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第18章 (1)ユイside
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【港街/繁華街】
ユイ、17歳。
本日人生初めてのデート。
相手は、なんと実父。
「っ~~」
少し前を歩いているヴァロンさんをチラッと見上げると、それだけでドキドキする。
背が高くて、スラッとした体型。
斜め後ろから見る綺麗な横顔。
普段のキラキラ輝く色素の薄い髪と瞳を隠して、今は黒髪に黒い瞳だけど……。
全然地味になんか見えなくて、格好良すぎる。
「!……あ、わりっ。歩くの早かったか?」
「!っ……えッ?
あ、いえっ!大丈夫ですっ」
じっと見ていた視線に気付いたヴァロンさんは、立ち止まって振り返ると心配そうに私を見つめてきた。
絶対に真っ赤になっている顔を見られたくなくて、俯きながら自分の顔面で両手を広げて振ると……。その片手を、大きな手がそっと包み込んでくれる。
トクンッと跳ね上がる私の鼓動。
「ごめんな。こういうの、慣れてなくて……。
もう少し、ゆっくり歩くわ」
「っ……は、はい」
ヴァロンさんは頷く私を見て優しく微笑んでくれると、手を繋いだままさっきよりも速度を落として歩いてくれた。
か、顔がにやけちゃう。
ヴァロンさんはすごく若く見えるから、絶対に周りの人は”お父さん”なんて思わないと思う。
さっきからすれ違う女の人が”カッコ良い”って見てるし……。
私はふと自分の服装を見て、それから街中を歩いている自分と同世代位の女の人の服装を見た。
この港街にいる女の人は、私が育った島の女の人よりも華やかで大人っぽい。
色も白いし、服もヒラヒラしてて、色使いも淡いピンクや可愛い色。
それに比べて、私は茶系の地味な……。動きやすさが重視みたいな、服装。
島で伸び伸びと育ったから、肌も決して色白とは言えない。
ユイ、17歳。
本日人生初めてのデート。
相手は、なんと実父。
「っ~~」
少し前を歩いているヴァロンさんをチラッと見上げると、それだけでドキドキする。
背が高くて、スラッとした体型。
斜め後ろから見る綺麗な横顔。
普段のキラキラ輝く色素の薄い髪と瞳を隠して、今は黒髪に黒い瞳だけど……。
全然地味になんか見えなくて、格好良すぎる。
「!……あ、わりっ。歩くの早かったか?」
「!っ……えッ?
あ、いえっ!大丈夫ですっ」
じっと見ていた視線に気付いたヴァロンさんは、立ち止まって振り返ると心配そうに私を見つめてきた。
絶対に真っ赤になっている顔を見られたくなくて、俯きながら自分の顔面で両手を広げて振ると……。その片手を、大きな手がそっと包み込んでくれる。
トクンッと跳ね上がる私の鼓動。
「ごめんな。こういうの、慣れてなくて……。
もう少し、ゆっくり歩くわ」
「っ……は、はい」
ヴァロンさんは頷く私を見て優しく微笑んでくれると、手を繋いだままさっきよりも速度を落として歩いてくれた。
か、顔がにやけちゃう。
ヴァロンさんはすごく若く見えるから、絶対に周りの人は”お父さん”なんて思わないと思う。
さっきからすれ違う女の人が”カッコ良い”って見てるし……。
私はふと自分の服装を見て、それから街中を歩いている自分と同世代位の女の人の服装を見た。
この港街にいる女の人は、私が育った島の女の人よりも華やかで大人っぽい。
色も白いし、服もヒラヒラしてて、色使いも淡いピンクや可愛い色。
それに比べて、私は茶系の地味な……。動きやすさが重視みたいな、服装。
島で伸び伸びと育ったから、肌も決して色白とは言えない。
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