138 / 144
第7章(2)ノゾミ&ジャナフside
2-7
しおりを挟む「ダメだね、ツバサ!分かってないなぁ~。美味しい物はね、一緒に共感するから更に美味しく感じるものなの!
だから、1人で食べても意味がないんだよ?」
そう言うボクにツバサは、
「そっか。なら、共感してくれる人と食べに行かなきゃな?」
って、首を少し横に傾けて微笑った。
その優しい笑みに導かれるように、「うんっ!」って頷いたボクは答えを見付けた。
……
…………。
……ノゾミさん。
ボクは、君が好きだ。
ボクはツバサが大切で大好きだから、もしも君とツバサが危険な目に遭っていたら……きっとツバサを助けてしまうと思う。
君の事を、ツバサよりも大切には想えないかも知れない。
けどね、君の事も大好きなんだ。
君と一緒に甘い物を食べたい。
君と一緒に甘い物を食べて微笑み合いたい。
「美味しいね!」って共感して、生きていきたい。
ーー……そう。
ボクは、君と一緒に生きていきたいんだ。
君の為に命を懸ける事は出来ないけど、一緒に生きていくなら君とがいいんだ。
この気持ち、分かってくれるかな?
「何それ!」って怒る?
……いや。
君ならきっと分かってくれるよね?
君が誰の為に、何に命を懸けて最期を終えても構わない。
けど、一緒に生きて行くのは僕であってほしい。
他の誰よりも1番の理解者で、色んな事を共感し合って一緒に生きていきたい。
だから、迎えに行くよーー。
「「甘い物でも、食べに行きましょう!!」」
同時にそう言って、ボクとノゾミさんは微笑み合った。
君の答えはいらない。
特別な言葉になんてしなくてもいい。
恋人や夫婦なんて言葉で縛らなくていい。
ただ一緒に居て、互いの事を共感出来る事。
それが、ボク達二人だけの特別な関係だからーー……。
……
…………。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
どうして隣の家で僕の妻が喘いでいるんですか?
ヘロディア
恋愛
壁が薄いマンションに住んでいる主人公と妻。彼らは新婚で、ヤりたいこともできない状態にあった。
しかし、隣の家から喘ぎ声が聞こえてきて、自分たちが我慢せずともよいのではと思い始め、実行に移そうとする。
しかし、何故か隣の家からは妻の喘ぎ声が聞こえてきて…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる