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2章:少女は女神に出会う
Ⅴ
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・・・・・・・・・・・・あれ・・・・・・さっき・・・フローリア様はなんて言った?
たしか・・・たしか・・・最後は同じ展開になるって言ってた・・・よね?
この、ルーシャさんは・・・何回も・・・何回も・・・・・・首を・・・首を、切られて・・・・・・死んでるって・・・こと・・・・・・?
・・・何もしていなくても?
そして、また、その物語が始まろうとしてるって・・・ことだよね?
じゃあ・・・それじゃあ・・・的確な余命宣告をされてるようなものじゃん!!!
それって・・・辛いってものじゃないよ・・・・・・もう、絶望だよ・・・。
「これが、ルーシャの最後の展開よ~。本当に、絶望でしかないのよ本人にとってはそれ以上のものでしょうけれど・・・。」
本を拾って悲しそうに撫でるフローリア様。
フローリア様は本から私に視線を変える。
「私は、この世界の女神。加護を与えたり、願いを叶えられるものなら叶えるそんな存在よ~。だけど、この世界自体を変えることは出来ないのよ~。何かが干渉しているのは理解しているわ~。けれど、私がそれを壊してしまうのは・・・・・・この世界が破滅の運命を辿ることになるの~。つまりはこの世界が消えるってことよ~。だから私はこの物語に、いえ、この世界に関わることは出来ないの~。あ、でもちゃんと信仰されてるわよ~。」
そう言ってウィンクをかましたフローリア様。
なるほど。最後の展開とフローリア様が関われないことは分かった。
でも、この展開を見て私は本当にこの子を救えるのか不安になった。
私も悲しいことや辛いことは沢山あったけれど、絶望したことなんて1度あったくらい。
それを何度も繰り返しているのはフローリア様の言った通り、絶望を通り越したものに違いない。
絶望を通りこしたらその先には何があるんだろう?・・・・・・わからない。わからないけど・・・・・・もし、助けられたのなら、その子の心の不安が取り除けるのなら・・・それは、きっと、嬉しいことなのかもしれない。
「あの、フローリア様。上手くいかないこともあるかもしれないですけど、それでも、頑張りたいと思います。なので、見守っていてくれませんか?」
色んな不安が頭をよぎってつい、言ってしまった言葉。
そんな私にフローリア様は優しく微笑んで抱きしめてくれた。
「ええ。もちろんよ~。ぜひ、見守らせてもらうわ~。失敗しても大丈夫よ~。失敗しない人生なんてつまらないじゃない?だから、大丈夫よ~。あなたの願いと気持ちをしっかり持って分かっていれば、きっと、ルーシャを助けることが出来るわ~。」
フローリア様はぽんぽんと優しく私の背中を叩いて解放した。
私は少し安心して泣きそうになったけれど、何とか我慢した。
「ありがとうございます。」
「こちらこそありがとう!本は教会の方へ送っておくわ~!登場人物のページはちゃんと見ておきなさ~い!それと!あなたの来世の名前は、私のフローリアから名前をとって“リア”にしま~す!」
ニッコニコ笑顔で言い放ったフローリア様を見た瞬間視界が一気に白くなった。
えっ・・・急に!?なんで!?・・・・・・あ、あれ?・・・急に、眠、気・・・が・・・。
私はそのまま意識を手放した。
❀.*・゚✧̣̥̇ ❀.*・゚✧̣̥̇ ❀.*・゚✧̣̥̇ ❀.*・゚✧̣̥̇
「あなたならきっと大丈夫よ~。私はいつも見守っているわ~。」
少女が消えた空間をフローリアはただ見つめていた。
たしか・・・たしか・・・最後は同じ展開になるって言ってた・・・よね?
この、ルーシャさんは・・・何回も・・・何回も・・・・・・首を・・・首を、切られて・・・・・・死んでるって・・・こと・・・・・・?
・・・何もしていなくても?
そして、また、その物語が始まろうとしてるって・・・ことだよね?
じゃあ・・・それじゃあ・・・的確な余命宣告をされてるようなものじゃん!!!
それって・・・辛いってものじゃないよ・・・・・・もう、絶望だよ・・・。
「これが、ルーシャの最後の展開よ~。本当に、絶望でしかないのよ本人にとってはそれ以上のものでしょうけれど・・・。」
本を拾って悲しそうに撫でるフローリア様。
フローリア様は本から私に視線を変える。
「私は、この世界の女神。加護を与えたり、願いを叶えられるものなら叶えるそんな存在よ~。だけど、この世界自体を変えることは出来ないのよ~。何かが干渉しているのは理解しているわ~。けれど、私がそれを壊してしまうのは・・・・・・この世界が破滅の運命を辿ることになるの~。つまりはこの世界が消えるってことよ~。だから私はこの物語に、いえ、この世界に関わることは出来ないの~。あ、でもちゃんと信仰されてるわよ~。」
そう言ってウィンクをかましたフローリア様。
なるほど。最後の展開とフローリア様が関われないことは分かった。
でも、この展開を見て私は本当にこの子を救えるのか不安になった。
私も悲しいことや辛いことは沢山あったけれど、絶望したことなんて1度あったくらい。
それを何度も繰り返しているのはフローリア様の言った通り、絶望を通り越したものに違いない。
絶望を通りこしたらその先には何があるんだろう?・・・・・・わからない。わからないけど・・・・・・もし、助けられたのなら、その子の心の不安が取り除けるのなら・・・それは、きっと、嬉しいことなのかもしれない。
「あの、フローリア様。上手くいかないこともあるかもしれないですけど、それでも、頑張りたいと思います。なので、見守っていてくれませんか?」
色んな不安が頭をよぎってつい、言ってしまった言葉。
そんな私にフローリア様は優しく微笑んで抱きしめてくれた。
「ええ。もちろんよ~。ぜひ、見守らせてもらうわ~。失敗しても大丈夫よ~。失敗しない人生なんてつまらないじゃない?だから、大丈夫よ~。あなたの願いと気持ちをしっかり持って分かっていれば、きっと、ルーシャを助けることが出来るわ~。」
フローリア様はぽんぽんと優しく私の背中を叩いて解放した。
私は少し安心して泣きそうになったけれど、何とか我慢した。
「ありがとうございます。」
「こちらこそありがとう!本は教会の方へ送っておくわ~!登場人物のページはちゃんと見ておきなさ~い!それと!あなたの来世の名前は、私のフローリアから名前をとって“リア”にしま~す!」
ニッコニコ笑顔で言い放ったフローリア様を見た瞬間視界が一気に白くなった。
えっ・・・急に!?なんで!?・・・・・・あ、あれ?・・・急に、眠、気・・・が・・・。
私はそのまま意識を手放した。
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「あなたならきっと大丈夫よ~。私はいつも見守っているわ~。」
少女が消えた空間をフローリアはただ見つめていた。
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