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8章 魔法少女と人魔戦争

251話 魔法少女はステータスを確認する

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 とある軍服少女は焦っていた。なぜかとい理由をえば、それはたった1つ。
 つい、変なことを口走ってしまったからだ。

 転生し、空と会い、結構はっちゃけていたのだ。

 途中から、空気でなんとなくやばい状況ということは悟ったが、後に引けずに無理矢理軌道修正し、呆れられた。

 空気の重さから逃げたくなり、百合乃は寝ると言って場所を教えられ、すぐに逃げた。

 その日はすぐ拠点に戻り、寝込んでいた。途中にいた白いふわふわを枕にすると、百合乃は簡単に眠ってしまった。

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 目が覚めた時、真横に百合乃がいた。
 あのあと、すぐに「少し眠たいので寝てきたいんです……けど……」と言ってすぐに帰ってしまった百合乃だ。

「なんでキューに抱きついてるの。」
あの時少し力を使いすぎたのか、昨日はずっとぐっすりだったキューに抱きつく百合乃を見て、ため息を吐く。

 まぁいいや。起きないんだったらその隙に、超久々のステータスでチェックでもしておこう。
 ついでにステッキの方も確認しとこうかね。

 やることを適当に決め、川で顔を洗いに行く。
 特に鉢合わせることもなく、スムーズに洞窟に戻り、石の椅子に座る。

「ステータスはっと。」


 ステータス

 名前 美水 空
 
 年齢 17歳

 職業 魔法少女

 レベル 180

  攻撃5260 防御5060 素早さ5590

 魔法力6620+1 魔力6340

 装備 魔法少女服 魔法少女ステッキ

 魔法 アクアソーサーⅤ 魔導書Ⅵ(-7)  神速Ⅹ
  ファイボルトⅤ+1 万属剣Ⅴ+1 投擲Ⅲ+1
 鑑定眼Ⅴ+1 食材生成Ⅴ+1 魔導法Ⅴ+1 
トールⅣ 物質変化Ⅲ 空中歩行Ⅴ+1
 アースアイスⅢ エアリスリップⅢ
魔力喰らいⅣ+1 混合弾Ⅳ 暗黒弓Ⅲ 流星光槍Ⅲ
 各種地龍魔法Ⅴ×3 一級建築魔法Ⅲ 農業者Ⅱ
気配察知Ⅲ 記憶念写 裁縫者Ⅰ アイスシールド
 サンダーサークルⅢ サークルⅢ
アクアサークルⅢ ウィンドサークルⅢ 脈探知Ⅴ

 スキル 魔法生成 魔力超化 魔力付与
 万能感知 魔法記憶 詠唱破棄 覚醒
  魔法分解 振れ幅調整 身体激化 水竜之加護
 調教 基本能力上昇 人神魔力 運命 
  能力値上昇 地龍之加護 各種地龍能力
 ステータス画面共有 奴隷能力補正
 奴隷成長共有 友好 叛逆境 空力

  SP   195328

 うーん、特に変わりは無しっと。

 目新しい能力追加もなく、新スキルを押して能力を見る。

 叛逆境
逆境を乗り越えることのできる可能性を秘めている。絶対的な強者に、逆転の一手をさせる。

 空力
自由に空力を発動することが可能。磨けば磨くほど洗礼され、どんな姿にもなる。

「変なスキルが増えたな……まぁ、使えないスキルではない分ありがたいかな。」
百合乃を起こさないよう、小さく呟く。

 百合乃といえば、あの充実したスキル。私はアレにどう対抗すればいいんだろう。

 実際、魔力にステータス任せの物理殴りが封じられると、どうやっても勝てるビジョンが浮かばない。

 レールガンは完全に魔力で動かしてる。魔弾を入れて、魔力を一気に解放して、トールで加速させる。そのまま投擲で投げ出され、吹っ飛ぶ。
 まぁ効くんだろうけど、魔力で押し出すのも物理攻撃の内(多分)だし、余波は完全に消される。

 刀の場合は、木を物質変化させて魔力で固めただけだから、一太刀で壊れる。

 どうしたらいいかと延々と唸る。

「魔法にも物理攻撃にも頼らない……いや、抜け道を探せばいいのか?」
ふと、ひとつの案が浮かぶ。

 他の武器は再現難しいだろうけど、これなら……?

 1つ、新しく作る武器を考えたので魔法を生成する。

 金属加工
金属を加工することができる。加工後も変化することはなく、ただの金属。

 空間伸縮
3次元に干渉し、実際の距離を伸ばしたり縮めたりすることが可能。

「けっこうSP食うなぁ……」
4500も一気に削られ、ぐっと項垂れる。

 確かに空間干渉はやばかったかな……
 これを最大値まで上げたら、時間とかねじ曲げられたり……なんて。

 ありえもしない空想を描き、すぐに散らすと、ステッキの能力にも目を移す。

 お、こっちは結構増えてる。

 10分近く画面とにらっこをし、ふぅー、と気の抜けた息を吐いて無機質な天井を見上げる。
 もちろん、セットは完了した。


魔法少女ステッキ

 攻撃1500 防御1100 素早さ1600
      魔法力1900      魔力1710

スキル ステッキ変化 統合 万力変化 空力調整

 魔法少女ステッキ(3)

 [特殊効果]魔法少女 武装 スイングアップ 超速移動 自動治癒 擲力上昇 魔装 雷鳴速 錬成 竜超適正
 脈流 勘

 [特殊耐性]魔法耐性 水斬耐性 風斬超耐性 閃光耐性 水流無効 火雷超耐性 刺突超耐性 神雷耐性 
雷無効 空力耐性 威嚇耐性 痛覚耐性

 [特殊属性]氷結 万能属性 特異体質 魔道士
死神 天使 神 地礫 使役士 転換者

 [特殊性質]黒鱗 水杖 頑強 魔法動力 炎上 竜化
天雷

 竜化以外特に気になる能力もなく、いい感じかな~、と思って画面を閉じる。

 ちなみに竜化は、ステッキが一時的に竜化するらしい。まぁ一種の強化系かな。

 膝に頬杖をかき、寝ている百合乃を見つめる。

「黙ってくれてたら可愛いんだけどね。黙ってくれてたら。」
復唱し、語気を強める。気づかれていたら、「酷くないです?」と悲しむところだ。

 今日は1日百合乃の特訓でもしますか。
 このままほっぽりだしたら、足手纏い以外の何者でもない。
 せめて、今あるスキルくらいは覚えてもらおう。

 ついでに、私の試したいことも試そう。そう決めて、もう1度空を仰ぐ。やっぱりそこは天井だ。

「何してるんです?」
「ん?何も…………って、え?」
寝てたはずの百合乃が、何故か隣で座ってる。

 え?は?え?寝てなっかた?さっきまでぐーぐー寝息立ててたよね?

「空のあっつ~い視線に気がついて、つい起きちゃいました。好きな人の想いに気付けないほど、鈍感じゃないゾっ。」
語尾がなんかとてもウザく感じ、とりあえず頭にチョップを埋める。それでも、「ありがとうございます!」と喜ぶあたり、Mなんだなぁと勘づく。

「今日はスキルの使い方、覚えてもらうからさっさと支度して。1日みっちり特訓だからね!」

「え?空と1日みっちり?行く行くっ、行きますっ!地獄だってついて逝きます!」
「それ死んでるじゃん。」
謎のノリにいつも通り素気なくツッコみ(新ワード)、顔を洗うよう促す。

 まぁ、楽しそうで何よりだ。

 私も私で、これから色々大変だ。

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 気づきましたか?ステータス確認、70話もやってないですよ?
 早くやれって話ですよね。はい、分かります。すみません。
 いっそ潔く言ってしまいます。かんっっっぜんに忘れてました。

 ステータスなんてもう覚えとりませんです。魔法生成用のSP量と魔法(スキルはフワッと)しか覚えてません。

 それなのにまたなんか増えて、武器まで作るそうです。

 魔法も物理攻撃による衝撃も受け付けないなら、別の衝撃を与えればいい。それだけです。そのための武器製作のため、次回特訓します。



 はい、本当に申し訳ありません。日時設定ミスりました。すいません。
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