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第4章(4)ジャナフside
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僕の代わりに、ツバサの傍に居てやってーー……?
そのミライさんの言葉と想いに動かされて、今日ボクはツバサとミヅクさんの下剋上の場に来た。
昔、母親の傍に居ながら見守る事だけしか出来なかった自分が嫌で、今度は危険から助け出せたら、って思った。
けど、ボクが傍に居て見守る事がツバサの助けになれるなら、もう一度大切な人の傍に居たいと思った。
……でも、声を掛ける事は出来なかった。
下剋上の助手と言う形でこの場に立ち合わせてもらえるようにしたのに、いざツバサを目の前にしたら目を合わす事すら出来なかった。
そして、そのまま始まる下剋上。
少し離れた場所から見守っていると、ツバサが小瓶の毒薬を一つの盃に入れて、回転椅子を動かして背を向ける。
すると、ボクの隣から動いたノゾミさんが歩み寄って行き、5つの盃をシャッフルした。ボクの位置からは、ちょうどノゾミさんの身体に遮られて盃がどう入れ替わったのか……分からない。
もし見る事が出来たら、ツバサの力になれたかも知れないのにーー……。
っ、て!
ボクってば、何そんな事考えてんの……?!
自分の中に過った汚い考えに、首を横に振った。
ツバサは瞳の能力を使って人の心を読む事が出来る。だから、ボクが毒の入った盃の位置さえ分かれば、何らかの形で瞳を合わせて伝える事が出来るのだ。
しかし、それはズルをすると言う事。
そして、"ツバサではミヅクさんには勝てない"と彼を侮辱してしまう事になる。
……でもね、ツバサ。
ボクは、思っちゃったんだよ。
ズルをしてでも、君に生きていてほしい、ってーー……。
夢の配達人にとって、白金バッジを手にする事は何よりの名誉で勲章だ。
ましてやサリウス様との約束もあって、レノアーノ様の為に全てのバッジを手にしなくてはいけないツバサにとって絶対に必要な物。
けど、それは命よりも大切なのーー?
そう思って、胸がズキズキと痛んだ。
僕の代わりに、ツバサの傍に居てやってーー……?
そのミライさんの言葉と想いに動かされて、今日ボクはツバサとミヅクさんの下剋上の場に来た。
昔、母親の傍に居ながら見守る事だけしか出来なかった自分が嫌で、今度は危険から助け出せたら、って思った。
けど、ボクが傍に居て見守る事がツバサの助けになれるなら、もう一度大切な人の傍に居たいと思った。
……でも、声を掛ける事は出来なかった。
下剋上の助手と言う形でこの場に立ち合わせてもらえるようにしたのに、いざツバサを目の前にしたら目を合わす事すら出来なかった。
そして、そのまま始まる下剋上。
少し離れた場所から見守っていると、ツバサが小瓶の毒薬を一つの盃に入れて、回転椅子を動かして背を向ける。
すると、ボクの隣から動いたノゾミさんが歩み寄って行き、5つの盃をシャッフルした。ボクの位置からは、ちょうどノゾミさんの身体に遮られて盃がどう入れ替わったのか……分からない。
もし見る事が出来たら、ツバサの力になれたかも知れないのにーー……。
っ、て!
ボクってば、何そんな事考えてんの……?!
自分の中に過った汚い考えに、首を横に振った。
ツバサは瞳の能力を使って人の心を読む事が出来る。だから、ボクが毒の入った盃の位置さえ分かれば、何らかの形で瞳を合わせて伝える事が出来るのだ。
しかし、それはズルをすると言う事。
そして、"ツバサではミヅクさんには勝てない"と彼を侮辱してしまう事になる。
……でもね、ツバサ。
ボクは、思っちゃったんだよ。
ズルをしてでも、君に生きていてほしい、ってーー……。
夢の配達人にとって、白金バッジを手にする事は何よりの名誉で勲章だ。
ましてやサリウス様との約束もあって、レノアーノ様の為に全てのバッジを手にしなくてはいけないツバサにとって絶対に必要な物。
けど、それは命よりも大切なのーー?
そう思って、胸がズキズキと痛んだ。
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