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プロローグ
異世界転生
しおりを挟む「ここ、どこ?」
私は今、謎の森にいる。これが俗に言う異世界転生というものだろう。
理解が早いと思われちゃうかもしれないけど、私はオタク。自分が異世界転生する妄想くらいしてしまう。それで慣れている。
それでなぜこんな所にいるのか事の顛末はこうだ。
私は普通のオタク女子高生、美水空。今日もいつも通り学校へ登校している途中、信号を渡っていたら突然トラックが横から突っ込んできた。
その時は死んだと思った。だけど、死んではいなかった。
纏めるとこうだ。
登校→トラックに撥ねられかける→謎の森
今ここ。
「はぁ、異世界に来たのはいいけどどうしよう。」
そう思いながらふと自分の姿を見てみる。
「あれ?……ん?どうしてこんなに露出が多いのかな?」
私は制服のはずだ。なのに何でこんなことになっているのだろう。
そうだ、見間違いだ。絶対にそうだ。
もう一度自分の姿を確認する。
「……………」
手は可愛い色の指の空いた手袋のようなものがはめてあり、ステッキが握られている。
足にも可愛いブーツ。
服はお腹と肩と脇あたりが空いていてスースーする。
そして極めつきにはなんかめっっちゃ短いスカート。
「こんなんで外歩けるかっ!」
誰にぶつけたらいいかわからない怒りを口に出す。
異世界に来て、そこは森で、なぜか私は魔法少女。
「意味がわからないよ…」
そうして私の異世界生活が始まった。
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