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第3章 (4)シュウside

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「……死ぬのは、俺が白金バッジ獲れなかったらにしろよ」

ーー何て事だ。
完全に、完敗じゃないか。

「お前の目が見えなくなる前には、なんとか持ってこれるように頑張るからさ。
……しっかり見てろよ。夢の続き!」

夢も……。
ヴァロンへの気持ちも、諦められない。

ずっと見ていたい。
誰よりもヴァロンを、見ていたい。


「っ……ヴァロンッ!」

一度だけ。
この時一度だけ、感情に任せて……。ヴァロンに抱き付いて泣いた。

彼はきっと、私が取り乱してる位にしか思ってなくて……。戸惑いがちに頭や肩や背中を、叩いたりさすったりしてくれた。

不器用な優しさ。
自由奔放で、我が儘なヴァロン。


……好き。
ヴァロン。私は君が、大好きなんです。
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