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第4章 (3)バロンVS夢の配達人
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しおりを挟む全く状況が飲み込めず戸惑ったまま、無言の彼に背後に誘導される。
そこでようやく、私はある事に気付いた。
バロンの、様子がおかしいーー。
斜め後ろから見る彼の表情が、痛みを堪えるように歪んでる。
「……っ」
苦しそうにはハァッと肩で息をして、バロンは左手で自分の右の二の腕をギュッと押さえた。
その行動にゆっくり視線を落とすと、彼が押さえている二の腕からは血が溢れてきて……。
彼の手をつたり、地面にポタポタと落ちる。
「!っ……バ、バロンっ?!」
まるで流れていく赤い雫が私のものみたいに、血の気が一気に引いていく。
そんな最中にバロンの見据える先に動く影。
ハッと視線を向けると、そこには不気味な笑みを浮かべるリーダーの姿があった。
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