16 / 41
初めての魔物
しおりを挟む
馬房と馬房の間にある受付カウンター迄行くとそこには爺さんとヒイラギがルシウスの事を待っていた。
「ルシウス君一週間ご苦労様、取り敢えず説明するね、この箱の中に魔玉が入っている入っている魔物はここで育った子達だよ。それで注意点だけどテイマーのスキルがあれば基本的に襲われる事は無い、しかし直ぐに懐く訳でも無いんだ。生き物だからね、まず箱から魔玉を一つ取って腕輪に填めてごらん」
ルシウスは箱の中に手を入れ魔玉を選別する。
ジャラジャラと音を立てながら選んでいくと一つだけとても温かい様な気がする魔玉があった。
(温かい気がする……よし、これにしよっ!)
「これにしますっ!」
ルシウスが取ったのは無色の丸い玉それを腕輪に填めた。
「填めたら次は魔玉を指で転がして呼ぶんだ。名前があるなら名前でも構わないし出てこい一言でも大丈夫だよ」
爺さんに言われた通りに指で転がして魔物を呼んだ。
「来てくれ俺の魔物っっ!」
ルシウスの一声に魔玉が応える、魔玉が白く発光するとカウンターに光が集束し光が消えるとそこには黒猫が丸まっていた。まだ子猫の様に小さく、よく見ると赤と青のオッドアイをしていた。
少し殺気だっており触れそうもない。
(この子が俺の魔物? 黒猫なんて此処で見たこと無いけど……)
黒猫を見て少し慌てる爺さん。
「ルシウス君が良ければだけど、もう一回引いて良いよこの子は辞めた方が良いと思う」
なんで辞めた方が良いのか疑問に思ったルシウスは、爺さんに理由を聞いた。
「この子はね……森の入り口で新人の女性冒険者に保護されてこの場所迄来たんだよ、闇で売り買いしている魔物の一つだと思う移動中に言う事を聞かなくてご飯も食べないから邪魔だと思われて捨てられたんだと思うんだよね、森の入り口なら他の魔物の餌にでもなると思ったんだろうね 」
「そんな酷い人が居るんですかっっ? この子弱ってますよ?」
爺さんは深刻そうな悲しい顔をしている。
「居るよ闇で売買される魔物は強い魔物か稀少な魔物だね、この子はシャドーキャットの稀少種だ。目の色は普通黄色なんだけどこの子は赤と青のオッドアイだし……稀少種は死にやすいから大人になれる確率は他の魔物より低いんだ。この魔物のランクは中位の下だから高い事は高いし強い事は強いんだけどねぇ……すぐに死んでしまったらアレだし……もう一回引いて良いよ?」
(見た目は可愛いし、強いなら文句は無い……それに呼ばれた様な気がするんだよなぁ……)
ルシウスは考える事も無く、引いた時にこの子に決めていた。
「自分はこの子にしますっ! ここの宿屋に泊まりたいのですが一泊いくらですか?」
「本当に良いのかい? この子で良いならこちらの不手際だし……一泊朝と晩の二食この魔物のご飯三食で……銅貨5枚で良いよ?」
「それじゃあ二十日程お願いします」
ルシウスは銀貨一枚を爺さんに渡すと渋々受け取り部屋の場所を聞いた。部屋の場所は何時も使う休憩所らしい、泊まる人が居なかったので休憩の際使っていたのだが本来は客室みたいだ。
「魔玉に戻す時は出す時と反対方向に転がして戻れと一言言えば戻るからね布団とご飯を用意するから部屋で待つと良いよ」
「この子のご飯は自分で作りたいんですが……乳とパンをもらえませんか?」
「じゃあ厨房にあるから勝手に使って良いよ」
「ルシウスお兄ちゃん僕もその子にご飯あげるの見てて良いかなぁ?」
「勿論良いよ、だけど勝手に触ったりしないでね?」
取り敢えず魔玉に戻しルシウスとヒイラギは厨房に向かった。乳でパンを煮込み離乳食を作る様だ。
厨房に着くとマジックアイテムで作られた食材保管庫から乳とパンを取り出す。
「ルシウスお兄ちゃんは何を作るんですかぁ?」
ルシウスの作る料理が興味津々なヒイラギに対して苦笑いを浮かべて答えた。
「大した物じゃないよ? 村で赤ちゃんの離乳食を作ってるのを見たことがあってね、乳とパンを煮るんだ」
厨房内にある薪をセットして火打石で火をつける、その後は小さい鍋に乳とパンを入れて煮込み、煮立て過ぎない様に火を調整しながら木のスプーンで形を崩してドロドロになったら完成だ。大体十分位だろう。
「なんか臭いが独特だけど、本当に美味しいの?」
見た目が災厄な料理に対してヒイラギは不安になっていた。
「大人が食べるとあまり美味しくないけど……赤ちゃんには体に優しいし良いんだよ」
厨房にあった木の器に移して部屋に向かう、部屋に着くと爺さんが布団を敷き子猫の為に揺り籠を用意してルシウスを待っていた。
「おぉ、ルシウス君料理出来るんだね? 凄いじゃないか!」
「そんな事無いですよ、揺り籠迄ありがとうございます」
ご飯をあげる為に子猫をベッドの上に出した。
相変わらず鳴き声もあげずに、静かに丸まっているだけだった。器を揺り籠の中に置いて取り敢えず赤ちゃんを抱えようと手を出すとルシウスの手に噛みつた。
「イテっ……大丈夫だよ!怖がらなくて良いんだ。俺は君を害したりしないから」
ヒイラギも爺さんも不安げな顔でルシウスを見守っている噛み付かれても気にせずに子猫を抱えて撫でた。
「怖かったよね? 大丈夫、俺は君を大切にするからその証拠に君に名前をつけるよ……君の名前はクロだ」
痛みに耐えながら三十分程時間が経つと噛むのを辞めてルシウスの指に吸い付いた。
「お腹が減ってるんだね? 今ご飯をあげるよ」
子猫を抱えながら器を取り、地べたに座った。
「ほーら、ご飯だよ!」
時間が経って丁度良くなったご飯をスプーンで掬ってクロの前に出すが食べる気配が無い、それを見てまずルシウスが口に入れて食べて見せた。クロはルシウスが食べるのをクリクリした目で観察している。
「美味しいっ! 食べてみるかい?」
もう一度掬いクロの前に出すと少しづつ食べ始めた。スプーンのご飯を食べ終えると弱々しく鳴いた。
「にゃ?……」
「もっと食べたいんだね?」
おかわりを要求するクロを見て一安心するのと同時にスプーンでおかわりを食べさせた。時間が掛かったがお腹が減ってたのだろう全て平らげ静かにこくりこくりと眠そうにしている。
「私はお湯と布を持ってくるから傷口を綺麗にした方が良い」
「ルシウスお兄ちゃんっ! 凄いよ! 凄いよ! クロちゃん本当に可愛いよねぇ……僕も触りたいなぁ」
爺さんはお湯と布を取りに下に降りたがヒイラギは興奮状態で触りたそうにしている、触らせてあげたかったが噛まれたら大変なのでもう少し馴れる迄ダメと言うしかなかった。
残念そうな顔をしていたが和んでいるクロを見て納得してくれた様だ。
「ここが今日からクロのお家だよ? 一杯寝て一杯食べて大きくなってね!」
揺り籠にクロを寝かせて布を掛ける。
「にゃー! にゃー!」
先程迄弱々しく鳴いて居たのに僕を捨てないでと言わんばかりに力強く鳴いていた。弱っているのにこのまま鳴き続けると悪化すると思いまた抱き上げる
「大丈夫だよ! 俺はクロを捨てたらしないから」
ルシウスの声に安心したのかクロは眠りについた。
暫くしてお湯と布を持ってきた爺さんはその姿に驚愕した。
「このお湯と布で傷口を拭いた方が良い、しかしこんなに懐くなんて……ルシウス君は凄いね!」
凄いと言われて嬉しくなったルシウスだったが、爺さんのお陰だと思っていた。
「お爺さんのお陰ですよ初めてここに来た時気持ちを込めてお世話をしたら魔物は分かってくれるって言いましたよね? 自分はそれを実践しただけです」
爺さんはまさかルシウスにそんな事言われると思って無かったので恥ずかしそうに、そして嬉しそうにしていた。
「じゃあ私とヒイラギ君は下に戻るね」
「ルシウスお兄ちゃんっ! クロが馴れたら僕にも触らせてね?」
「分かった。時間が掛かると思うけど、馴れたら可愛がってやってくれ」
ルシウスと約束を取り付けたヒイラギは嬉しそうにスキップをしながら爺さんと部屋を出ていった。
眠ってしまったクロを撫でながらルシウスは考えていた。
(こんな子猫を捨てるなんて……人間って最低だよな……)
クロを抱えながら横になるとそのまま眠りについた。
「ルシウス君一週間ご苦労様、取り敢えず説明するね、この箱の中に魔玉が入っている入っている魔物はここで育った子達だよ。それで注意点だけどテイマーのスキルがあれば基本的に襲われる事は無い、しかし直ぐに懐く訳でも無いんだ。生き物だからね、まず箱から魔玉を一つ取って腕輪に填めてごらん」
ルシウスは箱の中に手を入れ魔玉を選別する。
ジャラジャラと音を立てながら選んでいくと一つだけとても温かい様な気がする魔玉があった。
(温かい気がする……よし、これにしよっ!)
「これにしますっ!」
ルシウスが取ったのは無色の丸い玉それを腕輪に填めた。
「填めたら次は魔玉を指で転がして呼ぶんだ。名前があるなら名前でも構わないし出てこい一言でも大丈夫だよ」
爺さんに言われた通りに指で転がして魔物を呼んだ。
「来てくれ俺の魔物っっ!」
ルシウスの一声に魔玉が応える、魔玉が白く発光するとカウンターに光が集束し光が消えるとそこには黒猫が丸まっていた。まだ子猫の様に小さく、よく見ると赤と青のオッドアイをしていた。
少し殺気だっており触れそうもない。
(この子が俺の魔物? 黒猫なんて此処で見たこと無いけど……)
黒猫を見て少し慌てる爺さん。
「ルシウス君が良ければだけど、もう一回引いて良いよこの子は辞めた方が良いと思う」
なんで辞めた方が良いのか疑問に思ったルシウスは、爺さんに理由を聞いた。
「この子はね……森の入り口で新人の女性冒険者に保護されてこの場所迄来たんだよ、闇で売り買いしている魔物の一つだと思う移動中に言う事を聞かなくてご飯も食べないから邪魔だと思われて捨てられたんだと思うんだよね、森の入り口なら他の魔物の餌にでもなると思ったんだろうね 」
「そんな酷い人が居るんですかっっ? この子弱ってますよ?」
爺さんは深刻そうな悲しい顔をしている。
「居るよ闇で売買される魔物は強い魔物か稀少な魔物だね、この子はシャドーキャットの稀少種だ。目の色は普通黄色なんだけどこの子は赤と青のオッドアイだし……稀少種は死にやすいから大人になれる確率は他の魔物より低いんだ。この魔物のランクは中位の下だから高い事は高いし強い事は強いんだけどねぇ……すぐに死んでしまったらアレだし……もう一回引いて良いよ?」
(見た目は可愛いし、強いなら文句は無い……それに呼ばれた様な気がするんだよなぁ……)
ルシウスは考える事も無く、引いた時にこの子に決めていた。
「自分はこの子にしますっ! ここの宿屋に泊まりたいのですが一泊いくらですか?」
「本当に良いのかい? この子で良いならこちらの不手際だし……一泊朝と晩の二食この魔物のご飯三食で……銅貨5枚で良いよ?」
「それじゃあ二十日程お願いします」
ルシウスは銀貨一枚を爺さんに渡すと渋々受け取り部屋の場所を聞いた。部屋の場所は何時も使う休憩所らしい、泊まる人が居なかったので休憩の際使っていたのだが本来は客室みたいだ。
「魔玉に戻す時は出す時と反対方向に転がして戻れと一言言えば戻るからね布団とご飯を用意するから部屋で待つと良いよ」
「この子のご飯は自分で作りたいんですが……乳とパンをもらえませんか?」
「じゃあ厨房にあるから勝手に使って良いよ」
「ルシウスお兄ちゃん僕もその子にご飯あげるの見てて良いかなぁ?」
「勿論良いよ、だけど勝手に触ったりしないでね?」
取り敢えず魔玉に戻しルシウスとヒイラギは厨房に向かった。乳でパンを煮込み離乳食を作る様だ。
厨房に着くとマジックアイテムで作られた食材保管庫から乳とパンを取り出す。
「ルシウスお兄ちゃんは何を作るんですかぁ?」
ルシウスの作る料理が興味津々なヒイラギに対して苦笑いを浮かべて答えた。
「大した物じゃないよ? 村で赤ちゃんの離乳食を作ってるのを見たことがあってね、乳とパンを煮るんだ」
厨房内にある薪をセットして火打石で火をつける、その後は小さい鍋に乳とパンを入れて煮込み、煮立て過ぎない様に火を調整しながら木のスプーンで形を崩してドロドロになったら完成だ。大体十分位だろう。
「なんか臭いが独特だけど、本当に美味しいの?」
見た目が災厄な料理に対してヒイラギは不安になっていた。
「大人が食べるとあまり美味しくないけど……赤ちゃんには体に優しいし良いんだよ」
厨房にあった木の器に移して部屋に向かう、部屋に着くと爺さんが布団を敷き子猫の為に揺り籠を用意してルシウスを待っていた。
「おぉ、ルシウス君料理出来るんだね? 凄いじゃないか!」
「そんな事無いですよ、揺り籠迄ありがとうございます」
ご飯をあげる為に子猫をベッドの上に出した。
相変わらず鳴き声もあげずに、静かに丸まっているだけだった。器を揺り籠の中に置いて取り敢えず赤ちゃんを抱えようと手を出すとルシウスの手に噛みつた。
「イテっ……大丈夫だよ!怖がらなくて良いんだ。俺は君を害したりしないから」
ヒイラギも爺さんも不安げな顔でルシウスを見守っている噛み付かれても気にせずに子猫を抱えて撫でた。
「怖かったよね? 大丈夫、俺は君を大切にするからその証拠に君に名前をつけるよ……君の名前はクロだ」
痛みに耐えながら三十分程時間が経つと噛むのを辞めてルシウスの指に吸い付いた。
「お腹が減ってるんだね? 今ご飯をあげるよ」
子猫を抱えながら器を取り、地べたに座った。
「ほーら、ご飯だよ!」
時間が経って丁度良くなったご飯をスプーンで掬ってクロの前に出すが食べる気配が無い、それを見てまずルシウスが口に入れて食べて見せた。クロはルシウスが食べるのをクリクリした目で観察している。
「美味しいっ! 食べてみるかい?」
もう一度掬いクロの前に出すと少しづつ食べ始めた。スプーンのご飯を食べ終えると弱々しく鳴いた。
「にゃ?……」
「もっと食べたいんだね?」
おかわりを要求するクロを見て一安心するのと同時にスプーンでおかわりを食べさせた。時間が掛かったがお腹が減ってたのだろう全て平らげ静かにこくりこくりと眠そうにしている。
「私はお湯と布を持ってくるから傷口を綺麗にした方が良い」
「ルシウスお兄ちゃんっ! 凄いよ! 凄いよ! クロちゃん本当に可愛いよねぇ……僕も触りたいなぁ」
爺さんはお湯と布を取りに下に降りたがヒイラギは興奮状態で触りたそうにしている、触らせてあげたかったが噛まれたら大変なのでもう少し馴れる迄ダメと言うしかなかった。
残念そうな顔をしていたが和んでいるクロを見て納得してくれた様だ。
「ここが今日からクロのお家だよ? 一杯寝て一杯食べて大きくなってね!」
揺り籠にクロを寝かせて布を掛ける。
「にゃー! にゃー!」
先程迄弱々しく鳴いて居たのに僕を捨てないでと言わんばかりに力強く鳴いていた。弱っているのにこのまま鳴き続けると悪化すると思いまた抱き上げる
「大丈夫だよ! 俺はクロを捨てたらしないから」
ルシウスの声に安心したのかクロは眠りについた。
暫くしてお湯と布を持ってきた爺さんはその姿に驚愕した。
「このお湯と布で傷口を拭いた方が良い、しかしこんなに懐くなんて……ルシウス君は凄いね!」
凄いと言われて嬉しくなったルシウスだったが、爺さんのお陰だと思っていた。
「お爺さんのお陰ですよ初めてここに来た時気持ちを込めてお世話をしたら魔物は分かってくれるって言いましたよね? 自分はそれを実践しただけです」
爺さんはまさかルシウスにそんな事言われると思って無かったので恥ずかしそうに、そして嬉しそうにしていた。
「じゃあ私とヒイラギ君は下に戻るね」
「ルシウスお兄ちゃんっ! クロが馴れたら僕にも触らせてね?」
「分かった。時間が掛かると思うけど、馴れたら可愛がってやってくれ」
ルシウスと約束を取り付けたヒイラギは嬉しそうにスキップをしながら爺さんと部屋を出ていった。
眠ってしまったクロを撫でながらルシウスは考えていた。
(こんな子猫を捨てるなんて……人間って最低だよな……)
クロを抱えながら横になるとそのまま眠りについた。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる