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35 新設部隊の始動 4
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新設部隊の立ち上げから2週間。
俺はミルト隊長と共に、レン伍長を男爵家の小さな部屋に呼び出していた。
「日帰り旅行、ですか?」
「そう。男爵家があるこの街の周囲をぐるっと回って、帰ってくる」
意味ありげに立ち上がって、殺風景な部屋を見渡す。
大きなソファーと机、その対面に椅子があるだけの小さな部屋。
もともとは衣装部屋として作られたらしいが、俺とミルトの執務室になる予定の部屋だ。
「言ってしまえば、ようやく回ってきた俺たちの初任務だよ」
椅子に腰かけていたレン伍長の目が大きく開かれる。
慌てて床に膝をつき、堂々と胸を張った。
「承知いたしました。任務の内容をお聞かせくださいますか?」
「うん。でも、その前に俺たちにはしなければいけないことがあるんだ」
ソファーに座ったまま、緊張した顔をするミルトに目を向ける。
彼女は軽く頷いて、分厚い本をぎゅっと握りしめた。
「私たち、新設部隊の本分は、わかりますね……?」
「もちろんです。弱い魔物を倒し、町や村を守ることにあります」
「はい、その通りです」
入隊してくれた子供たち全員に、理念や目的は通達してある。
――強い魔物とは、絶対に戦わない!!
弱い魔物とは言え、一般人にとっては脅威そのもの。
ちいさく見える積み重ねの1つ1つが、自分や友人を守り、領地の暮らしを良いものにする。
「では、私たちの主な活動場所は、どこになりますか?」
「町や村の周辺です」
「はい、正解です」
山はエサや魔力が豊富で、普通の魔物は人里にこない。
来るのは、縄張りを追われたものだけだ。
だから、人里に近いほど、敵は弱くなる。
「ですので、私たちは町や村にいる領民と仲良くする必要があります」
宿がない村が多く、現地で寝床や竈を借りることになる。
もちろん、持ち運べるものは持っていくが、持てる荷物には限りがある。
だが、一番借りたいのは、現地住民が持つ情報だ。
「私は男爵家の人間です。身分を振りかざせば、それなりの待遇はされるでしょう。ですが」
「……行き届いた協力は、難しそうですね」
「はい。その通りです」
ミルト団長を含め、俺たちは子供ばかりで構成された新設部隊だ。
村を訪ねても、
『村のはずれで魔物を見ました!』
『あっち側に魔物の足跡がありました。助けてください!』
そんな対応にはならない。
子供を、特に男爵家のお姫様を危ない目には合わせられない。
そう思われる可能性が高いだろう。
「他者は頼れません。この問題は、私たちだけで解決する必要があります」
部隊に強い人や大人を多く入れれば、問題は簡単に解決する。
魔物におびえる村人たちは、藁をもすがる思いで、大人の兵たちに魔物の討伐を頼み込むだろう。
だがそれでは、当初の目的を達成できなくなる。
「俺たちは、既存部隊の手を開けさせる必要があるからね」
強い魔物や伯爵家への牽制に、多くの兵を向かわせたい。
そのための新設部隊が、既存の兵を借りていては意味がない。
「……1つよろしいですか?」
おずおずした様子で、レン伍長が小さく手を上げる。
検討済みの案だとは思いますが。
そう断ったうえで、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「我々 新設部隊の力が住民に正しく伝わるまで、既存部隊に手伝ってもらうことは?」
「一応は可能だよ。だけど、出来れば避けたいんだ」
「……理由をお聞かせ願えますか?」
「もちろん。あの腐った伯爵家が、怪しい動きをしている」
ルン兄さんの影武者が伯爵家を訪問した結果、なぜか伯爵本人が出てきたらしい。
「即決即断で食料や武器などの支援に同意。不足している人材の派遣もしてくれるそうだよ」
そうして順風満帆に挨拶を終え、何事もなく帰路に就いたそうだ。
表面上は、遠征部隊の提案をすべて飲んだ形だ。
「だけど、あの伯爵家が、なんの見返りもなしにそんなことをするはずがない」
ルン兄さんとも話をしたが、十中八九、人材派遣が目的だろう。
スパイや殺し屋を送り込む。
反乱用の兵を大量に忍ばせる。
「そうわかってるけど、正しく対処出来れば、領地は格段に潤うからね」
男爵領は安全な土地が減り、食料が不足している。
疲弊している領民を救うための食料も、安全を確保するための武器も必要だ。
「入ってくるネズミを捉え、領内の強い魔物も倒す」
そんな夢物語を実現するには、今すぐにでも1人でも多くの兵が必要になる。
長男やルン兄さん、師匠、男爵たちは、寝る間を惜しんで動き回っている。
「だから俺たちは、自分たちだけの力で成し遂げる必要があるんだよ」
「……まさか、そのような事態になっていたとは」
「男爵家でも上層部の人しか知らないから、他言はしないように」
「承知いたしました」
深々と頭を下げるレン伍長に向けて、満足そうに頷いて見せる。
ソファーに座るミルトの方を向いて、俺も床に片膝をついた。
「ミルト隊長。ご命令を」
「……うむ」
隊長らしさを出すように、ミルトが声音を変える。
ゆっくりと立ち上がり、分厚いを本を握りしめた。
「任務で成果を出し、新設部隊の存在を領民に広く知ってもらいます。そのために」
大きく息を吸い込み、緊張した面持ちで上を見上げる。
足を肩幅に開き、
「みんなで、カッコイイ部隊の名前を考えてください!!!!」
堂々と、俺たちの悩みを口にしてくれた。
俺はミルト隊長と共に、レン伍長を男爵家の小さな部屋に呼び出していた。
「日帰り旅行、ですか?」
「そう。男爵家があるこの街の周囲をぐるっと回って、帰ってくる」
意味ありげに立ち上がって、殺風景な部屋を見渡す。
大きなソファーと机、その対面に椅子があるだけの小さな部屋。
もともとは衣装部屋として作られたらしいが、俺とミルトの執務室になる予定の部屋だ。
「言ってしまえば、ようやく回ってきた俺たちの初任務だよ」
椅子に腰かけていたレン伍長の目が大きく開かれる。
慌てて床に膝をつき、堂々と胸を張った。
「承知いたしました。任務の内容をお聞かせくださいますか?」
「うん。でも、その前に俺たちにはしなければいけないことがあるんだ」
ソファーに座ったまま、緊張した顔をするミルトに目を向ける。
彼女は軽く頷いて、分厚い本をぎゅっと握りしめた。
「私たち、新設部隊の本分は、わかりますね……?」
「もちろんです。弱い魔物を倒し、町や村を守ることにあります」
「はい、その通りです」
入隊してくれた子供たち全員に、理念や目的は通達してある。
――強い魔物とは、絶対に戦わない!!
弱い魔物とは言え、一般人にとっては脅威そのもの。
ちいさく見える積み重ねの1つ1つが、自分や友人を守り、領地の暮らしを良いものにする。
「では、私たちの主な活動場所は、どこになりますか?」
「町や村の周辺です」
「はい、正解です」
山はエサや魔力が豊富で、普通の魔物は人里にこない。
来るのは、縄張りを追われたものだけだ。
だから、人里に近いほど、敵は弱くなる。
「ですので、私たちは町や村にいる領民と仲良くする必要があります」
宿がない村が多く、現地で寝床や竈を借りることになる。
もちろん、持ち運べるものは持っていくが、持てる荷物には限りがある。
だが、一番借りたいのは、現地住民が持つ情報だ。
「私は男爵家の人間です。身分を振りかざせば、それなりの待遇はされるでしょう。ですが」
「……行き届いた協力は、難しそうですね」
「はい。その通りです」
ミルト団長を含め、俺たちは子供ばかりで構成された新設部隊だ。
村を訪ねても、
『村のはずれで魔物を見ました!』
『あっち側に魔物の足跡がありました。助けてください!』
そんな対応にはならない。
子供を、特に男爵家のお姫様を危ない目には合わせられない。
そう思われる可能性が高いだろう。
「他者は頼れません。この問題は、私たちだけで解決する必要があります」
部隊に強い人や大人を多く入れれば、問題は簡単に解決する。
魔物におびえる村人たちは、藁をもすがる思いで、大人の兵たちに魔物の討伐を頼み込むだろう。
だがそれでは、当初の目的を達成できなくなる。
「俺たちは、既存部隊の手を開けさせる必要があるからね」
強い魔物や伯爵家への牽制に、多くの兵を向かわせたい。
そのための新設部隊が、既存の兵を借りていては意味がない。
「……1つよろしいですか?」
おずおずした様子で、レン伍長が小さく手を上げる。
検討済みの案だとは思いますが。
そう断ったうえで、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「我々 新設部隊の力が住民に正しく伝わるまで、既存部隊に手伝ってもらうことは?」
「一応は可能だよ。だけど、出来れば避けたいんだ」
「……理由をお聞かせ願えますか?」
「もちろん。あの腐った伯爵家が、怪しい動きをしている」
ルン兄さんの影武者が伯爵家を訪問した結果、なぜか伯爵本人が出てきたらしい。
「即決即断で食料や武器などの支援に同意。不足している人材の派遣もしてくれるそうだよ」
そうして順風満帆に挨拶を終え、何事もなく帰路に就いたそうだ。
表面上は、遠征部隊の提案をすべて飲んだ形だ。
「だけど、あの伯爵家が、なんの見返りもなしにそんなことをするはずがない」
ルン兄さんとも話をしたが、十中八九、人材派遣が目的だろう。
スパイや殺し屋を送り込む。
反乱用の兵を大量に忍ばせる。
「そうわかってるけど、正しく対処出来れば、領地は格段に潤うからね」
男爵領は安全な土地が減り、食料が不足している。
疲弊している領民を救うための食料も、安全を確保するための武器も必要だ。
「入ってくるネズミを捉え、領内の強い魔物も倒す」
そんな夢物語を実現するには、今すぐにでも1人でも多くの兵が必要になる。
長男やルン兄さん、師匠、男爵たちは、寝る間を惜しんで動き回っている。
「だから俺たちは、自分たちだけの力で成し遂げる必要があるんだよ」
「……まさか、そのような事態になっていたとは」
「男爵家でも上層部の人しか知らないから、他言はしないように」
「承知いたしました」
深々と頭を下げるレン伍長に向けて、満足そうに頷いて見せる。
ソファーに座るミルトの方を向いて、俺も床に片膝をついた。
「ミルト隊長。ご命令を」
「……うむ」
隊長らしさを出すように、ミルトが声音を変える。
ゆっくりと立ち上がり、分厚いを本を握りしめた。
「任務で成果を出し、新設部隊の存在を領民に広く知ってもらいます。そのために」
大きく息を吸い込み、緊張した面持ちで上を見上げる。
足を肩幅に開き、
「みんなで、カッコイイ部隊の名前を考えてください!!!!」
堂々と、俺たちの悩みを口にしてくれた。
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