スノウ

☆リサーナ☆

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第7章(2)雪side

7-2-2

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「同じだよ。
むしろ、俺からしたらゆきの方のが立派だ」

「っ、……」

「ちっこい頃にこんなに傷を負わされて、それでも、歯を食いしばって……耐えてきたんだろ?」

優しい言葉が心に沁みて、痛いけど、何だか過去を暖かく包んでくれる気がした。
あんな過去、あっていい筈じゃない。戻りたくもない。……けど。

「この傷跡はお前が頑張って生きてきた証。
俺は、尊敬するし……何より愛おしく思うよ」

紫夕しゆうがそう言ってくれるだけで、
あの時、頑張って生きていて良かった、って……。今、心から思えるんだ。

「ありがとうな?生きててくれて」

「っ……」

「俺と出会ってくれて、ありがとう」

「っ、紫夕しゆう……!」

その言葉だけで、傷跡の恥ずかしさなんてあっという間に消えていった。
嬉しくて、幸せで、オレはまた泣きながら紫夕しゆうに抱きついてしまう。そしたら、背中を優しくポンポンッてしてくれたり、頭を撫でてくれる紫夕しゆう
けど、オレの涙が止まりかけたとほぼ同時に、言った。

「っ……あのさ。
雰囲気壊して、めちゃくちゃわりぃんだけど……そ、そろそろ、抱いてもいいか?」

「!……あ、ッ」

ギュッと抱き締められた瞬間に腹部に当たる紫夕しゆうの、大きく固くなったモノ。

オレに、興奮してくれてるんだーー……。

それを実感して、何だかすごく胸が疼いて嬉しくなった。そしたら、無性に、オレはある衝動に駆られた。
我慢に苦しそうにしてる紫夕しゆうの唇に口付けて、オレはそっとズボン上からそれに触って言った。

「オレが……口で、してもいい?」

「っ、……へ?」

「……したい。紫夕しゆうに、してあげたい」

「っ……ゆき

無理矢理させられた、昔とは違う。
今なら以前まえ紫夕しゆうが言ってくれた「ゆきだから、好きだからエッチな事がしたい」って気持ちが分かるんだ。
オレも好きな人だから、紫夕しゆうにだから、したい。紫夕しゆうがオレに触れてくれたみたいに、したいと思った。
紫夕しゆうは少し困った表情をして黙ってたけど、触れているモノがオレの手の中で動いて、「もっと触れてほしい」と言っているように感じた。
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