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51話 恋愛初心者の成せる業 その2
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ブリスド宮殿でのささやかなパーティーから数日が経過した。あの時に知り合ったメリー様とは、あれからかなり親しくなったように思える。私の偽りのない本心をちゃんと聞いてしっかりと受け止めてくれた人物。自然と信頼を寄せるようになっていたのだ。
それから、途中でジンギスカンを食べに行ったけれど、ちゃんと私のことを見守ってくれていたリュート王女様とも仲良くなれたと思う。3人で会う約束なんかも出来る仲となっているし。人生、どういう関係性がいきなり生まれるか分からないものね。
私は現在、ベノム様のお部屋で彼とその時の話をしていた。
「そうか……あのメリー・サンプライズ伯爵令嬢と仲良くなれていたとは。あの時の会話内容からは少し意外というかなんというか……」
「確かにそうかもしれませんね。メリー様も最初は私を見下す意味合いで近づいて来たのでしょうし」
「それが気付けば友人関係になっていた、ということか」
「左様でございます。きっかけはベノム様を好きになった理由ですので、ベノム様には感謝しかできませんわ」
「そ、そうか……それは何よりだ……」
ベノム様は顔を赤くして私から視線を外してしまっている。ふふ、もう慣れたけれど、面白い光景だわ。ベノム様はユアン様以上に照れ屋というか……そっち方面の話には本当に弱い。私とベノム様が初夜を迎える時というのはどんな感じになるんだろうか……今から少しだけ気になるわね。
「メリー様も私のように、インパクトのある恋愛に憧れているようでした。私にも負けない恋愛をしてみる、と」
「う、うむ、そうか……。インパクトのある恋愛も良いかもしれないが、恋愛は普通にした方が良いと思うんだが……」
「確かに、その点は同感ですね」
ベノム様との馴れ初めを彼女に語っておいてなんだけれど、恋愛は普通にすることも重要だと思う。全ての人がインパクトのある告白を受けられるわけではないんだから。あまりそちらに拘っていては、婚期を逃してしまうかもしれないし。
「ふふ、でもベノム様」
「うっ……! どうしたんだ、シャルナ嬢?」
「私はインパクトのある恋愛が出来て幸せでしたよ? このままベノム様と幸せな人生を送れたら良い、と考えております」
私は彼の腕にもたれかかりながら、やや甘えた声でそう言った。ベノム様は照れているけれど、先ほどよりはマシな感じだ。
「そうだな、シャルナ嬢。私もシャルナ嬢と幸せな関係を続けていきたいと常々願っていた。その為ならば、なんだってするつもりだ。お互いに苦楽を共にしていこう」
「はいっ! ベノム様っ!」
それから私達は、気付いた時には熱い口付けを交わしていた。今回はそこまでだったけれど、次に同じような雰囲気になったとしたら……果たしてどこまで進んでしまうのか。なかなか難しい問題ね……。
それから、途中でジンギスカンを食べに行ったけれど、ちゃんと私のことを見守ってくれていたリュート王女様とも仲良くなれたと思う。3人で会う約束なんかも出来る仲となっているし。人生、どういう関係性がいきなり生まれるか分からないものね。
私は現在、ベノム様のお部屋で彼とその時の話をしていた。
「そうか……あのメリー・サンプライズ伯爵令嬢と仲良くなれていたとは。あの時の会話内容からは少し意外というかなんというか……」
「確かにそうかもしれませんね。メリー様も最初は私を見下す意味合いで近づいて来たのでしょうし」
「それが気付けば友人関係になっていた、ということか」
「左様でございます。きっかけはベノム様を好きになった理由ですので、ベノム様には感謝しかできませんわ」
「そ、そうか……それは何よりだ……」
ベノム様は顔を赤くして私から視線を外してしまっている。ふふ、もう慣れたけれど、面白い光景だわ。ベノム様はユアン様以上に照れ屋というか……そっち方面の話には本当に弱い。私とベノム様が初夜を迎える時というのはどんな感じになるんだろうか……今から少しだけ気になるわね。
「メリー様も私のように、インパクトのある恋愛に憧れているようでした。私にも負けない恋愛をしてみる、と」
「う、うむ、そうか……。インパクトのある恋愛も良いかもしれないが、恋愛は普通にした方が良いと思うんだが……」
「確かに、その点は同感ですね」
ベノム様との馴れ初めを彼女に語っておいてなんだけれど、恋愛は普通にすることも重要だと思う。全ての人がインパクトのある告白を受けられるわけではないんだから。あまりそちらに拘っていては、婚期を逃してしまうかもしれないし。
「ふふ、でもベノム様」
「うっ……! どうしたんだ、シャルナ嬢?」
「私はインパクトのある恋愛が出来て幸せでしたよ? このままベノム様と幸せな人生を送れたら良い、と考えております」
私は彼の腕にもたれかかりながら、やや甘えた声でそう言った。ベノム様は照れているけれど、先ほどよりはマシな感じだ。
「そうだな、シャルナ嬢。私もシャルナ嬢と幸せな関係を続けていきたいと常々願っていた。その為ならば、なんだってするつもりだ。お互いに苦楽を共にしていこう」
「はいっ! ベノム様っ!」
それから私達は、気付いた時には熱い口付けを交わしていた。今回はそこまでだったけれど、次に同じような雰囲気になったとしたら……果たしてどこまで進んでしまうのか。なかなか難しい問題ね……。
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