1 / 5
1. 智樹の場合
しおりを挟む
ナンパした女を抱いても虚しさが収まらない。
なんなんだよ。ムカつく……
なんでか、アイツが思い浮かんで胸が締め付けられる。街で見かけたアイツは、俺に見せることない笑顔で男と話をしていた。いつも、おどおどしているくせに人を怯えるような目で俺を見るアイツ……。
悪友に紹介され何度か2人で遊びに行くようになり。呑んだ勢いもあったが抱いた。びっくりしたのは、アイツが初めてだった。それから何故か避けられるようになり、恥ずかしくて最初は逃げてるのかとも思ったが。話しかけようとすると避けられ……。同意の行為のはず……なのに。まぁ、嫌われたんだろう…。
薄暗いホテルのベッドで横に寝ている女を見ると吐き気がするほど嫌悪感しかない。自分が引っ掛けた女なのに。
ふらっと歩いていた街でアイツと同じ雰囲気の女を見つけ思わず声をかけた。けど、見た目だけで全然違った。
余計に虚しくなる
俺がむちゃくちゃにしたいのは、アイツだけ……
コレがアイツなら……。もっと……。
そう考えただけで下半身が熱をもつ。
「ぅ……ん…」
寝ている女に覆いかぶさり、勝手に始める。ただの熱を収めるだけの行為。この女の喋り方から全てが鬱陶しい。
それでも、男としての機能はしっかりしていて苦笑いしてしまう。
首筋に歯を立て、胸を鷲掴むと形をぐにゃぐにゃと変える。片方の足を上げそんなに濡れてもいない所に無理やり収まりのつかない熱の塊を突き上げた。
「……沙矢香っ…」
女の名前なんて知らない知る必要もない。めちゃくちゃにしたいアイツの身代わりだ。だから、アイツの名前を呼ぶ。何度も……。
「…んっ……えっ?ちょっと!ねぇ!! なんで勝手にヤッんのよ!!」
「ちっ、黙ってろよ」
寝ていた女が目を覚まし煩くて喚く。煩わしくて思わず煩く動く口を手で塞ぐ。
「痛って!!!!」
口を塞いだ手を女は思いっきり噛み付いた。
「もう!なんなのよ最悪!!」
俺を押しのけ服を着て喚き散らし出て行った。
部屋に1人取り残され中途半端な熱が疼く。
「こっちのがが最悪だっつーの……」
ため息をつき少し考えたあと、スマホを持ち電話をかける。コール音が鳴るがなかなか出ない……
「……出ねぇのかよ」
何度か鳴った後やっとでた。
「……は…い。」
「ちっ、遅せぇ。今から来い!○○ホテル○○号室。30分以内だからな!!」
要件だけ伝え相手の返事も聞かず電話を切る。ほとんど八つ当たりだ。それでも、そうせずにはいられない自分が虚しい。壁にかかっている時計を見れば今は、23時 少し回った所。そのうち来るだろう。もしかしたら来ないかもしれない。その前にこの匂いを消し去りたい。風呂場へ行き熱いシャワーを頭からかけ流す。
匂いがなくなりスッキリしてバスローブを引っ掛けビールを煽る。ソファーに腰掛けただ酒を飲む。そうしていても、苛立ちだけは抑えられず飲み干したビール缶を握りつぶす。
24時を周りそうな頃にインターホンが鳴り、ドアを開け開けると小柄な女──沙矢香 が立っていた。来たことに少し安堵している自分がいる。
「遅せぇ……入れよ」
イラつきの原因の沙矢香は、俺を見て一瞬ビクッと肩を跳ねさせた。なかなか動かないコイツの腕を掴み中に引っ張る。
「……どうしたの?急に電話で呼び出すなんて」
「あ? ヤッてた女が出ていったから。お前にでも相手してもらおうと思って?」
自暴自棄
「ヤッてたって……#智樹_ともき__#どうしたの? 最近、特にイライラしてるし」
「わかんねぇの?…全部、お前のせいだろ!!」
「私?」
扉を乱暴に閉め、壁に押し付け無理やり口づける。
そのまま、腕を掴んだままでベッドに投げ倒す。
小さく悲鳴を上げ、倒れた体を起こそうとする紗矢香を馬乗りになり押さえつけた。
「えっ? ちょ、やだっ!智樹!! やめて!!」
俺から逃げようと抗う沙矢香の両手首を捕まえ頭上で押さえつける。
「ねぇ!やめて智樹!! お願い!!」
「……うるせぇよ。こんな所までノコノコ来てヤられんの分かってただろ」
引き攣る顔の沙矢香を見下ろしていると体が下の方からまた火照り出す。まだ、叫んでいる沙矢香の口を無理やり塞ぐ。唇が恐怖からか引き攣り震えている。それも知らん顔で無理やりこじ開け舌をねじ込む。
「いっ!!」
舌を噛まれた痛みで咄嗟に唇を離す。
「お前……いい度胸してんじゃねーか」
「やっ、ごめんなさっ……だっ……んっ」
まだ、言いたげな口をもう一度塞ぐ。
今度は噛みつかれないように、舌の付け根から舐め上げる。
「んっ…ふっあ…」
「無理やりでも感じんのかよ。それともこーゆーのが好きなのか?」
馬鹿にするように唇をはなし見下ろす
いい眺めに気が良くなる。なんだかコイツを支配しているような錯覚で嬉しくなる。
「智樹……」
まただ、哀れむ目……ムカつく。
ほんとめちゃくちゃにしてやりたい。
「俺を哀れんで楽しいか?」
「……哀れむ?そんな事してない」
空いている手でスカートを捲りあげ露わになった太腿を撫でた。
「やっ、やだっ!!」
足をばたつかせて暴れる足を跨り押さえつける。沙矢香の顔は涙を流し怯えている。思わず涙を指で拭いその場所に口づけた。
沙矢香から戸惑う様子が伺える少し力が緩むが気にせず口を塞ぎ頬、耳、首筋、鎖骨へと舌を這わす。触れる度にビクビクと揺れ反応する体に欲望が加速する。
着ていたセーターを脱がせようと手を離すと、逃げようと体がを捩る。俺が跨っているから、うつ伏せになるだけで逃げれるはずがない。そのまま、一気に下着だけにしてしまう。
「逃げても無駄…」
覆いかぶさり、後ろから囁いき抵抗止めない沙矢香の耳の中に舌をねじ込む。
「ひゃっ、あぁんっ…」
腰を抱え四つん這いにし、後から胸を揉みしだく。鎖骨を噛むと腰が揺れる。胸の先端が硬くなってきていた。それを押しつぶしたり摘んだりして遊ぶ。我慢出来なくなってきたのか喘ぐ声が聞こえ出す。
「淫乱。嫌だ嫌だ言うわりに腰振ってんじゃん。やっぱり無理やり好きなんだ」
「やっ、ちがっ……。あっ!やあぁぁぁぁっ」
ショーツの中に触れると悲鳴に近い声を出す。ヌルッとした液体が指に絡みつくのが分かると笑みが漏れる。
縦に指を擦り付けヌメリを広げる。閉じている花弁を広げ直に蕾をくにくにとこね回す。沙矢香は、与えられる刺激に耐えられずシーツに顔を押さえつけ喘ぎ続けけている。
「もっと啼けよ!」
蕾の中に指を入れる。腰が跳ね上がりシーツを掴んでいる手に力が込められていた。
指を動かすのに合わせて声が盛れてくる。
「余裕で指咥えこんで…。これじゃ足りなさそーだな。こっち入れてやるよ」
バスローブを捲り沙矢香の蕾にあてがう。
「っつ!ダメ!! それは、ダメ!!」
「それってなんだよ? 欲しそーに腰振ってんじゃねーか」
「振ってなっ…!あっ…んっ」
自分自身のそそり立ち固くなった熱を蕾に擦りつける。それに合わせて沙矢香の腰が擦り付けてくる。
「やっぱ入れてほしそーだけど?」
擦りつけるスピードを早くする。沙矢香の声が変わると止めて反応をみる。体が小刻みに震え何かに耐えている。
「言わなきゃ入れてやらない」
その言葉にビクッと体を震わせるがそれでも耐えている。熱の塊を蕾に触れるか触れないかぐらいで焦らしてみる。ジワジワと腰が下がり触れると熱を離す
「あっ……」
「欲しけりゃ言えよ」
意地悪くピタッくっつけて緩く擦り付けて離す。
「んっ…やあ……」
「ほら……」
トドメとばかりに擦り付けた。
「あ、あぁ、、ほし……の」
言い終えると同時に、一気に突き上げ、腰をふる。肩をグイッと掴み仰向けにして溜まった熱をぶつける。
露わになった胸を揉みしだき沙矢香の奥へ奥へと突く。
「あああぁぁぁぁっ!」
「もう、イッた?ずっとおあずけでイけなかったもんなぁ」
入れたまま、沙矢香の片足を俺の肩にかけまた、熱の塊を根元まで奥に埋め込み揺する。
「ひゃっ!やだ!今動いちゃダメぇ」
「まだ、喋る余裕あるじゃねーかよ」
腕を引き起こし、更に突き上げた。
「あっ!あっ!」
腰の動きに合わせて喘ぐ。沙矢香自身も腰を振り始めた。もっと、コイツの乱れる姿が見たい。
「もっと振れよ」
沙矢香の肩を掴み向き合わせ俺の上に跨らせると勝手に腰を振り始める。たまに腰を突き上げてやると良さげに喘ぐ。
沙矢香の骨盤辺りの筋肉がリズミカルに収縮し始め呼吸が荒くなる。悲鳴を上げると体の重さに耐えきれなくなり俺の上にしなだれかかる。髪を掴み顔を寄せると食べるように口づける。亻ったすぐで息が続かないのか空気を求めて逃げる。追いかけたくなるのを我慢して唇を離して命令する。
「…舌だせ」
呼吸を乱しながらおずおずと赤く濡れた舌を差し出す。それを吸い込み絡ませ舐め上げる。抵抗していた姿は、もうない。欲望に忠実なただの女。今までの女と同じはずなのに、沙矢香だけは嫌悪感もない。寧ろ何度も抱きたくなる。
「とも…きっ……智っ…智樹」
口づけの合間に何度も呼ばれ、その声が嬉しくてその声を漏らさなように口を塞ぐ。
なんで、俺こいつに呼ばれて喜んでんの?
訳が分からない。なんなんだよ。
訳の分からない自分に苛立ち答えが分からないまま沙矢香を仰向けに押し倒し解き放てないままの熱をぶつける。
「あああぁぁぁ────っ」
また、沙矢香の足が突っ張りイッた。
「また、いったの? 俺まだ亻ってないのに」
自分の気持ちが分かりたくなくて、沙矢香を詰る。
気づきたくない。傷つきたくないからその思いに蓋をする。もう、考えたくないから無我夢中で腰を振り喘いで善がり続ける
「も、むりぃ!」
肌と肌のぶつかる音と絡み合った液体の音が響く。熱を中に放つ。肩で息をしてぐったりしている上に覆いかぶさり胸に吸い付き、いくつも紅い印をつける。
「お前は、俺のだ。逃がさない」
無意識に呟く。
自分で言った言葉に戸惑う。
俺の……。俺は何言って……?
沙矢香の腕が重たげに動き俺を抱きしめる。
「なにして……?」
びっくりして顔を見ると頬に手を添え沙矢香の顔が近づき唇に軽く触れた。
「は?」
意味がわからない。好きに体を弄んだ相手に何してんだコイツは?!
「好きよ……智樹。大好き」
真っ直ぐに見つめながら囁く。沙矢香が俺を好き?どこをどうしたら好きになる?
「智樹…」
まだ肩で息をしながら見つめてくる。嘘だ……。いつも怯えて逃げていたくせに。
「大好きよ。ずっと好きよ。智樹が他の女の子と一緒にいても。これからもずっと……」
「…意味わかんねぇ」
「初めて会った時から……。あれから、智樹にはずっと嫌われてるって思ってた」
「は?嫌ってるのはお前の方だろ。いつも逃げるくせに」
「だって、付き合ってる子がいるから邪魔したらって……」
はっ?付き合ってる?誰と?何の話だ?
「付き合ってるやつなんかいねーよ」
吐き捨てるように言う。何かが食い違ってる。
「えっ? 智樹が彼女いるから私がいると迷惑だってそう言われて……」
「はぁ?迷惑ってなにそれ」
お互いに戸惑った顔を見合わせると、なんだか可笑しくて笑い出してしまう。
「なんだよ。嫌いで離れたんじゃないのかよ」
ほんと、なんだよ。俺が逃げなけりゃもっと早く気づけたのに。
「俺は、お前だけだよ。好きなのは────」
沙矢香を引き寄せ食べ尽くすように口づける。唇を離すといやらしく糸が垂れる。今すぐにコイツの全てが欲しくて熱の塊が紗矢香を突き上げる。無理やりだいた時とは違ってお互いを素直に受け入れる。甘い痺れが身体を支配する。
「なぁ、言って。俺の事、どー思ってるのか…」
「……好き」
まだ、足りない!!
耳を噛み舌を這わす。
「もう1回」
「好き、あっ、んんっ」
まだ、聞きたい。もっと!!
鎖骨に噛みつき腰を突き上げる。
2人の混ざりあった音が激しく部屋に響く。
「もーいっかいっ!」
「んっ…と、もき…智樹…す、き…っ」
沙矢香に好きと言われる度胸が締め付けられ愛おしく思う。
「イっ…くっぁ、あっ、あ────っ!!」
俺の肩に体重を預けそのままズルリと崩れていくのを抱きとめ2人でベッドへ倒れ込む。壊れないように紗矢香をぎゅっと抱きしめる。
気持ちが通じ合い、溶けるような幸福感に身を委ねる。
もう、何があっても離さない。
なんなんだよ。ムカつく……
なんでか、アイツが思い浮かんで胸が締め付けられる。街で見かけたアイツは、俺に見せることない笑顔で男と話をしていた。いつも、おどおどしているくせに人を怯えるような目で俺を見るアイツ……。
悪友に紹介され何度か2人で遊びに行くようになり。呑んだ勢いもあったが抱いた。びっくりしたのは、アイツが初めてだった。それから何故か避けられるようになり、恥ずかしくて最初は逃げてるのかとも思ったが。話しかけようとすると避けられ……。同意の行為のはず……なのに。まぁ、嫌われたんだろう…。
薄暗いホテルのベッドで横に寝ている女を見ると吐き気がするほど嫌悪感しかない。自分が引っ掛けた女なのに。
ふらっと歩いていた街でアイツと同じ雰囲気の女を見つけ思わず声をかけた。けど、見た目だけで全然違った。
余計に虚しくなる
俺がむちゃくちゃにしたいのは、アイツだけ……
コレがアイツなら……。もっと……。
そう考えただけで下半身が熱をもつ。
「ぅ……ん…」
寝ている女に覆いかぶさり、勝手に始める。ただの熱を収めるだけの行為。この女の喋り方から全てが鬱陶しい。
それでも、男としての機能はしっかりしていて苦笑いしてしまう。
首筋に歯を立て、胸を鷲掴むと形をぐにゃぐにゃと変える。片方の足を上げそんなに濡れてもいない所に無理やり収まりのつかない熱の塊を突き上げた。
「……沙矢香っ…」
女の名前なんて知らない知る必要もない。めちゃくちゃにしたいアイツの身代わりだ。だから、アイツの名前を呼ぶ。何度も……。
「…んっ……えっ?ちょっと!ねぇ!! なんで勝手にヤッんのよ!!」
「ちっ、黙ってろよ」
寝ていた女が目を覚まし煩くて喚く。煩わしくて思わず煩く動く口を手で塞ぐ。
「痛って!!!!」
口を塞いだ手を女は思いっきり噛み付いた。
「もう!なんなのよ最悪!!」
俺を押しのけ服を着て喚き散らし出て行った。
部屋に1人取り残され中途半端な熱が疼く。
「こっちのがが最悪だっつーの……」
ため息をつき少し考えたあと、スマホを持ち電話をかける。コール音が鳴るがなかなか出ない……
「……出ねぇのかよ」
何度か鳴った後やっとでた。
「……は…い。」
「ちっ、遅せぇ。今から来い!○○ホテル○○号室。30分以内だからな!!」
要件だけ伝え相手の返事も聞かず電話を切る。ほとんど八つ当たりだ。それでも、そうせずにはいられない自分が虚しい。壁にかかっている時計を見れば今は、23時 少し回った所。そのうち来るだろう。もしかしたら来ないかもしれない。その前にこの匂いを消し去りたい。風呂場へ行き熱いシャワーを頭からかけ流す。
匂いがなくなりスッキリしてバスローブを引っ掛けビールを煽る。ソファーに腰掛けただ酒を飲む。そうしていても、苛立ちだけは抑えられず飲み干したビール缶を握りつぶす。
24時を周りそうな頃にインターホンが鳴り、ドアを開け開けると小柄な女──沙矢香 が立っていた。来たことに少し安堵している自分がいる。
「遅せぇ……入れよ」
イラつきの原因の沙矢香は、俺を見て一瞬ビクッと肩を跳ねさせた。なかなか動かないコイツの腕を掴み中に引っ張る。
「……どうしたの?急に電話で呼び出すなんて」
「あ? ヤッてた女が出ていったから。お前にでも相手してもらおうと思って?」
自暴自棄
「ヤッてたって……#智樹_ともき__#どうしたの? 最近、特にイライラしてるし」
「わかんねぇの?…全部、お前のせいだろ!!」
「私?」
扉を乱暴に閉め、壁に押し付け無理やり口づける。
そのまま、腕を掴んだままでベッドに投げ倒す。
小さく悲鳴を上げ、倒れた体を起こそうとする紗矢香を馬乗りになり押さえつけた。
「えっ? ちょ、やだっ!智樹!! やめて!!」
俺から逃げようと抗う沙矢香の両手首を捕まえ頭上で押さえつける。
「ねぇ!やめて智樹!! お願い!!」
「……うるせぇよ。こんな所までノコノコ来てヤられんの分かってただろ」
引き攣る顔の沙矢香を見下ろしていると体が下の方からまた火照り出す。まだ、叫んでいる沙矢香の口を無理やり塞ぐ。唇が恐怖からか引き攣り震えている。それも知らん顔で無理やりこじ開け舌をねじ込む。
「いっ!!」
舌を噛まれた痛みで咄嗟に唇を離す。
「お前……いい度胸してんじゃねーか」
「やっ、ごめんなさっ……だっ……んっ」
まだ、言いたげな口をもう一度塞ぐ。
今度は噛みつかれないように、舌の付け根から舐め上げる。
「んっ…ふっあ…」
「無理やりでも感じんのかよ。それともこーゆーのが好きなのか?」
馬鹿にするように唇をはなし見下ろす
いい眺めに気が良くなる。なんだかコイツを支配しているような錯覚で嬉しくなる。
「智樹……」
まただ、哀れむ目……ムカつく。
ほんとめちゃくちゃにしてやりたい。
「俺を哀れんで楽しいか?」
「……哀れむ?そんな事してない」
空いている手でスカートを捲りあげ露わになった太腿を撫でた。
「やっ、やだっ!!」
足をばたつかせて暴れる足を跨り押さえつける。沙矢香の顔は涙を流し怯えている。思わず涙を指で拭いその場所に口づけた。
沙矢香から戸惑う様子が伺える少し力が緩むが気にせず口を塞ぎ頬、耳、首筋、鎖骨へと舌を這わす。触れる度にビクビクと揺れ反応する体に欲望が加速する。
着ていたセーターを脱がせようと手を離すと、逃げようと体がを捩る。俺が跨っているから、うつ伏せになるだけで逃げれるはずがない。そのまま、一気に下着だけにしてしまう。
「逃げても無駄…」
覆いかぶさり、後ろから囁いき抵抗止めない沙矢香の耳の中に舌をねじ込む。
「ひゃっ、あぁんっ…」
腰を抱え四つん這いにし、後から胸を揉みしだく。鎖骨を噛むと腰が揺れる。胸の先端が硬くなってきていた。それを押しつぶしたり摘んだりして遊ぶ。我慢出来なくなってきたのか喘ぐ声が聞こえ出す。
「淫乱。嫌だ嫌だ言うわりに腰振ってんじゃん。やっぱり無理やり好きなんだ」
「やっ、ちがっ……。あっ!やあぁぁぁぁっ」
ショーツの中に触れると悲鳴に近い声を出す。ヌルッとした液体が指に絡みつくのが分かると笑みが漏れる。
縦に指を擦り付けヌメリを広げる。閉じている花弁を広げ直に蕾をくにくにとこね回す。沙矢香は、与えられる刺激に耐えられずシーツに顔を押さえつけ喘ぎ続けけている。
「もっと啼けよ!」
蕾の中に指を入れる。腰が跳ね上がりシーツを掴んでいる手に力が込められていた。
指を動かすのに合わせて声が盛れてくる。
「余裕で指咥えこんで…。これじゃ足りなさそーだな。こっち入れてやるよ」
バスローブを捲り沙矢香の蕾にあてがう。
「っつ!ダメ!! それは、ダメ!!」
「それってなんだよ? 欲しそーに腰振ってんじゃねーか」
「振ってなっ…!あっ…んっ」
自分自身のそそり立ち固くなった熱を蕾に擦りつける。それに合わせて沙矢香の腰が擦り付けてくる。
「やっぱ入れてほしそーだけど?」
擦りつけるスピードを早くする。沙矢香の声が変わると止めて反応をみる。体が小刻みに震え何かに耐えている。
「言わなきゃ入れてやらない」
その言葉にビクッと体を震わせるがそれでも耐えている。熱の塊を蕾に触れるか触れないかぐらいで焦らしてみる。ジワジワと腰が下がり触れると熱を離す
「あっ……」
「欲しけりゃ言えよ」
意地悪くピタッくっつけて緩く擦り付けて離す。
「んっ…やあ……」
「ほら……」
トドメとばかりに擦り付けた。
「あ、あぁ、、ほし……の」
言い終えると同時に、一気に突き上げ、腰をふる。肩をグイッと掴み仰向けにして溜まった熱をぶつける。
露わになった胸を揉みしだき沙矢香の奥へ奥へと突く。
「あああぁぁぁぁっ!」
「もう、イッた?ずっとおあずけでイけなかったもんなぁ」
入れたまま、沙矢香の片足を俺の肩にかけまた、熱の塊を根元まで奥に埋め込み揺する。
「ひゃっ!やだ!今動いちゃダメぇ」
「まだ、喋る余裕あるじゃねーかよ」
腕を引き起こし、更に突き上げた。
「あっ!あっ!」
腰の動きに合わせて喘ぐ。沙矢香自身も腰を振り始めた。もっと、コイツの乱れる姿が見たい。
「もっと振れよ」
沙矢香の肩を掴み向き合わせ俺の上に跨らせると勝手に腰を振り始める。たまに腰を突き上げてやると良さげに喘ぐ。
沙矢香の骨盤辺りの筋肉がリズミカルに収縮し始め呼吸が荒くなる。悲鳴を上げると体の重さに耐えきれなくなり俺の上にしなだれかかる。髪を掴み顔を寄せると食べるように口づける。亻ったすぐで息が続かないのか空気を求めて逃げる。追いかけたくなるのを我慢して唇を離して命令する。
「…舌だせ」
呼吸を乱しながらおずおずと赤く濡れた舌を差し出す。それを吸い込み絡ませ舐め上げる。抵抗していた姿は、もうない。欲望に忠実なただの女。今までの女と同じはずなのに、沙矢香だけは嫌悪感もない。寧ろ何度も抱きたくなる。
「とも…きっ……智っ…智樹」
口づけの合間に何度も呼ばれ、その声が嬉しくてその声を漏らさなように口を塞ぐ。
なんで、俺こいつに呼ばれて喜んでんの?
訳が分からない。なんなんだよ。
訳の分からない自分に苛立ち答えが分からないまま沙矢香を仰向けに押し倒し解き放てないままの熱をぶつける。
「あああぁぁぁ────っ」
また、沙矢香の足が突っ張りイッた。
「また、いったの? 俺まだ亻ってないのに」
自分の気持ちが分かりたくなくて、沙矢香を詰る。
気づきたくない。傷つきたくないからその思いに蓋をする。もう、考えたくないから無我夢中で腰を振り喘いで善がり続ける
「も、むりぃ!」
肌と肌のぶつかる音と絡み合った液体の音が響く。熱を中に放つ。肩で息をしてぐったりしている上に覆いかぶさり胸に吸い付き、いくつも紅い印をつける。
「お前は、俺のだ。逃がさない」
無意識に呟く。
自分で言った言葉に戸惑う。
俺の……。俺は何言って……?
沙矢香の腕が重たげに動き俺を抱きしめる。
「なにして……?」
びっくりして顔を見ると頬に手を添え沙矢香の顔が近づき唇に軽く触れた。
「は?」
意味がわからない。好きに体を弄んだ相手に何してんだコイツは?!
「好きよ……智樹。大好き」
真っ直ぐに見つめながら囁く。沙矢香が俺を好き?どこをどうしたら好きになる?
「智樹…」
まだ肩で息をしながら見つめてくる。嘘だ……。いつも怯えて逃げていたくせに。
「大好きよ。ずっと好きよ。智樹が他の女の子と一緒にいても。これからもずっと……」
「…意味わかんねぇ」
「初めて会った時から……。あれから、智樹にはずっと嫌われてるって思ってた」
「は?嫌ってるのはお前の方だろ。いつも逃げるくせに」
「だって、付き合ってる子がいるから邪魔したらって……」
はっ?付き合ってる?誰と?何の話だ?
「付き合ってるやつなんかいねーよ」
吐き捨てるように言う。何かが食い違ってる。
「えっ? 智樹が彼女いるから私がいると迷惑だってそう言われて……」
「はぁ?迷惑ってなにそれ」
お互いに戸惑った顔を見合わせると、なんだか可笑しくて笑い出してしまう。
「なんだよ。嫌いで離れたんじゃないのかよ」
ほんと、なんだよ。俺が逃げなけりゃもっと早く気づけたのに。
「俺は、お前だけだよ。好きなのは────」
沙矢香を引き寄せ食べ尽くすように口づける。唇を離すといやらしく糸が垂れる。今すぐにコイツの全てが欲しくて熱の塊が紗矢香を突き上げる。無理やりだいた時とは違ってお互いを素直に受け入れる。甘い痺れが身体を支配する。
「なぁ、言って。俺の事、どー思ってるのか…」
「……好き」
まだ、足りない!!
耳を噛み舌を這わす。
「もう1回」
「好き、あっ、んんっ」
まだ、聞きたい。もっと!!
鎖骨に噛みつき腰を突き上げる。
2人の混ざりあった音が激しく部屋に響く。
「もーいっかいっ!」
「んっ…と、もき…智樹…す、き…っ」
沙矢香に好きと言われる度胸が締め付けられ愛おしく思う。
「イっ…くっぁ、あっ、あ────っ!!」
俺の肩に体重を預けそのままズルリと崩れていくのを抱きとめ2人でベッドへ倒れ込む。壊れないように紗矢香をぎゅっと抱きしめる。
気持ちが通じ合い、溶けるような幸福感に身を委ねる。
もう、何があっても離さない。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
【女性向けR18】性なる教師と溺れる
タチバナ
恋愛
教師が性に溺れる物語。
恋愛要素やエロに至るまでの話多めの女性向け官能小説です。
教師がやらしいことをしても罪に問われづらい世界線の話です。
オムニバス形式になると思います。
全て未発表作品です。
エロのお供になりますと幸いです。
しばらく学校に出入りしていないので学校の設定はでたらめです。
完全架空の学校と先生をどうぞ温かく見守りくださいませ。
完全に趣味&自己満小説です。←重要です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる