37 / 44
修平とあかね 結婚 九月十日 火曜日
しおりを挟む
九月十日、今日はあかねの誕生日である。
春樹たちは玲香の誕生日に籍を入れていたので、
それにあやかって、あかねも誕生日に籍を入れる事にしていたのだ。
あかねは、昨夜、午前一時に帰宅して寝付いたのは三時近くだったにもかかわらず、朝、六時には起きていた。
「おはよう、まだ、早いだろう、寝たんか」
「だって、眠れないの、どうしよう、何を着て行けばいいかしら」
「別に、春日井市役所へ行くのに、ふだん着でいいんじゃないのか」
「良くないわよ、一生に一度の事なのよ、何を着ていこうかしら」
「パーティードレス、持っていただろう」
「昨夜、見てみたけど、ピンクのレースが派手すぎて恥ずかしいわ
ねぇ、修平さん、市役所行く前にアルコットって婦人服店に寄っていいかしら」
「いいよ、市役所は五時までやっているから、それまでに婚姻届を出せばいい」
「徳川園は午後六時に予約をしてあるから、春樹も玲香も楽しみにしているからな
智ちゃんと香奈ちゃんは場所、分かっているのかな、
そうだ、智ちゃんたちに二人でタクシーで来いって、云っといてくれ」
「そうだわね、あとで連絡取っておくわ、徳川園って日本庭園の徳川園の事?
その中にあるレストラン、さすがタクシー運転手、素晴らしい処を知ってるわ
そこって、日本庭園も見る事ができるのかしら」
「四季の花が植えてあるから、今だと、曼珠沙華って別名、彼岸花や何だろう
ホトトギスかな、鳥のホトトギスじゃ無くて花にもホトトギスってあるんだ。
花言葉は永遠にあなたのものって云うから、今日の日にはうってつけだね」
「修平さん、よくそんな事まで知っているわね、調べてくれたの」
「いや、私はカメラが好きだから、ここにも何度か来ているし、
色々な所へ行って鳥や花の写真を撮ってきたから、
家のPCにもホトトギスの写真はたくさんあるはずだよ」
お父さんと一緒に朝食を済ますと、修平とあかねはお父さんも連れて出かけた。
婦人服店に立ち寄った後、春日井市役所に行って婚姻届を出してきたのだ。
「お父さん、私たち、今、婚姻届を出したからね」
「えぇえ、結婚していたんじゃないのか」
「今日までは同棲をしていました、ごめんなさい、お父さん」
「そうか、じゃ、お祝いをしなきゃな、どこかでご飯でも食べに行くか」
「今日はね、私たちの披露宴をするの、お父さんも一緒よ、
ほかに、春樹と玲香は知っているわよね、あと、お店の子が二人来るけれど、
あんまり、ああだ、こうだ、云わないでね、私たちの披露宴なんだから、祝ってね」
「わしはそんなに物分りの悪い方じゃ無いぞ、分かっているよ何処でするんだ、
キャッスルホテルか、観光ホテルか」
「キャッスルホテルは今、建て替え中です。
前よりもっと大きいホテルができそう、披露宴は徳川園でするのよ」
「徳川園か、あそこは、お母さんの弟、孝君が結婚式を挙げた所だ、
そうか、あそこはいいな」
「孝おじさんは徳川園で結婚式を挙げたの、今は、東京に住んでいるのかしら
知らなかったわ、偶然というか、名古屋はせまいと云うか、なんだか、不思議」
「だから、おまえが幼い時、結婚式に出ているはずだから
徳川園には来てると思うが佳枝に聞かなきゃ分からん」
「そうなのね、お母さんとお父さんと私は徳川園に行った事があるのね、なんだか、本当に不思議、お母さんも祝ってくれるかも、なんか、嬉しくなってきちゃった」
夕方、三人は徳川園に着くと、もう、みんな来ていた。
個室に案内されると、
智ちゃんと香奈ちゃんがおめでとうございますと言って花束を渡す。
玲香はティファニーのペアグラスをあかねに手渡した。
「おめでとうございます、ママ、やっとだね、良かったね」春樹が祝う
「おめでとうございます、私たちも呼んで頂いて光栄です」
「じゃぁ、ママ、お父さんに乾杯の音頭をお願いしたら」
「そうね、お父さんお願い・・・」
「ええぇえ、わしか、では、ショウヘイ君、あかね、結婚おめでとう」
お父さんは、急な事で、言いたい事が何も言えなかったようだ。
「修平さんがまた、ショウヘイさんになっちゃったね」
「この際、修平をやめて昇平になるか」みんな、大笑いだ。
春樹たちは玲香の誕生日に籍を入れていたので、
それにあやかって、あかねも誕生日に籍を入れる事にしていたのだ。
あかねは、昨夜、午前一時に帰宅して寝付いたのは三時近くだったにもかかわらず、朝、六時には起きていた。
「おはよう、まだ、早いだろう、寝たんか」
「だって、眠れないの、どうしよう、何を着て行けばいいかしら」
「別に、春日井市役所へ行くのに、ふだん着でいいんじゃないのか」
「良くないわよ、一生に一度の事なのよ、何を着ていこうかしら」
「パーティードレス、持っていただろう」
「昨夜、見てみたけど、ピンクのレースが派手すぎて恥ずかしいわ
ねぇ、修平さん、市役所行く前にアルコットって婦人服店に寄っていいかしら」
「いいよ、市役所は五時までやっているから、それまでに婚姻届を出せばいい」
「徳川園は午後六時に予約をしてあるから、春樹も玲香も楽しみにしているからな
智ちゃんと香奈ちゃんは場所、分かっているのかな、
そうだ、智ちゃんたちに二人でタクシーで来いって、云っといてくれ」
「そうだわね、あとで連絡取っておくわ、徳川園って日本庭園の徳川園の事?
その中にあるレストラン、さすがタクシー運転手、素晴らしい処を知ってるわ
そこって、日本庭園も見る事ができるのかしら」
「四季の花が植えてあるから、今だと、曼珠沙華って別名、彼岸花や何だろう
ホトトギスかな、鳥のホトトギスじゃ無くて花にもホトトギスってあるんだ。
花言葉は永遠にあなたのものって云うから、今日の日にはうってつけだね」
「修平さん、よくそんな事まで知っているわね、調べてくれたの」
「いや、私はカメラが好きだから、ここにも何度か来ているし、
色々な所へ行って鳥や花の写真を撮ってきたから、
家のPCにもホトトギスの写真はたくさんあるはずだよ」
お父さんと一緒に朝食を済ますと、修平とあかねはお父さんも連れて出かけた。
婦人服店に立ち寄った後、春日井市役所に行って婚姻届を出してきたのだ。
「お父さん、私たち、今、婚姻届を出したからね」
「えぇえ、結婚していたんじゃないのか」
「今日までは同棲をしていました、ごめんなさい、お父さん」
「そうか、じゃ、お祝いをしなきゃな、どこかでご飯でも食べに行くか」
「今日はね、私たちの披露宴をするの、お父さんも一緒よ、
ほかに、春樹と玲香は知っているわよね、あと、お店の子が二人来るけれど、
あんまり、ああだ、こうだ、云わないでね、私たちの披露宴なんだから、祝ってね」
「わしはそんなに物分りの悪い方じゃ無いぞ、分かっているよ何処でするんだ、
キャッスルホテルか、観光ホテルか」
「キャッスルホテルは今、建て替え中です。
前よりもっと大きいホテルができそう、披露宴は徳川園でするのよ」
「徳川園か、あそこは、お母さんの弟、孝君が結婚式を挙げた所だ、
そうか、あそこはいいな」
「孝おじさんは徳川園で結婚式を挙げたの、今は、東京に住んでいるのかしら
知らなかったわ、偶然というか、名古屋はせまいと云うか、なんだか、不思議」
「だから、おまえが幼い時、結婚式に出ているはずだから
徳川園には来てると思うが佳枝に聞かなきゃ分からん」
「そうなのね、お母さんとお父さんと私は徳川園に行った事があるのね、なんだか、本当に不思議、お母さんも祝ってくれるかも、なんか、嬉しくなってきちゃった」
夕方、三人は徳川園に着くと、もう、みんな来ていた。
個室に案内されると、
智ちゃんと香奈ちゃんがおめでとうございますと言って花束を渡す。
玲香はティファニーのペアグラスをあかねに手渡した。
「おめでとうございます、ママ、やっとだね、良かったね」春樹が祝う
「おめでとうございます、私たちも呼んで頂いて光栄です」
「じゃぁ、ママ、お父さんに乾杯の音頭をお願いしたら」
「そうね、お父さんお願い・・・」
「ええぇえ、わしか、では、ショウヘイ君、あかね、結婚おめでとう」
お父さんは、急な事で、言いたい事が何も言えなかったようだ。
「修平さんがまた、ショウヘイさんになっちゃったね」
「この際、修平をやめて昇平になるか」みんな、大笑いだ。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる