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第6章(3)ユイside
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しおりを挟む「っ……お願いッ!やめてッ!
その子に酷い事しないでっ……!!」
アカリさんの叫び声が聞こえたと思ったら、私はアランに首の後ろを手刀で殴られて、床に倒される。
っ……ダ、メ……。
このまま、……気を、失ったら……。
何とか意識を保とうとするが……。
アランとアカリさんの声が、遠くなっていって……。
もう何を話しているのか、よく分からない。
……。
薄れゆく意識の中で、最後に微かに聞こえたのはアカリさんの声。
「あの子を……。
ユイちゃん、ヒナタをよろしくね……」
そう呟いて、アランに強引に引かれて連れ去られて行くアカリさんが……。私のボヤける視界に映った。
っ……ダ、メ。
アカ……リ、さん……。
……。
…………。
私は、そのまま気を失ってしまった。
……
…………。
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