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第5章 (1)ヴァロンside

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「っ……!んっ……ンッ」

ビクッと揺れるアカリを俺は離さない。
普通のキスじゃ、もう足りない。

深く口付けて、舌を口内にねじ込むと彼女の舌を絡め取る。アカリは今まで経験した事ない、深い激しい口付けにすぐ息を乱し始めた。

……可愛い。
俺にされるがままに、アカリは何度も繰り返される口付けに酔っていく。

堪らなくゾクゾクして。
彼女を、もっと味わいたい。

ぎゅぅっと、しがみ付くように俺の服を握り締めているアカリから、ゆっくり唇を話して見つめる。


「っ……はぁッ」

火照った表情で、乱れた呼吸を整えようと身体の力を抜くアカリ。


駄目だよ。
休ませてなんか、やらない。

俺は開いた襟の部分から、アカリの首筋に噛み付いた。


「!ッ……ゃあ……っ」

首筋に紅い痕が残る程強く吸い付くと、アカリは身体を揺らしながら可愛い喘ぎ声を漏らした。

もっと、鳴かせたい。
欲望がどんどん溢れ出す。

今にも倒れそうなアカリの腰に片手を回して支えながら、唇と舌を首筋や肩に吸い付くようになぞっていく。

もっと、触れたい。
止まらなくて、もっと欲しくて……。俺はアカリの寝巻きのボタンを肩からズリ降ろせる位まで外した。


「あっ……ッ!……ヴァ、ロン……っ~~」

その隙間から手を忍ばせて、寝巻きを脱がせるように素肌に触れた瞬間。アカリの膝からカクッと力が抜けた。

まだまだ、これから……。もっともっと乱れる姿を見たい。

俺はアカリを抱き止めると、そのままゆっくり組み敷くように床に倒した。
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