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2章:少女は女神に出会う
Ⅰ
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目の前に広がる景色はキラキラと輝く星空だった。
ここはどこだろう。
私は、確かに、死んだはず。
16年間という長いようで短い時間を確かに終えたんだ。
とすると・・・ここは・・・お空?
魂は星になって輝くって、聞いたことあるけど・・・本当だったとか?
確かに手足も自由に動く。
いつもと違う。
でも、寂しい。
ここでずっと彷徨い続けるのかな。
そう思うと悲しみより絶望が心の中に広がった。
せめて、せめて、ひとりぐらい、ひとが、人がいて欲しかった。
そしたら、沢山遊べたのかもしれないのに・・・。
「はああ。」
つい、ため息をついてしまい慌てて息を止める。
どれだけ息を止めても苦しくならない。
それと同時に本当に自分は死んだのだと自覚をする。
「あらあら、ここにいたのね~。」
突然、真後ろから間延びした声がかかりびっくりして慌てて振り返る。
そこに居たのはキラキラと腰まで伸びた輝く金色の髪に本で見た青いサファイヤの宝石のように輝く瞳をした絶世の美女だった。
私はつい見惚れてしまい、声をかけるのを忘れてしまった。
「ん?どうしたの~?・・・あ、もしかして私の美しさに見惚れちゃったかしら~?」
ひらひらと私の目の前で手を振った後、悪戯っ子ような顔をした美女さんはどんな顔をしても美女は様になるなと、考えてしまった。
って、そんなことを考えている場合ではなかった。
「はっ、あの、美女さん!私はこれからどうなりますか?」
あるというのなら天国と地獄どちらに行くのか、それともこのままここで彷徨い続けるのかと色々と不安が過ぎる。
「ふふっ、まあ~不安になるのは仕方ないわね。でも、あなたは天国にも地獄にもましてやここでさまよい続けることは無いわ~。」
私の考えを読みとったのかそう回答した美女さんに驚きとともに困惑した。
決して考えを読みとられたから困惑したわけじゃない。
美女さんの、『天国にも地獄にもましてやさまよい続けるわけじゃない』という回答に困惑したのだ。
じゃあ、私はこのままどうなるの?
消えてなくなるってこと?
・・・・・・命みたいに?それは、ちょっと、悲しいかも。
そんなことを思っていると、美女さんが私の頭をぽんぽんと優しく撫でた。
「大丈夫よ~。消えてなくなりはしないわ~。」
そう言って優しく微笑む美女さん。
「あ~、でも、そうね~。消えてなくなるって言うのはあながち間違ってはいないわね~。」
美女さんは頬に人差し指を当ててそう言った。
「!!?え、どっち!?」
私は美女さんが言ったことについ声に出して聞いてしまった。
「ん~そうね~。あたりでもなくハズレでもなくって感じかしらね~。」
???えっと~・・・つまり、どういうこと?
じとっとした目で見つめていたら美女さんは気にした風もなくただニコッと微笑んだだけだった。
そして、口を開き言った言葉は・・・。
「あなたには、転生をしてもらおうかなって思っているのよ~。」
ということだった。
その口調はまるで、世間話をしているおばさん達のような軽いものだった。
ここはどこだろう。
私は、確かに、死んだはず。
16年間という長いようで短い時間を確かに終えたんだ。
とすると・・・ここは・・・お空?
魂は星になって輝くって、聞いたことあるけど・・・本当だったとか?
確かに手足も自由に動く。
いつもと違う。
でも、寂しい。
ここでずっと彷徨い続けるのかな。
そう思うと悲しみより絶望が心の中に広がった。
せめて、せめて、ひとりぐらい、ひとが、人がいて欲しかった。
そしたら、沢山遊べたのかもしれないのに・・・。
「はああ。」
つい、ため息をついてしまい慌てて息を止める。
どれだけ息を止めても苦しくならない。
それと同時に本当に自分は死んだのだと自覚をする。
「あらあら、ここにいたのね~。」
突然、真後ろから間延びした声がかかりびっくりして慌てて振り返る。
そこに居たのはキラキラと腰まで伸びた輝く金色の髪に本で見た青いサファイヤの宝石のように輝く瞳をした絶世の美女だった。
私はつい見惚れてしまい、声をかけるのを忘れてしまった。
「ん?どうしたの~?・・・あ、もしかして私の美しさに見惚れちゃったかしら~?」
ひらひらと私の目の前で手を振った後、悪戯っ子ような顔をした美女さんはどんな顔をしても美女は様になるなと、考えてしまった。
って、そんなことを考えている場合ではなかった。
「はっ、あの、美女さん!私はこれからどうなりますか?」
あるというのなら天国と地獄どちらに行くのか、それともこのままここで彷徨い続けるのかと色々と不安が過ぎる。
「ふふっ、まあ~不安になるのは仕方ないわね。でも、あなたは天国にも地獄にもましてやここでさまよい続けることは無いわ~。」
私の考えを読みとったのかそう回答した美女さんに驚きとともに困惑した。
決して考えを読みとられたから困惑したわけじゃない。
美女さんの、『天国にも地獄にもましてやさまよい続けるわけじゃない』という回答に困惑したのだ。
じゃあ、私はこのままどうなるの?
消えてなくなるってこと?
・・・・・・命みたいに?それは、ちょっと、悲しいかも。
そんなことを思っていると、美女さんが私の頭をぽんぽんと優しく撫でた。
「大丈夫よ~。消えてなくなりはしないわ~。」
そう言って優しく微笑む美女さん。
「あ~、でも、そうね~。消えてなくなるって言うのはあながち間違ってはいないわね~。」
美女さんは頬に人差し指を当ててそう言った。
「!!?え、どっち!?」
私は美女さんが言ったことについ声に出して聞いてしまった。
「ん~そうね~。あたりでもなくハズレでもなくって感じかしらね~。」
???えっと~・・・つまり、どういうこと?
じとっとした目で見つめていたら美女さんは気にした風もなくただニコッと微笑んだだけだった。
そして、口を開き言った言葉は・・・。
「あなたには、転生をしてもらおうかなって思っているのよ~。」
ということだった。
その口調はまるで、世間話をしているおばさん達のような軽いものだった。
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