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第4章(3)ライside
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しおりを挟むだから僕は、例え姉さんの恋が叶う事がないとしても1番の味方で居たい。
「……私、確かめに行く」
「え?」
「レノアに会いに行く!」
「ええっ?!」
「今のレノアに会って、ちゃんと話がしたいの!今のレノアの気持ちを直接聞きたい!」
「……姉さん」
居ても立っても居られない、という様子で姉さんは言った。
今のレノアに会う、という事はかなり困難だ。
"会いたい"と申し出て簡単に会える相手ではないし、彼女に直接その申し出が伝わるかどうかも分からない。門前払い、という事も十分にあり得た。
けど、絶対に姉さんは止めても行くだろう。
ならば、僕がやるべき事はたった一つ。
「……分かった、行こう」
「!……ライ」
「一緒に行こう!二人なら何とかなるよ!
……てか。これくらい二人で何とか出来なきゃ、将来夢の配達人の調査員なんてなれっこないっしょっ?」
僕がそう言ってニッと微笑うと、さっきまで沈んでいた姉さんも一瞬驚いた表情を見せるが、やっと微笑ってくれる。
「だねっ!私達二人が力を合わせれば、怖いもんなしだぁ~!」
「!っわわ……!姉さん!危ないから~~ッ……!!」
すっかりご機嫌になって、玉子をお手玉のように回す姉さん。
僕はやっぱり、元気な姉さんの笑顔が大好きだ。
……そして。
僕達は翌日、レノアに会う為に彼女がボランティア活動していると言う現場に向かうのだった。
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