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3話

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「でもオリバー様、慰謝料を支払うのは当然のことで……婚約破棄をした側が払うのは当たり前じゃないですか」

「そんなもの知らん。私には当て嵌まらないんだよ」


 当てはまらないわけがない。何を言っているのかこの人は。精神がおかしくなっているのか、と思えるほど素で言っていた。


「むしろ、お前から慰謝料を貰いたいくらいだ。よし、決めた! そうしよう!」

「はあ? 何を言ってるんですか!? オリバー様……!?」


 この人はやはりどこかおかしいのではないだろうか……今度は私から慰謝料を取ると言い出したのだから……。
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