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9話 パーティーにて その1
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「なんだか、マックスとの出会いは不思議な1日だったわね……今でも、夢をしているみたいだわ」
「そうですね、姉さま。私も同じ気持ちです」
私とファレナはあの日からしばらく経ち、予定していたパーティーに出席していた。やはり、今思い出しても不思議な日だったわ……。マックスとの再会は予想外で、エリー・フラメウ伯爵令嬢との遭遇も予想外だったけれど……なんだか、楽しい1日ではあったかと思う。
楽しいというよりは、インパクトが強かった1日と言った方が良いかしら。
マックスとはあれから少し話して別れたけれど、また出会えるとのことなので嬉しかった。それから、今回のパーティーに参加するとも聞いているけれど……私は自然と彼の姿を探していた。
「ミリス姉さま……あの、あちらに……」
「えっ? ファレナ、マックスを見つけたの……?」
「いえ、そうではなくて」
ファレナの指差す方向には……アレク・ボゴス侯爵の姿があった。あまり会いたくない人物だ……まさか、このパーティーに参加しているなんて。いえ、参加していても普通ではあるんだけれど。
「それに、エリー様の姿まであるし……最悪ね」
あの、装飾店での一件をどうしても思い出してしまう。エリー令嬢は私達とマックスの関係に嫉妬して帰って行ったけれど、とても諦めているとは思えないし。
何より、アレク様と婚約しているはずなのに、そちらはどうするのかしら? 単なる浮気……? マックスのことを相当気に入っている様子だったけれど、本当に大丈夫なのかしら? まあ、私の知ったことではないわね。
「挨拶に行きましょうか?」
「いえ、もうアレク様とは婚約解消しているのだし、わざわざ、こちらから挨拶に行かなくても大丈夫でしょう。逆に笑いものになってしまうかもしれないわ」
「それもそうですね。放っておきましょうか」
「ええ、それが一番よ」
なるべくあの二人には関わらないようにして、とにかく、無事にパーティーを終わらせれば問題ない。私達はそうすることで一致した。でも、私の予想通りにはなかなかいかないものだった。
「アレク様、アレク様! ほらほら、マックス様がいらしていますよ!」
「おお、戻って来ているという話は本当だったようだな。エリーはマックス・オリヴェイラ公爵令息のことを知っているのか?」
「はい! 少し縁がございまして」
「なるほど、そうだったのか。それではせっかくだし、挨拶をしていくか」
「そうですね、そうしましょう!」
おかしい……マックスをいち早く見つけたのは、エリー令嬢だった。しかも、アレク様と一緒に挨拶に行くようだし。このまま、他人のフリを続けるのは出来ないかもしれない……。
「そうですね、姉さま。私も同じ気持ちです」
私とファレナはあの日からしばらく経ち、予定していたパーティーに出席していた。やはり、今思い出しても不思議な日だったわ……。マックスとの再会は予想外で、エリー・フラメウ伯爵令嬢との遭遇も予想外だったけれど……なんだか、楽しい1日ではあったかと思う。
楽しいというよりは、インパクトが強かった1日と言った方が良いかしら。
マックスとはあれから少し話して別れたけれど、また出会えるとのことなので嬉しかった。それから、今回のパーティーに参加するとも聞いているけれど……私は自然と彼の姿を探していた。
「ミリス姉さま……あの、あちらに……」
「えっ? ファレナ、マックスを見つけたの……?」
「いえ、そうではなくて」
ファレナの指差す方向には……アレク・ボゴス侯爵の姿があった。あまり会いたくない人物だ……まさか、このパーティーに参加しているなんて。いえ、参加していても普通ではあるんだけれど。
「それに、エリー様の姿まであるし……最悪ね」
あの、装飾店での一件をどうしても思い出してしまう。エリー令嬢は私達とマックスの関係に嫉妬して帰って行ったけれど、とても諦めているとは思えないし。
何より、アレク様と婚約しているはずなのに、そちらはどうするのかしら? 単なる浮気……? マックスのことを相当気に入っている様子だったけれど、本当に大丈夫なのかしら? まあ、私の知ったことではないわね。
「挨拶に行きましょうか?」
「いえ、もうアレク様とは婚約解消しているのだし、わざわざ、こちらから挨拶に行かなくても大丈夫でしょう。逆に笑いものになってしまうかもしれないわ」
「それもそうですね。放っておきましょうか」
「ええ、それが一番よ」
なるべくあの二人には関わらないようにして、とにかく、無事にパーティーを終わらせれば問題ない。私達はそうすることで一致した。でも、私の予想通りにはなかなかいかないものだった。
「アレク様、アレク様! ほらほら、マックス様がいらしていますよ!」
「おお、戻って来ているという話は本当だったようだな。エリーはマックス・オリヴェイラ公爵令息のことを知っているのか?」
「はい! 少し縁がございまして」
「なるほど、そうだったのか。それではせっかくだし、挨拶をしていくか」
「そうですね、そうしましょう!」
おかしい……マックスをいち早く見つけたのは、エリー令嬢だった。しかも、アレク様と一緒に挨拶に行くようだし。このまま、他人のフリを続けるのは出来ないかもしれない……。
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