない。
あーあ、もうやめた。
なにか他のことをしよう。お料理とか、お裁縫とか、魔法がある世界だからそれを勉強してもいいわ。
このお屋敷にはなんでも揃っていますし、わたしには才能がありますもの。
仕方がないので、ゲームのストーリーが始まるまで悪役令嬢らしく不機嫌に日々を過ごしましょう。
__それもカイル王子に裏切られて婚約を破棄され、大きな屋敷も貴族の称号もすべてを失い終わりなのだけど。
頑張ったことが全部無駄になるなんて、ほんとうにつまらないわ。
の、はずだったのだけれど。
アリシアが現れても、王子は彼女に興味がない様子。
ストーリーがなかなか始まらない。
これじゃ二人の仲を引き裂く悪役令嬢になれないわ。
カイル王子、間違ってます。わたしはアリシアではないですよ。いつもツンとしている?
それは当たり前です。貴方こそなぜわたしの家にやってくるのですか?
わたしの料理が食べたい? そんなのアリシアに作らせればいいでしょう?
毎日つくれ? ふざけるな。
……カイル王子、そろそろ帰ってくれません?
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる