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58:残虐鬼VS公爵令嬢
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「クレオ様、お会いしたかったですぅ~! わたくし、寂しくて、寂しくて……」
サイファスに引き剥がされた後も、ピンクのドレスに身を包んだエイミーナは目を潤ませクレアを見つめ続けている。
困ったなとクレアは考える体勢に入った。
エイミーナはクレアの元婚約者だ。本名は、エイミーナ・ローデル。
ローデル公爵家の四女で、王都で力を付けているミハルトン伯爵家のクレオとは政略結婚だ。
本来なら、もっと良い家に嫁げただろうが、今の国王には王女が多い。さらには、公爵家内で三人も姉がいる。
というわけで、王都で評判の良いクレオに白羽の矢が立った。
とりあえず、彼女がどうしてルナレイヴにいるのか聞き出さなければならない。
「エイミー、ここへは何しに来た? お前一人だけか?」
「嫌ですわ、クレオ様。愛する人に会いに来るのに理由が要りまして?」
「何言ってんだ。王都からルナレイヴまでは遠いだろ。お前は公爵家の人間だ、その身にもしものことがあったらどうする」
「クレオ様、わたくしの身を案じてくださっているのね! なんてお優しいの! 好き……!」
エイミーナの萌黄色の瞳は、完全に恋する乙女のそれだ。クレアの前の彼女は、いつもこの調子なのである。
だが、クレアは短いやり取りの間に、エイミーナが話をはぐらかそうとしているのに気づいた。
(くそ、クレオの奴……エイミーを野放しにして、王都で何をやっていやがる)
自分の後釜で弟のクレオは、今のエイミーナの婚約者だ。
(だというのに、なぜエイミーはルナレイヴまで俺を追って来ているんだ!?)
ここにクレアがいるということを、エイミーナはわざわざ調べ上げたのだ。
公爵家の力を使えば、それくらい簡単にできてしまうのだろうが……それをさせないのが弟の仕事である。
いくら容姿が同じとはいえ、婚約者なら違和感に気づくだろう。
見た目は同じでも、クレアとクレオの中身は違う。そこをフォローしなければならない。
父ミハルトン伯爵のことだから、ローデル公爵に詳細を知らせているはずだ。
いくらなんでも公爵を騙すことはできない。ばれたときが怖い。
そして、公爵家側としては、ミハルトン家の血を引いている子供なら誰でも良いのだろう。
仮にクレアと結婚していたら、エイミーナは父の血を引く他の子供との間に子を作ることになったのかもしれない。考えれば残酷な話だが。
だとすれば、エイミーナとの子供を作れないクレアよりも、正真正銘の男子であるクレオの方がいいはずである。公爵にとっても、エイミーナ自身にとっても。
クレオの座を追われたことを不満に思っていたクレアだが、最近では心に余裕ができ、多少は冷静に物事を考えられるようになってきた。跡取り問題に関しては、性別が男である今のクレオの方が適任である。
(公爵令嬢のエイミーなら、事情も理解していると思っていたが)
クレアが思い悩んでいると、唐突にエイミーナが笑顔で提案した。
「ねえ、クレオ様。わたくし、しばらく辺境にいる予定ですの。街を案内してくださらない? 以前のようにデートしましょう?」
「……見ての通り、今の俺は辺境伯夫人なんだが?」
「ええ、王都で噂になっていますわ。残虐鬼の奥方は、夫と共に戦場に出てアズム国の王子に勝利したって。クレオ様は、王都じゃ残虐夫人って呼ばれているのよ?」
王都では、色々誤解のある噂が広がっているようだ。
エイミーナは、尚も熱く王都の様子を語る。
「お父様たちは本当のことを教えてくれなかったけれど……わたくしは、その噂を聞いて確信しましたの。豹変したクレオ様は偽物で、残虐鬼のもとに嫁いだ残虐夫人こそが本物だって!」
前提条件がずれているが、エイミーナの推理は当たっている。
王都にいるクレオは、彼女の知っているクレオではない。
そして、クレオが入れ替わるのと同時に突如現れた深窓の令嬢クレア。
辺境の残虐鬼に嫁いだ彼女が戦果を挙げたとなれば、彼女が勘ぐるのも無理はない。
エイミーナに納得してもらうため、クレアは事実を話すことにした。どうせ公爵は知っている話だ。
それに、彼女がこのままルナレイヴに居続けるのはまずい。
正式な結婚前の公爵令嬢の身に何かあって、責任問題に発展したら大変である。
同性かつ辺境伯に嫁いだクレアと一緒にいても、エイミーナのメリットにはならない。
薄情な態度をとってでも、早く手を放してやるべきなのだ。
「エイミー、本物のクレオはお前と出会う前に死んでいる。婚約したときのクレオは偽物一号の俺だ。で、今のクレオが偽物二号の弟。俺たちはミハルトン伯爵の子だが庶子で、母親は互いに違う。お前の知っているクレオは全員、親父の用意した替え玉なんだ」
「……っ! そ、それくらい……なんだというのです! それでも、わたくしのクレオ様は、あなただけなのです!」
エイミーナは明らかに、ショックを受けている。
予想はしていただろうが、事実を突きつけられて戸惑っているのがわかった。
「あのさ、今の格好を見てわかると思うけど……俺、生物学的に女だぞ?」
クレアはマルリエッタの用意したドレスを着ている。
この日の装いは、動きやすさ重視の落ち着いたベージュのワンピース風ドレスだ。
しかし、エイミーナはそれらを否定するように首を横に振る。
「嘘です! クレオ様が女性だなんて!」
「……仕方ねえな。脱ぐか? エイミーと、サイファスしかいねえし」
面倒なのでさっさと証明しようとすると、サイファスが「クレア、ここで脱いじゃ駄目!」と背後から羽交い締めにしてきた。
そんな彼をエイミーナが鋭い視線で射貫く。
「あなた、クレオ様に馴れ馴れしくってよ!」
「……え、だって。夫だし」
いつも穏やかなサイファスの表情に余裕がないように思うのは、クレアの気のせいだろうか。
「認めません、認めませんわよ! クレオ様の伴侶は、このわたくしです!」
「エイミーナ嬢の婚約者は、クレアの弟でしょう? クレアは辺境伯家が待ち望んだ大切な花嫁なんだ。君には渡さない」
サイファスは、羽交い締めにした腕を放さない。
残虐鬼と公爵令嬢。二人の間には見えない火花が散っていた。
サイファスに引き剥がされた後も、ピンクのドレスに身を包んだエイミーナは目を潤ませクレアを見つめ続けている。
困ったなとクレアは考える体勢に入った。
エイミーナはクレアの元婚約者だ。本名は、エイミーナ・ローデル。
ローデル公爵家の四女で、王都で力を付けているミハルトン伯爵家のクレオとは政略結婚だ。
本来なら、もっと良い家に嫁げただろうが、今の国王には王女が多い。さらには、公爵家内で三人も姉がいる。
というわけで、王都で評判の良いクレオに白羽の矢が立った。
とりあえず、彼女がどうしてルナレイヴにいるのか聞き出さなければならない。
「エイミー、ここへは何しに来た? お前一人だけか?」
「嫌ですわ、クレオ様。愛する人に会いに来るのに理由が要りまして?」
「何言ってんだ。王都からルナレイヴまでは遠いだろ。お前は公爵家の人間だ、その身にもしものことがあったらどうする」
「クレオ様、わたくしの身を案じてくださっているのね! なんてお優しいの! 好き……!」
エイミーナの萌黄色の瞳は、完全に恋する乙女のそれだ。クレアの前の彼女は、いつもこの調子なのである。
だが、クレアは短いやり取りの間に、エイミーナが話をはぐらかそうとしているのに気づいた。
(くそ、クレオの奴……エイミーを野放しにして、王都で何をやっていやがる)
自分の後釜で弟のクレオは、今のエイミーナの婚約者だ。
(だというのに、なぜエイミーはルナレイヴまで俺を追って来ているんだ!?)
ここにクレアがいるということを、エイミーナはわざわざ調べ上げたのだ。
公爵家の力を使えば、それくらい簡単にできてしまうのだろうが……それをさせないのが弟の仕事である。
いくら容姿が同じとはいえ、婚約者なら違和感に気づくだろう。
見た目は同じでも、クレアとクレオの中身は違う。そこをフォローしなければならない。
父ミハルトン伯爵のことだから、ローデル公爵に詳細を知らせているはずだ。
いくらなんでも公爵を騙すことはできない。ばれたときが怖い。
そして、公爵家側としては、ミハルトン家の血を引いている子供なら誰でも良いのだろう。
仮にクレアと結婚していたら、エイミーナは父の血を引く他の子供との間に子を作ることになったのかもしれない。考えれば残酷な話だが。
だとすれば、エイミーナとの子供を作れないクレアよりも、正真正銘の男子であるクレオの方がいいはずである。公爵にとっても、エイミーナ自身にとっても。
クレオの座を追われたことを不満に思っていたクレアだが、最近では心に余裕ができ、多少は冷静に物事を考えられるようになってきた。跡取り問題に関しては、性別が男である今のクレオの方が適任である。
(公爵令嬢のエイミーなら、事情も理解していると思っていたが)
クレアが思い悩んでいると、唐突にエイミーナが笑顔で提案した。
「ねえ、クレオ様。わたくし、しばらく辺境にいる予定ですの。街を案内してくださらない? 以前のようにデートしましょう?」
「……見ての通り、今の俺は辺境伯夫人なんだが?」
「ええ、王都で噂になっていますわ。残虐鬼の奥方は、夫と共に戦場に出てアズム国の王子に勝利したって。クレオ様は、王都じゃ残虐夫人って呼ばれているのよ?」
王都では、色々誤解のある噂が広がっているようだ。
エイミーナは、尚も熱く王都の様子を語る。
「お父様たちは本当のことを教えてくれなかったけれど……わたくしは、その噂を聞いて確信しましたの。豹変したクレオ様は偽物で、残虐鬼のもとに嫁いだ残虐夫人こそが本物だって!」
前提条件がずれているが、エイミーナの推理は当たっている。
王都にいるクレオは、彼女の知っているクレオではない。
そして、クレオが入れ替わるのと同時に突如現れた深窓の令嬢クレア。
辺境の残虐鬼に嫁いだ彼女が戦果を挙げたとなれば、彼女が勘ぐるのも無理はない。
エイミーナに納得してもらうため、クレアは事実を話すことにした。どうせ公爵は知っている話だ。
それに、彼女がこのままルナレイヴに居続けるのはまずい。
正式な結婚前の公爵令嬢の身に何かあって、責任問題に発展したら大変である。
同性かつ辺境伯に嫁いだクレアと一緒にいても、エイミーナのメリットにはならない。
薄情な態度をとってでも、早く手を放してやるべきなのだ。
「エイミー、本物のクレオはお前と出会う前に死んでいる。婚約したときのクレオは偽物一号の俺だ。で、今のクレオが偽物二号の弟。俺たちはミハルトン伯爵の子だが庶子で、母親は互いに違う。お前の知っているクレオは全員、親父の用意した替え玉なんだ」
「……っ! そ、それくらい……なんだというのです! それでも、わたくしのクレオ様は、あなただけなのです!」
エイミーナは明らかに、ショックを受けている。
予想はしていただろうが、事実を突きつけられて戸惑っているのがわかった。
「あのさ、今の格好を見てわかると思うけど……俺、生物学的に女だぞ?」
クレアはマルリエッタの用意したドレスを着ている。
この日の装いは、動きやすさ重視の落ち着いたベージュのワンピース風ドレスだ。
しかし、エイミーナはそれらを否定するように首を横に振る。
「嘘です! クレオ様が女性だなんて!」
「……仕方ねえな。脱ぐか? エイミーと、サイファスしかいねえし」
面倒なのでさっさと証明しようとすると、サイファスが「クレア、ここで脱いじゃ駄目!」と背後から羽交い締めにしてきた。
そんな彼をエイミーナが鋭い視線で射貫く。
「あなた、クレオ様に馴れ馴れしくってよ!」
「……え、だって。夫だし」
いつも穏やかなサイファスの表情に余裕がないように思うのは、クレアの気のせいだろうか。
「認めません、認めませんわよ! クレオ様の伴侶は、このわたくしです!」
「エイミーナ嬢の婚約者は、クレアの弟でしょう? クレアは辺境伯家が待ち望んだ大切な花嫁なんだ。君には渡さない」
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