夢の言葉と失われた追想【続編④】

☆リサーナ☆

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第7章(3)シュウside

3-1

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ほんの少しのすれ違い。
たった一つのボタンのかけ違い。

誰が悪い訳でもなければ……。
どうすれば良かったのかも、後になっても分からない。


ただ、みんな必死だった。

考えて、悩んで、懸命に考えた道だったのに……。
その結果が伴わない時、人は後悔する。


大切な人を守りたい。
願いは、それだけだった。

大切な人に、明日も笑っていてほしい。
それだけで、幸せだった。


沢山の人が集えば、その想いがもつれ合うのは当たり前の事だと解っていた。

けど……。
人が人を想う優しささえも、綺麗に織り成す事が出来なければ……。

人はこんなにも、もつれ合ってしまうのだ。

……
…………。
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