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第8章 (1)アカリside
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しおりを挟む「きっと、巡り会わせてくれたんですね。今日は命日だから、傍にいるのかも……」
少女は私に手紙を差し出したまま、ふふっと微笑った。
命日ーー?
私は……。
ううん。私達は、少女がさっきお参りしていたお墓を見た。
そこには、確かに、リディアさんの名前が……刻まれていた。
……偶然?
この少女は、リディアさんの知り合い?
何故、私の事も……。
そして父の事も知っているの?
「っ……。
貴女は……一体、誰……ですか?」
私は思わず、少女にそう尋ねた。
「……。
私は、リディアに使いを頼まれた者です」
私の問い掛けに、少女はそう真っ直ぐ見つめながら答えた。
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