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第11章 (2)アカリside

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「……なに?俺焦らされてんの?
アカリって結構、小悪魔系?」

私の行動を勘違いしてるヴァロンは、クスクス笑いながら尋ねてくる。


「ち、ちがっ……」

首を横に振ったが、誤魔化しなんか効かない。
ここで来てまた変に断って、誤解なんてされたくない。

私は勇気を出して、訳を話した。

……
…………。

「……は?下着?」

私の告白に、ヴァロンは唖然。

モニカに相談して言われた事。
その為に勝負下着を買った事を話した。


「お、男の人は……す、好きなんだよね?
やっぱり、その……透けた、やつ……」

モジモジしながら様子を伺うようにヴァロンをチラッと見つめていると……。


「……くッ。あはははっ……!!」

彼はお腹を抱えると身を屈めて、大爆笑し出した。

「!っ……」

珍しいヴァロンの大笑いする姿にドキッとしながらも、私はいかんいかんと我に返る。


「……な、なんでっ?
なんでそんなに笑うのっ……??」

笑われた訳が分からない。
問い詰める私を、ヴァロンはガバッと閉じ込めるように抱き締めて答えた。

「……アカリが、可愛いから。
そんなに俺の為に必死に考えてくれたんだ?……ありがとう」

私の額にチュッと口付けて、ヴァロンは言葉を続ける。

「まあ、人によるけど……。
俺はあんまり、下着は気にしないかな」

「!……そ、そう……なの?」

その言葉にホッとしたような気の抜けたような私。

しかし、安心したのも束の間。
外れたボタンの隙間からヴァロンの手がスルッと侵入して来て、私の素肌に直接触れた。

「!ッ……あっ」

ビクッと身を縮める私を抱き締めて、彼が耳元で囁く。

「俺は、何も着けてない方が好きかな……」

「えッ……」

真っ赤になる私を、意地悪そうにヴァロンが見つめた。
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