2回目の人生は異世界で

黒ハット

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第35話、決戦その1

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 この世界を消滅させようとしているダークル死霊王魔人とイーグルス魔獣王魔人と戦う為に各国の軍が集結して戦う準備が終えたが、1カ月過ぎてもダークル死霊王魔人とイーグルス魔獣王魔人は姿を現さない。

 毎日、死の森の上空を飛び回り監視をしていると、ラジャンさんが魔獣は死の森の奥から出ると、言っていたが俺がこの世界に来た遺跡の近くから薄い黒い霧が見えたのだ。

 地上に降りてみると、200mくらいの大きな穴が20も出来ていて薄い黒い霧はその穴から出ている。

 その穴からこの世界にはいないはずのゴブリンやオークとこの世界の魔獣が湧き出していたのだ。

 周りを見たがダークル死霊王魔人とイーグルス魔獣王魔人と思われる姿は見えないが、魔獣が出始まったのでその場から移転してパラデ街に帰り、マサヨシ皇帝に。

「陛下! 死の森の古代魔法王国の遺跡があった場所に200mくらいの20の穴ができ、その穴からこの世界にいないはずの魔獣が湧き出していました」

「何だとー! やはり出たか。シンヤ君は龍の牙パーティーを率いてダークル死霊王魔人とイーグルス魔獣王魔人を探して倒せ。私は死の森に向かい全軍を指揮して魔獣と戦う」

 マサヨシ皇帝は300万の大軍を率いて死の森に向かい、俺たち龍の牙パーティーも死の森でダークル死霊王魔人とイーグルス魔獣王魔人を探して倒す為に死の森に移転した。



 移転して森に行くと、穴からわき出した魔獣は早くも死の森から出始めてパラデ街に向かっている。

 俺たちは義経を先頭に魔獣を魔法で倒しながら進んでいる。

 義経は冷気ブレスで1度に何百と言う魔獣を倒してダークル死霊王魔人とイーグルス魔獣王魔人を探し始めたのだ。

 軍隊は死の森に向かう途中で魔物と戦い始めた模様で死の森にいる俺たちにも悲鳴や魔獣の叫び声が聞こえる。

 夜を徹して探したが、2日間探してもダークル死霊王魔人とイーグルス魔獣王魔人は見当たらないのでその夜は魔獣に襲われないようにバリアを張り寝袋で寝て休養を取った。



 翌日は今までは遺跡の周りを探したが、死の森の奥をガンダイの探知魔法で探しながら歩いていると、ダンガイオーが獣人は鼻が利くので。

「あの崖にある洞穴から変な匂いがするので調べてみる」

 ダンガイオーが崖を登り始めると、鎧姿の死霊と人間にトカゲの頭の付けた2人? が姿を見せて鎧姿の死霊が。

「ワッ、ハッハッハー! 見つかったか」

 トカゲの頭の怪人が。

「折角だからお前たちを血祭にしてからこの世界を滅ぼす事にしよう」

 トカゲの頭の怪人がイーグルス魔獣王魔人で鎧姿の死霊がダークル死霊王魔人で間違いない。

 俺とシルビアは聖魔法を使えるので鎧姿の死霊のダークル死霊王魔人と、他のメンバーはトカゲの頭の怪人のイーグルス魔獣王魔人に向かい戦いを始めたのだ。



 見ていると、イーグルス魔獣王魔人の武器は槍で槍は伸びたり、短くなりその槍を自由自在に操り、口からブレスみたいな炎を吹きながら戦っている。


 ダークル死霊王魔人の武器は剣で剣に黒い霧で覆われているが、黒い霧は毒みたいで剣で切られたなら浅い傷でも毒が身体に回り致命傷を負うだろう。

 シルビアは聖剣で俺は魔法剣で戦っている。

 ダークル死霊王魔人は聖剣に怯える事もなく、俺とシルビアは黒い霧の毒に気を付けて戦うので不利で、シルビアが聖の光を撃つとダークル死霊王魔人の前で跳ね返さて消滅してしまい。

 ダークル死霊王魔人が高笑いをして。

「ワッハッハッハー! 無駄だ! 我に魔法は効かん」

 俺が鑑定魔法で見ると、ダークル死霊王魔人の身体を透明な膜のバリアで包んである。

 あの幕のバリアを取り除かないと魔法を使えないので剣だけでは勝てないだろう。

 不利な戦いをしながら考えて、何でも砕く神器ナックルダスターで殴ったなら砕けるのではないかと思いついた。

 魔法剣を仕舞、神器ナックルダスターを手に嵌めて、空間移動で黒い霧で覆われている剣を抜けてダークル死霊王魔を全力で殴りつけたのだ。


【メリメリ、バーン】

 と音がしてダークル死霊王魔は吹き飛びバリアの幕が砕けて散ったので俺はシルビアに。

「いまだー! 聖の光を撃てー!」

 俺が叫ぶと、シルビアが聖の光を心臓目掛けて放った。

 ダークル死霊王魔人が。

【グァー! 】

 悲鳴を上げて鎧が砕け散り、黒い霧になりながら「我はまだ死なん」と言い残して消えたのだ。

 ナナリーナたちが戦っているのを見ると、ダンガイオーとガンダイが剣でラオスが土魔法でナナリーナ魔法弓で、ユタカが火魔法で戦っている。

 義経の冷気ブレスや皆の魔法も炎とぶつかり、相殺されて効かないみたいだ。

 だがイーグルス魔獣王魔人の伸びたり、短くなる槍を自由自在に操りながら口から炎を吹き出して戦うので倒せないでいる。

 俺とシルビアが加勢に行こうとすると、目の前に1度会った事のあるマサヨシ皇帝の側近が現れて。


「移転して来て驚かせてすみません。マサヨシ皇帝の伝言を伝えに来ました。300万の軍は魔獣と戦い、半分は傷を負い、殺されて壊滅するのは時間の問題です。こちらの状況はどうですか。出来れば壊滅する前に応援をお願いします。以上です」

 もう壊滅状態と言われて驚いたが、 ダークル死霊王魔を倒した事を伝え、イーグルス魔獣王魔人と戦っている最中だと言い、イーグルス魔獣王魔人は俺が1人で倒して見せるので、他のメンバーは魔獣と戦っている軍の応援にいかせることにしたのだ。

 俺が皆を呼ぶとイーグルス魔獣王魔人が。

「俺様に勝てないと分かって逃げるか」

 俺が言い返して。

「お前など俺1人で倒せるので皆は魔獣との戦いの応援に行かせる。少し間待て」

 皆を集めて訳を言うと義経が。

「僕たちではイーグルス魔獣王魔人を倒せない。でも魔獣なら簡単に倒せるので応援に行くよ」

 ユタカが残念そうに。

「1カ月は持つと思ったのにもう半分も倒されたのか。ヨシツネの言う通り、俺たちじゃイーグルス魔獣王魔人を倒せないが、この世界で最強の、ただ1人の1級冒険者のシンヤなら勝てるはずだ。俺たちは応援に行くが必ず倒せよ」

 だがナナリーナとシルビアは残って俺と戦うと言っているので、俺が負けるとナナリーナとシルビアだけでなくこの世界の人類は滅びる。

 俺は、最後はナナリーナとシルビアと一緒に戦うことにしたのだ。

 俺とナナリーナとシルビアを残して連絡に来たマサヨシ皇帝の側近と移転して魔獣との戦場に行った。

 別れ際に義経が。

「信也兄さん勝ってまた遊ぼうね」

 俺はこの世界の滅亡を防ぐ為にイーグルス魔獣王魔人と戦い始めたのだ。
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