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翼の話②
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『悪いのですが今日の約束は延期させてもらえないでしょうか』
そんな書き出しのメッセージが翼のスマホに舞い込んだのは夕方のことだった。
定時まではあと1時間ほど、今日の約束を励みに仕事を片付けていた翼はちょっとだけ手を止めた。ものすごく残念で仕方がない。
メッセージの送り主は翼が事務員として働いている大学の本間助教授だった。
以前『ナルセ』で相席した時に約束した飲み会に行ってから、時折食事に誘われるようになっていた。行き先は大体『ナルセ』だ。翼が大のカレー好きだと飲み会の席で話したので『ナルセ』に行くときに誘ってくれるようになったのだと思っている。
密かに想いを寄せている相手だ。誘われれば彼にそんなつもりはないとわかっていても心が浮き立つし、つい期待してしまう。だからキャンセルのメッセージにすごくがっかりしたのだ。
けれどメッセージの続きに「どうしても学校に残らなければいけない仕事ができた」と丁重なお詫びの言葉がつづられていて、さらに都合のいい日を聞かれれば嬉しくなってしまう。
なんとも現金なことだと自分に呆れてしまった。
定時に仕事を終えて大学の外に出た。
冬の空は既に暗く、星が瞬いている。一際明るく見える星は何だろう。あまり星には詳しくないのでわからない。
「冬の星座っていえばオリオン座くらいしか知らないなあ」
ふとスマホを取り出して調べると、時間的にまだオリオン座は見える時間ではなさそうだ。オリオン座の隣にあるおうし座はどうだろう。昔オリオン座の三ツ星をつないだ線を伸ばした先におうし座の一等星があると聞いたのを覚えている。
まあ、空を探したところでオリオン座の三ツ星が見えないので、どの星がそれなのかはわからないが。
(おうし座って確かゼウスがお姫様を攫っちゃう話だったよね)
星には詳しくないけれど、星座にまつわる神話は好きだ。ギリシャ神話の神々は奔放で自由で人間臭いからおもしろい。主神ゼウスはあっちこっちで浮名を流し、その妻へラは嫉妬深く浮気相手を動物に変えてしまったりする。
現代の感覚ではゼウスもヘラも決して褒められた恋愛事情ではないけれど、正直な気持ちに沿って行動できてしまうのはすごいと思うしうらやましい。
(私はダメ。本間先生に告白なんて怖くて考えられない)
彼に気持ちを伝えようかどうしようかと考えることはあるけれど、怖気づいてしまって行動に移すことまで考えられない。
そんな自分が情けない。
元々本間と食事に行くはずだったので夕食を用意していない。翼はひとりで夕食を食べようと『ナルセ』にやってきた。
「あれ? 霜村さん。今日は本間先生と一緒じゃないんですか?」
店に入るなりさくらが声をかけてきた。
「そんないつも一緒なわけじゃないですよ、ただの同僚ですから。今日は本間先生、まだお仕事中みたいです」
「え? そうなんですか? 私てっきりお二人はおつきあいなさってると思――あっ」
余計な事言ってすみません、とさくらが頭を下げるのを慌てて止め、ほうれん草のカレーを注文した。
いつもと違うメニューを注文したのは、以前本間が「これもおいしいですよ」と勧めてくれたのを思い出したからだ。
すぐにさくらが持ってきてくれたカレーを前に考えるのは本間のことばかり。スプーンを口に運びながらもほうれん草のカレーを勧めてくれた時の笑顔が頭の奥から離れない。
(重症だなあ)
いつも一緒に来店する本間がいなくて寂しい。ひと時スプーンが止まってしまった。
正直言って、会いたい。
声が聞きたい。
今日会えなかったのがこんなに寂しいなんて。
今頃はひとり大学の研究室で作業をしているんだろうか。そんな場面を想像して切なくなってしまった。
やがて食べ終わる頃、さくらが翼の目の前に湯気のたつチャイのカップを置いた。ミルクとスパイスの甘い香りが立ち上ってくる。
熱々のカップからチャイをゆっくりすすった。温かくて甘くて、ほっこりと気持ちが落ち着いてきた。
――そうだ。
チャイのカップを見つめるうちにひらめいた考えにドキドキする。告白は無理でもお友達としてこれくらは行動してみてもおかしくないんじゃないだろうか。
ちょっとだけ、ちょっとだけだから――
翼は顔を上げてさくらにひとつ頼み事をした。
★★★★
菅原教授から急に頼まれたデータを作成するため大学に残っていた本間は椅子に座ったまま大きく伸びをした。
粗方メドはたった。明日の発表用の資料が入ったパソコンが壊れ、教授が「本間くん助けて!」と駆け込んできたのは3時過ぎ。手の空いている学生も動員して何とかほぼ資料は完成した。まだ内容のチェックは残っているが、教授はショックで疲れ果てていたので気分転換も兼ねて夕食を食べに行ってもらっている。教授が戻るまでにざっとチェックして、後は菅原教授に任せてもう帰ろうかと思っている。
「――はあ。せっかく霜村さんと飯食いに行くはずだったのに」
天井を見上げながら残念そうにつぶやいた。
「埋め合わせしなきゃな。それ以前に俺が霜村さん不足で耐えられそうにない」
帰るときにもう一回お詫びのメッセージを送ろう。いや、通話のほうがいいか。声が聞ける。でもくどい男だって思われるかな。ゆらゆらと気持ちが揺れる。
いい加減告白しなきゃとは思っている。けれどせっかく彼女のカレー友達に昇格できたのに、今の関係を崩すのも怖い。
「いい年したオッサンが情けないよなあ」
本間はため息をひとつついた。
――と。
「こんばんは、本間先生」
後ろから声がして、一緒にスパイシーで甘い香りが漂ってきた。振り向いた本間が見たのは今現在頭を占めている女性の姿。
翼が立っていた。ベージュのコートを着たまま、手には紙袋を下げている。
一瞬自分が彼女に会いたすぎて幻を見ているのかと思ってしまった。けれど翼はしっかりした質感を持ってそこにいる。仕事の邪魔をして申し訳ない、そんな感じで少し眉を下げているのが彼女らしくて、本当に彼女がそこにいるのだとゆるゆると認識することができた。
「つ、霜村さん。どうしてここに」
翼さん、と呼びそうになって慌てて言い直す本間に、翼が手に持っていた小さな紙袋を手渡した。
「お疲れ様です。まだ作業なされてたんですね。これ、無駄にならなくてよかったです。どうぞ」
「これを、俺に?」
紙袋を覗くと、蓋付きの紙コップが入っている。あのスパイシーな香りはここから立ち上っている。
「チャイです。差し入れしたくて『ナルセ』でテイクアウトしてきました」
「差し入れ――俺に?」
「もちろんですよ。ご迷惑でなければ」
「迷惑だなんて、そんなわけありません。ありがとうございます、すごく嬉しいです」
袋から出した紙コップはまだ熱い。そっと一口すすると、頭がしゃっきりする。甘味を必要としていたようだ。
「美味い」
「よかった。それじゃお邪魔になりますから帰りますね」
翼が「また明日」と挨拶をした時だった。
「霜村さん! 待って」
本間の手が翼の腕を掴んだ。咄嗟に体が動いて引き止めてしまったのだ。向かい合い見上げてくる翼のびっくりした顔もかわいい、と思ってしまう。
とはいえ引き留めてどうしようか考えていたわけではないので、本間自身もうろたえてしまう。
「あ――その」
けれど今は夜の研究室に二人きり。伝えるなら今じゃないか?
「本間先生?」
「そ、その――」
そうは思ったもの緊張して口の中がカラカラだ。
でも伝えなければ。本間は意を決して口を開いた。
「霜村さん! 俺は」
「すまん本間先生! 今戻った!」
だが伝えようとしたのと同時に研究室のドアが勢いよく開かれ、菅原教授が飛び込んできた。本間に作業を任せている罪悪感からか、急いで食事を終えて帰ってきたらしい。
反射的に離れた二人に教授が固まる。
気まずい空気の中、一番最初に再起動したのは翼だった。
「そっ、それじゃ私帰りますね! お仕事頑張ってください!」
真っ先に翼が叫んで教授が入ってきたドアから駆け出していってしまった。止める隙もない。
「あっ、霜村――」
気がついたときにはもう翼はいない。呆然とする本間に教授が「すまん、本当にすまん」と謝り倒す声だけが研究室に響いていた。
そんな書き出しのメッセージが翼のスマホに舞い込んだのは夕方のことだった。
定時まではあと1時間ほど、今日の約束を励みに仕事を片付けていた翼はちょっとだけ手を止めた。ものすごく残念で仕方がない。
メッセージの送り主は翼が事務員として働いている大学の本間助教授だった。
以前『ナルセ』で相席した時に約束した飲み会に行ってから、時折食事に誘われるようになっていた。行き先は大体『ナルセ』だ。翼が大のカレー好きだと飲み会の席で話したので『ナルセ』に行くときに誘ってくれるようになったのだと思っている。
密かに想いを寄せている相手だ。誘われれば彼にそんなつもりはないとわかっていても心が浮き立つし、つい期待してしまう。だからキャンセルのメッセージにすごくがっかりしたのだ。
けれどメッセージの続きに「どうしても学校に残らなければいけない仕事ができた」と丁重なお詫びの言葉がつづられていて、さらに都合のいい日を聞かれれば嬉しくなってしまう。
なんとも現金なことだと自分に呆れてしまった。
定時に仕事を終えて大学の外に出た。
冬の空は既に暗く、星が瞬いている。一際明るく見える星は何だろう。あまり星には詳しくないのでわからない。
「冬の星座っていえばオリオン座くらいしか知らないなあ」
ふとスマホを取り出して調べると、時間的にまだオリオン座は見える時間ではなさそうだ。オリオン座の隣にあるおうし座はどうだろう。昔オリオン座の三ツ星をつないだ線を伸ばした先におうし座の一等星があると聞いたのを覚えている。
まあ、空を探したところでオリオン座の三ツ星が見えないので、どの星がそれなのかはわからないが。
(おうし座って確かゼウスがお姫様を攫っちゃう話だったよね)
星には詳しくないけれど、星座にまつわる神話は好きだ。ギリシャ神話の神々は奔放で自由で人間臭いからおもしろい。主神ゼウスはあっちこっちで浮名を流し、その妻へラは嫉妬深く浮気相手を動物に変えてしまったりする。
現代の感覚ではゼウスもヘラも決して褒められた恋愛事情ではないけれど、正直な気持ちに沿って行動できてしまうのはすごいと思うしうらやましい。
(私はダメ。本間先生に告白なんて怖くて考えられない)
彼に気持ちを伝えようかどうしようかと考えることはあるけれど、怖気づいてしまって行動に移すことまで考えられない。
そんな自分が情けない。
元々本間と食事に行くはずだったので夕食を用意していない。翼はひとりで夕食を食べようと『ナルセ』にやってきた。
「あれ? 霜村さん。今日は本間先生と一緒じゃないんですか?」
店に入るなりさくらが声をかけてきた。
「そんないつも一緒なわけじゃないですよ、ただの同僚ですから。今日は本間先生、まだお仕事中みたいです」
「え? そうなんですか? 私てっきりお二人はおつきあいなさってると思――あっ」
余計な事言ってすみません、とさくらが頭を下げるのを慌てて止め、ほうれん草のカレーを注文した。
いつもと違うメニューを注文したのは、以前本間が「これもおいしいですよ」と勧めてくれたのを思い出したからだ。
すぐにさくらが持ってきてくれたカレーを前に考えるのは本間のことばかり。スプーンを口に運びながらもほうれん草のカレーを勧めてくれた時の笑顔が頭の奥から離れない。
(重症だなあ)
いつも一緒に来店する本間がいなくて寂しい。ひと時スプーンが止まってしまった。
正直言って、会いたい。
声が聞きたい。
今日会えなかったのがこんなに寂しいなんて。
今頃はひとり大学の研究室で作業をしているんだろうか。そんな場面を想像して切なくなってしまった。
やがて食べ終わる頃、さくらが翼の目の前に湯気のたつチャイのカップを置いた。ミルクとスパイスの甘い香りが立ち上ってくる。
熱々のカップからチャイをゆっくりすすった。温かくて甘くて、ほっこりと気持ちが落ち着いてきた。
――そうだ。
チャイのカップを見つめるうちにひらめいた考えにドキドキする。告白は無理でもお友達としてこれくらは行動してみてもおかしくないんじゃないだろうか。
ちょっとだけ、ちょっとだけだから――
翼は顔を上げてさくらにひとつ頼み事をした。
★★★★
菅原教授から急に頼まれたデータを作成するため大学に残っていた本間は椅子に座ったまま大きく伸びをした。
粗方メドはたった。明日の発表用の資料が入ったパソコンが壊れ、教授が「本間くん助けて!」と駆け込んできたのは3時過ぎ。手の空いている学生も動員して何とかほぼ資料は完成した。まだ内容のチェックは残っているが、教授はショックで疲れ果てていたので気分転換も兼ねて夕食を食べに行ってもらっている。教授が戻るまでにざっとチェックして、後は菅原教授に任せてもう帰ろうかと思っている。
「――はあ。せっかく霜村さんと飯食いに行くはずだったのに」
天井を見上げながら残念そうにつぶやいた。
「埋め合わせしなきゃな。それ以前に俺が霜村さん不足で耐えられそうにない」
帰るときにもう一回お詫びのメッセージを送ろう。いや、通話のほうがいいか。声が聞ける。でもくどい男だって思われるかな。ゆらゆらと気持ちが揺れる。
いい加減告白しなきゃとは思っている。けれどせっかく彼女のカレー友達に昇格できたのに、今の関係を崩すのも怖い。
「いい年したオッサンが情けないよなあ」
本間はため息をひとつついた。
――と。
「こんばんは、本間先生」
後ろから声がして、一緒にスパイシーで甘い香りが漂ってきた。振り向いた本間が見たのは今現在頭を占めている女性の姿。
翼が立っていた。ベージュのコートを着たまま、手には紙袋を下げている。
一瞬自分が彼女に会いたすぎて幻を見ているのかと思ってしまった。けれど翼はしっかりした質感を持ってそこにいる。仕事の邪魔をして申し訳ない、そんな感じで少し眉を下げているのが彼女らしくて、本当に彼女がそこにいるのだとゆるゆると認識することができた。
「つ、霜村さん。どうしてここに」
翼さん、と呼びそうになって慌てて言い直す本間に、翼が手に持っていた小さな紙袋を手渡した。
「お疲れ様です。まだ作業なされてたんですね。これ、無駄にならなくてよかったです。どうぞ」
「これを、俺に?」
紙袋を覗くと、蓋付きの紙コップが入っている。あのスパイシーな香りはここから立ち上っている。
「チャイです。差し入れしたくて『ナルセ』でテイクアウトしてきました」
「差し入れ――俺に?」
「もちろんですよ。ご迷惑でなければ」
「迷惑だなんて、そんなわけありません。ありがとうございます、すごく嬉しいです」
袋から出した紙コップはまだ熱い。そっと一口すすると、頭がしゃっきりする。甘味を必要としていたようだ。
「美味い」
「よかった。それじゃお邪魔になりますから帰りますね」
翼が「また明日」と挨拶をした時だった。
「霜村さん! 待って」
本間の手が翼の腕を掴んだ。咄嗟に体が動いて引き止めてしまったのだ。向かい合い見上げてくる翼のびっくりした顔もかわいい、と思ってしまう。
とはいえ引き留めてどうしようか考えていたわけではないので、本間自身もうろたえてしまう。
「あ――その」
けれど今は夜の研究室に二人きり。伝えるなら今じゃないか?
「本間先生?」
「そ、その――」
そうは思ったもの緊張して口の中がカラカラだ。
でも伝えなければ。本間は意を決して口を開いた。
「霜村さん! 俺は」
「すまん本間先生! 今戻った!」
だが伝えようとしたのと同時に研究室のドアが勢いよく開かれ、菅原教授が飛び込んできた。本間に作業を任せている罪悪感からか、急いで食事を終えて帰ってきたらしい。
反射的に離れた二人に教授が固まる。
気まずい空気の中、一番最初に再起動したのは翼だった。
「そっ、それじゃ私帰りますね! お仕事頑張ってください!」
真っ先に翼が叫んで教授が入ってきたドアから駆け出していってしまった。止める隙もない。
「あっ、霜村――」
気がついたときにはもう翼はいない。呆然とする本間に教授が「すまん、本当にすまん」と謝り倒す声だけが研究室に響いていた。
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