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第5章(3)ツバサside
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しおりを挟む「全てが終わったら……。
いや、必ず全てを終わらせてまた来る。必ずお前を迎えに来る。
だから、それまで待ってて?レノア」
愛してる。
例え、何年、何十年経とうとも……。俺はレノアがもう一度向き合ってくれる日まで、待ち続ける。
俺はレノアに語り掛けた後、ミネア様の方を向いて、深く頭を下げた。
「必ず、全ての下剋上を成功させます。
その日まで、どうかレノアの事をよろしくお願いします!」
そう言って、顔を上げて真っ直ぐにミネア様を見つめると、彼女は一瞬驚いた表情をしていたけど……。すぐに微笑って、頷いてくれた。
それを見て俺も頷くと、
「ジャナフ、行こう」
その言葉に頷いて、もう一度手を強く握ってくれたジャナフと共にその場を後にした。
次の下剋上に向かって、歩み出すーー。
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