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第8章 (2)たくさんのありがとう

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「あ~!ダメ!
ちっとも上手く出来ませんわ!」

「モニカ、力込め過ぎ!
もっと切るように優しく混ぜて?」

翌日。
モニカにお菓子作りを教えてほしいと頼まれて別荘の厨房を借りると、私達は朝から調理をしていた。
今まで彼女は料理の経験がないらしく、見ていてヒヤヒヤする事の連続。


でも、久々に楽しい。
モニカの明るさは、私に元気をくれる。


「本番までには上手くなって、たくさんお料理やお菓子を作りましょう!
この別荘のみんなでクリスマスパーティーよ!」

モニカはすごく張り切って、一生懸命私に聞きながら頑張っていた。
慣れない手つきで、必死に。


私も頑張らなきゃ!
そう、思わせてくれる。

彼女を見習おうと、私はお菓子の生地を混ぜるヘラを握る手にギュッと力を込めて調理に集中した。
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