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第7章 (3)父を求めて-後半-
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しおりを挟む「……。聞いたか?シュウ。
ワシの耳が悪いのかのぅ?」
「……ヴァロンが、微笑った?
ニヤリとしか、笑いませんよね?」
まるで「すごく恐ろしい事を聞いてしまった!」と、言う感じで……。
引き攣った笑いを浮かべるマスターさん達。
ーーヴァロン?
貴方は、普段一体どんな人なの?
もしかして、幼い自分が思い出を美化してしまったのかな?
と、少し不安になる。
「あ!でも、ギルさんも……。
アカリさんのお父様も、ヴァロンの事がお気に入りでしたよ?」
「!……え?」
「そういえば!」と、思い出したかのようにシュウさんが言った。
「当時のヴァロンは今よりも子供で生意気で……。
でもギルさんは持ち前の明るさで、いつもヴァロンに絡んで可愛がってましたね」
お父さんとヴァロンに接点があった。
その繋がりに、驚きと嬉しさが広がる。
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