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第19章 (2)ヴァロンside
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しおりを挟む「仕事、調整してとりあえず再検査の日程組むね。
シュウに勘付かれない様に休み取って知らせるから、悪いけど合わせてもらえると助かる」
俺は茶封筒に書類を戻すと、仕事用の鞄に入れて席を立った。
今日は家族で過ごす初めてのクリスマスイブ。
そして、俺の誕生日だとアカリが気合いを入れていた。
今朝、俺が帰宅するなり……。
「おかえりなさい!
ヴァロン、お誕生日おめ……、あ!でも、今日夕飯の時のお祝いの時に言おうかな?
……い、今は止めとくね!忘れてないからね!」
って、慌てながら力説されて笑った。
俺が産まれてきた日を、自分の事の様に喜んでくれるアカリの元に……。早く帰ってやらなきゃ。
「っ……ヴァロンさん。
もし、自覚症状が出た場合は……。絶対に無理はしないって、約束して下さいっ」
退室際にそう言われて、俺は背を向けたまま片手を軽く上げてホノカさんに了解の合図をすると、医務室を出た。
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