周りに愛される主人公

あかさ

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1章

14徹は恋人がいる!?

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~蜜柑side~

蜜柑「俺、徹のことが」 
光希「ダメにきまってんだろーが」


放課後の保健室で光希と徹2人はキスをした
……


ドサッ

徹「え、、」
光希「……蜜柑、」
蜜柑「とお、る……なんで、キス、え?」
徹「これは、違っ…///」
光希「……お前の思ってる通りの関係だよ」
蜜柑「っっ!!!」
徹「光希!!」


み、光希……
いつも光希先輩って呼んでたのに
のに、
なんで光希って


蜜柑「なんだよ……そう言うとこかよ……光希、お前、最初っからそう言う関係だったのかよ……この泥棒猫が、」
光希「ふんっ、ずっと幼馴染ってだけで自身を過大評価してたからだ」


俺は唇を噛む
そしたら唇から血がダラダラと流れる
徹は俺を心配そうに見ていたが
俺はそんなこと気にせず
目の前にいる光希を睨む


光希「なんだよ……」
蜜柑「許さねぇ…お前だけは…」
光希「猫の威嚇かよ」
徹「光希!?」


徹は俺達の喧嘩を止める
でも、俺は2人を見るのが嫌で保健室を飛び出した。

蜜柑「あんな奴に、あんな奴に…」
花珠「修羅場だな、」
蜜柑「ちっ、今機嫌が悪ぃんだよ、どっか行け!!」
花珠「…ふ~ん、どうせ徹のことだろ」


俺は俯いたままなにも喋らず
唇を噛み締めるだけだった

蜜柑「徹は、、最初っから俺なんて眼中になかったんだよ……ずっと光希あいつしか…」
花珠「へぇーそりゃドンマイ、」
蜜柑「…お前軽いな…」
花珠「だって、あの光希先輩だったら最初っから気づいてたし、」
蜜柑「は?」
花珠「だいたい、あの人なら分かる」
蜜柑「さ、最初っから俺を見て楽しんでたのかよ…」
花珠「え、そうだけど??」

花珠は何気ない顔で俺にそう答える
俺は花珠の顔を凝視する


蜜柑「はぁ、まじかよ、最初っから俺は騙されてたんだ、」
花珠「まぁ、幼馴染との恋はなかなか発展しねぇよな」
蜜柑「…」
花珠「幼馴染との恋は恋愛漫画だけだな」
蜜柑「…最初っから、か」
花珠「まぁ、俺は有り得たけどな」
蜜柑「お前はねぇ」

花珠は最初っから分かってた
徹の好意も関係も全部、最初っから
俺だけ、なにも分からなかったし
何も知らせて貰えなかった


花珠「そんなに好きなんだなー、」
蜜柑「当たり前だろ…」
花珠「へぇー、でも、区切りついたんじゃねぇの?」
蜜柑「そんな訳ねぇだろ」

花珠はえっと言う表情で俺を見る。


俺の表情はどうなっていたか分からない
だが、花珠は恐ろしい者を見るようかの目で俺を見ていた…


蜜柑「徹に分からせてやる、誰が大切で誰が不必要か…」
花珠「うっわ、」
蜜柑「あんな野郎に俺の可愛い徹を汚させはしない!!」

ガァンッ

俺は壁を叩く
壁には少し響が入ったが
そんなの気にしない



俺は今日ここに誓った
徹を守ること
徹の目を覚まさせること


花珠「こいつ、正気かよ……」
蜜柑「正気も正気、、」
花珠「やめとけー嫌われるぞ」
蜜柑「まさか、徹が俺を嫌いになるわけねぇだろ、」

俺は自信満々でそう言う
花珠は不思議そうに俺を見る

花珠「…なんで?」
蜜柑「徹と俺はなんだからな」


幼馴染、
最大限にこの権利を利用するからな
待ってろよ光希!!
お前はぶっ潰してやるから…
無様に泣けよ

花珠「蜜柑さ~ん、悪い顔になってますよ~」
蜜柑「ふんっ、徹の前じゃねぇからいいんだよ」( `^´* )フンッ
花珠「あ、そっすか」( ¯ᯅ¯ )


花珠は呆れた顔で俺を見る
でも、
そんな顔で俺を見ても俺は止まらない
だって、
徹は……



俺にとってかけがいのない存在だから
徹だって俺はかけがいのない存在


そうだよな????
徹……

最後に選ばれるのは幼馴染


蜜柑「待ってろよ、徹……」
花珠(逃げろ、徹…こいつガチでやばいぞ)
蜜柑「よしっ、お前も手伝えよ花珠…」
花珠「はぁっ!?」


花珠はありえないと言った表情をして俺を見る
俺は眉間にしわを寄せて
当たり前だろうと言う表情を見せた

花珠「いやいやいやいや!!!」
蜜柑「いや、じゃねえだろ!?」
花珠「なんで俺がテメェを手伝わなきゃなんないんだよ!?」


俺はアタフタしている花珠に呆れる。
俺はゆっくりと花珠に説明をする


俺優しいな……


蜜柑「つまり、協力して光希を潰す」
花珠「はぁ???」
蜜柑「俺とお前はだいたい、徹が好き、
つまり恋敵だ。」
花珠「お、おう」
蜜柑「だが、その前に光希障害物が邪魔…」


花珠はコテンッと首を傾げて
俺を見つめる



…可愛げもねぇな、
徹の方が100倍可愛い…


蜜柑「それで、光希の弱みを握って徹の目を覚まさせるんだよ」
花珠「…あの人に弱味なんてねぇだろ」
蜜柑「まさかあいつを完璧だとでも?」


俺は花珠を問い詰める
花珠は少しひるんで答える


花珠「ま、まぁ、多少は……」
蜜柑「…んな訳ねぇだろ、少しは考えろ」
花珠(なんなんだ此奴…腹立つ)(ꐦ^^ )

俺は花珠が馬鹿だと再認識した。
花珠は光希の何にも分かっていなかった…
はぁ、
それだから簡単に徹を諦めるんだよ。


蜜柑「この世界に完璧なんて居ねぇんだよ、完璧なんてただの上っ面だけ、」


俺は不敵な笑みを浮かべる
そしてギラりと目を光らせて
花珠に向かってこう言う


蜜柑「人間誰しも裏はある、そうだろーがよ…馬鹿花がよ」
花珠「お前、人格変わり過ぎじゃね?」
蜜柑「、、、真剣な話してんのに
そんなことしか言えねぇのか……」


花珠は血管を浮き上がらせ
ぎこちない笑みを浮かべる。


お得意の笑顔はどこへやら

結構キレてんな。


花珠「テメェ、人が下手に出てりゃいい気になりやがって……」
蜜柑「怒らせすぎたか」
花珠「分かったよ、やりゃいいんだろーがよぉ!!やってやんよ!!」


花珠が乗り気で俺の誘いに乗る

案外こいつ、
短気なんだな
超キレてる……


花珠「俺が今日、作戦立てっから、とっとと家に帰って、作戦に備えてろ」
蜜柑「うぃ、うぃっす」


俺は完全にキレた花珠に怯えて
おずおずと家に帰った
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