スノウ

☆リサーナ☆

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第7章(4)紫夕side

7-4-5

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「ほら~!!」

「な、何でだよ!ゆき~!」

「だって、茶々ちゃちゃさんとは友達だし」

「そう!今は友達!
でも、これから仲良くなってそれ以上になっちゃうの~!」

「っああ……?!」

ゆきの友達発言にホッとしかけたが、茶々ちゃちゃの挑戦的な発言と、腕にまるで彼女のように抱きつく姿に俺は嫉妬を抑えきれなかった。

俺の心配は見事に的中。
ゆきに最大のモテ期が到来した。いや、以前からモテてはいたのだが、見た目も話し方も全ての雰囲気が柔らかくなったせいかこの数日間で女性陣がゆきを見る目が絶対に違うように思う。
一緒に買い物に行けば「ありがとう」って言うゆきに店員が熱い視線を、落とし物を拾ってゆきが「落としましたよ」と言って渡したり、ちょっとした仕事を手伝ったりしたら「お礼にお茶に」とか誘ってくる女性達が後を絶たない。
そして、茶々ちゃちゃもその一人だ。元々ゆきを「カッコいい~」「綺麗~」と騒いでいたし、油断ならん。

茶々ちゃちゃ、もうそれくらいにしてあげなさい」

「え~っ?だって、せっかくの美少年がおじさんとの恋だけで終わっていくなんて残念すぎるよぉ~」

「おじさんで悪かったなぁ~!」

見兼ねた風磨ふうまが(ちょっと笑いながら)止めに入ってくれるが、茶々ちゃちゃが本当に残念そうに言うその姿に俺はグサリッと心に何かが突き刺さる気がした。

おじさんーー……。

そう、そうだよな。
俺とゆきは歳が17歳も違うし……。いや、ゆきの場合は推定だから、もっと離れてる可能性もある。そんな、下手したら兄弟よりも父子程歳が離れてる俺達。
そう思うと、19歳の茶々ちゃちゃゆきと年齢も近くて、更に茶々ちゃちゃは身長が低いから、男にしては小柄なゆきとのバランスもすごく良いのだ。
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