18 / 19
18
しおりを挟む
翌朝……マルはエイデンのベッドの中で目覚めた。
すぐ傍で、愛おしいエルフが行儀よく横になり眠っている。
何も身につけていないマルは、昨日のことを思い返してポッと顔を赤くした。
そのまま、モソモソとベッドの外へ出ようとし、いつの間にか目覚めていたエイデンに捕獲される。
「おはようございます、マル?」
「お、おはよう、エイデン……あの」
恥ずかしさでいたたまれなくなったマルは、その場でハムスター姿に変身した。
「……そうきましたか」
笑顔の銀髪エルフは、マルを持ち上げて優しくプニプニし、そっと頬ずりする。
「僕とマルの仲なのに、恥ずかしがることはないでしょう?」
「……キュ」
「だって、昨夜は……」
「チーーーー!」
大きな声で鳴いたマルは、エルフの恥ずかしい発言を封じた。
そんなマルの背中をエイデンは優しく指で撫でる。
二人で戯れていると、ライリーがやってきた。慌てて着替えて、彼を部屋の中に招き入れる。
「……そのぶんだと、昨夜の心配は不要のようだな、マル」
「ありがとう、ライリー。国王陛下に話をつけてくれて」
「ああ。だが、最終的な話し合いはまだ終わっていない。今日は、エイデンやマルも出席して欲しいと思う」
「もちろん。私は何をすればいい?」
「特に何をということはないが、エルフの国へ来た女たちの代表として話を聞いて欲しい」
「わかった!」
午前中に会議が開かれ、総代表であるライリーと、その他のエルフの代表たち、そしてマルは城の玉座の間に集まった。
そこでは、エルフによる一方的な会議が進行する。
マルは、じっと動かず成り行きを見守っていた。
「……と言うわけで、エルフの国は、家畜小屋の環境改善とエルフに対する虚言の禁止、花嫁の返却や交換不可を要求する。それさえ認めていただけたら、今回の事件は不問にしていい」
「…………!」
「まだ自分たちの主張を押し通すようなら、こちらにも考えがあるが?」
ライリーがニヤリと笑い、獣人たちに動揺が走った。
彼らは、過去の戦争でエルフにぼろ負けした歴史を思い出したのだろう。
今、獣人や人間の国があるのは、全てエルフの国の慈悲によるものだ。
獣人の王は渋々彼の要求を受け入れ、家畜小屋は「花嫁の間」と名前を変えることになった。
さらに、エルフやその花嫁たちが中の環境を改善するということも決定する。
きっと、これからの旧家畜小屋は優しい場所に生まれ変わるだろう。
「ハムスター獣人の姫は、それで良いのか!?」
すがるように訴えた大臣の言葉に、マルは静かに頷いた。
「獣人の国のためにも、エルフの要求を受け入れるべきだよ……」
こうして、最後の会議も無事に終了し、マルたちは無事にエルフの国へ帰還した。
その際、白鳥のメイドもエルフの一団に同行した。
※
数日後、祭の最終日がやって来た。
会場となる街の広場に、マルとエイデン、サラミとライリーも立っている。
他の獣人女性たちも、夫となるエルフと共に集まっていた。
たまに相手が変わっているカップルもいたが、双方の合意があればペアの変更は自由なのだとか。
「いよいよ、最終日ですね。これで、愛するマルと正式な夫婦になれます」
笑顔でマルを抱きしめるエイデンに向かって、ライリーがため息を吐いた。
「どこぞの阿呆のように、フライングをして花嫁に手を出す奴もいるがな」
「なんのことでしょう?」
飄々としているエイデンとは対照的に、マルは真っ赤になって彼の後ろに隠れている。
ライリーはサラミに手を出したかったが、懸命に我慢していたようだ。
あっさり手を出したエイデンに、複雑な感情を抱いている……と思われる。
広場の隅には、獣人の国から保護した白鳥獣人のメイドも立っていた。
独身エルフの男たちが、彼女を取り囲んでいる。
しばらくすると花嫁の意思確認が始まり、たくさんの夫婦が誕生した。
たまに、破局するカップルもいたが……
そうして、いよいよマルの順番がやってきた。意思確認役のエルフが尋ねる。
「エイデンと夫婦になる意思はありますか?」
マルは、迷わず彼に返事をした。
「はい、私は、エイデンと……」
そこまで言いかけた時、不意に広場の隅で叫び声が上がった。
「その女は駄目よ! 獣人の中でも最弱のハムスターなのに!」
驚いて金切り声のした方を見ると、そこに立っていたのは白鳥のメイドだった。
「許さない、同じ弱い獣人のくせに、白鳥よりもさらに格下のハムスターのくせに……! 私より幸せになるなんて!」
広場にいた全員が、ギョッとして彼女の方を見る。
「獣人の国で、どんなに辛いことがあっても耐えられたわ。自分よりも、もっと不幸な姫がいると知っていたから。そして、そういう獣人は多い……あなたみたいな存在は、消えちゃいけないのよ!」
白鳥の獣人は、マルの存在のおかげで自分を保てていた。「どんなに辛いことがあっても、あの姫よりはマシだ」と、そう思って今まで過ごしていたらしい。
だが、エイデンと幸せな結婚をするハムスターを見て、我慢ができなくなってしまったようだ。
だとすれば、夜中にマルを呼び出したことも、彼女自身の意思によるものだった可能性が高い。
喚き立てる白鳥獣人を近くにいたエルフが広場から連れ出す。
マルは、大してショックを受けなかった。
彼女のような考え方の獣人がいることを、前々から知っていたからだ。
ハムスターの姫の存在は、弱い獣人たちの慰めにもなっていた。
小さくて弱くて、最後にはエルフへの生贄になった哀れな姫……白鳥の獣人が望んでいたのは、そういうストーリーだったのだろう。
意思確認役のエルフに促されたマルは、再び口を開いた。
「私は、エイデンと結婚します……! あの獣人が言ったように、私は小さくて弱いハムスターだけど、彼はそれがいいと言ってくれた。いつも優しく接してくれたし、勉強も教えてくれた。私は、エイデンが好きです!」
ワッと、広場全体に歓声が湧き上がる。
エルフたちの輪の中から抜け出してきたエイデンが、マルを抱き上げキスをした。
「マル、ありがとう。僕も君を愛しています」
「エイデン……」
花婿となったエルフに抱き上げられながら、元いた場所へと移動する。
その後、サラミとライリーも無事に結ばれたのだった。
すぐ傍で、愛おしいエルフが行儀よく横になり眠っている。
何も身につけていないマルは、昨日のことを思い返してポッと顔を赤くした。
そのまま、モソモソとベッドの外へ出ようとし、いつの間にか目覚めていたエイデンに捕獲される。
「おはようございます、マル?」
「お、おはよう、エイデン……あの」
恥ずかしさでいたたまれなくなったマルは、その場でハムスター姿に変身した。
「……そうきましたか」
笑顔の銀髪エルフは、マルを持ち上げて優しくプニプニし、そっと頬ずりする。
「僕とマルの仲なのに、恥ずかしがることはないでしょう?」
「……キュ」
「だって、昨夜は……」
「チーーーー!」
大きな声で鳴いたマルは、エルフの恥ずかしい発言を封じた。
そんなマルの背中をエイデンは優しく指で撫でる。
二人で戯れていると、ライリーがやってきた。慌てて着替えて、彼を部屋の中に招き入れる。
「……そのぶんだと、昨夜の心配は不要のようだな、マル」
「ありがとう、ライリー。国王陛下に話をつけてくれて」
「ああ。だが、最終的な話し合いはまだ終わっていない。今日は、エイデンやマルも出席して欲しいと思う」
「もちろん。私は何をすればいい?」
「特に何をということはないが、エルフの国へ来た女たちの代表として話を聞いて欲しい」
「わかった!」
午前中に会議が開かれ、総代表であるライリーと、その他のエルフの代表たち、そしてマルは城の玉座の間に集まった。
そこでは、エルフによる一方的な会議が進行する。
マルは、じっと動かず成り行きを見守っていた。
「……と言うわけで、エルフの国は、家畜小屋の環境改善とエルフに対する虚言の禁止、花嫁の返却や交換不可を要求する。それさえ認めていただけたら、今回の事件は不問にしていい」
「…………!」
「まだ自分たちの主張を押し通すようなら、こちらにも考えがあるが?」
ライリーがニヤリと笑い、獣人たちに動揺が走った。
彼らは、過去の戦争でエルフにぼろ負けした歴史を思い出したのだろう。
今、獣人や人間の国があるのは、全てエルフの国の慈悲によるものだ。
獣人の王は渋々彼の要求を受け入れ、家畜小屋は「花嫁の間」と名前を変えることになった。
さらに、エルフやその花嫁たちが中の環境を改善するということも決定する。
きっと、これからの旧家畜小屋は優しい場所に生まれ変わるだろう。
「ハムスター獣人の姫は、それで良いのか!?」
すがるように訴えた大臣の言葉に、マルは静かに頷いた。
「獣人の国のためにも、エルフの要求を受け入れるべきだよ……」
こうして、最後の会議も無事に終了し、マルたちは無事にエルフの国へ帰還した。
その際、白鳥のメイドもエルフの一団に同行した。
※
数日後、祭の最終日がやって来た。
会場となる街の広場に、マルとエイデン、サラミとライリーも立っている。
他の獣人女性たちも、夫となるエルフと共に集まっていた。
たまに相手が変わっているカップルもいたが、双方の合意があればペアの変更は自由なのだとか。
「いよいよ、最終日ですね。これで、愛するマルと正式な夫婦になれます」
笑顔でマルを抱きしめるエイデンに向かって、ライリーがため息を吐いた。
「どこぞの阿呆のように、フライングをして花嫁に手を出す奴もいるがな」
「なんのことでしょう?」
飄々としているエイデンとは対照的に、マルは真っ赤になって彼の後ろに隠れている。
ライリーはサラミに手を出したかったが、懸命に我慢していたようだ。
あっさり手を出したエイデンに、複雑な感情を抱いている……と思われる。
広場の隅には、獣人の国から保護した白鳥獣人のメイドも立っていた。
独身エルフの男たちが、彼女を取り囲んでいる。
しばらくすると花嫁の意思確認が始まり、たくさんの夫婦が誕生した。
たまに、破局するカップルもいたが……
そうして、いよいよマルの順番がやってきた。意思確認役のエルフが尋ねる。
「エイデンと夫婦になる意思はありますか?」
マルは、迷わず彼に返事をした。
「はい、私は、エイデンと……」
そこまで言いかけた時、不意に広場の隅で叫び声が上がった。
「その女は駄目よ! 獣人の中でも最弱のハムスターなのに!」
驚いて金切り声のした方を見ると、そこに立っていたのは白鳥のメイドだった。
「許さない、同じ弱い獣人のくせに、白鳥よりもさらに格下のハムスターのくせに……! 私より幸せになるなんて!」
広場にいた全員が、ギョッとして彼女の方を見る。
「獣人の国で、どんなに辛いことがあっても耐えられたわ。自分よりも、もっと不幸な姫がいると知っていたから。そして、そういう獣人は多い……あなたみたいな存在は、消えちゃいけないのよ!」
白鳥の獣人は、マルの存在のおかげで自分を保てていた。「どんなに辛いことがあっても、あの姫よりはマシだ」と、そう思って今まで過ごしていたらしい。
だが、エイデンと幸せな結婚をするハムスターを見て、我慢ができなくなってしまったようだ。
だとすれば、夜中にマルを呼び出したことも、彼女自身の意思によるものだった可能性が高い。
喚き立てる白鳥獣人を近くにいたエルフが広場から連れ出す。
マルは、大してショックを受けなかった。
彼女のような考え方の獣人がいることを、前々から知っていたからだ。
ハムスターの姫の存在は、弱い獣人たちの慰めにもなっていた。
小さくて弱くて、最後にはエルフへの生贄になった哀れな姫……白鳥の獣人が望んでいたのは、そういうストーリーだったのだろう。
意思確認役のエルフに促されたマルは、再び口を開いた。
「私は、エイデンと結婚します……! あの獣人が言ったように、私は小さくて弱いハムスターだけど、彼はそれがいいと言ってくれた。いつも優しく接してくれたし、勉強も教えてくれた。私は、エイデンが好きです!」
ワッと、広場全体に歓声が湧き上がる。
エルフたちの輪の中から抜け出してきたエイデンが、マルを抱き上げキスをした。
「マル、ありがとう。僕も君を愛しています」
「エイデン……」
花婿となったエルフに抱き上げられながら、元いた場所へと移動する。
その後、サラミとライリーも無事に結ばれたのだった。
0
お気に入りに追加
484
あなたにおすすめの小説
ずっと好きだった獣人のあなたに別れを告げて
木佐木りの
恋愛
女性騎士イヴリンは、騎士団団長で黒豹の獣人アーサーに密かに想いを寄せてきた。しかし獣人には番という運命の相手がいることを知る彼女は想いを伝えることなく、自身の除隊と実家から届いた縁談の話をきっかけに、アーサーとの別れを決意する。
前半は回想多めです。恋愛っぽい話が出てくるのは後半の方です。よくある話&書きたいことだけ詰まっているので設定も話もゆるゆるです(-人-)
婚約破棄された地味姫令嬢は獣人騎士団のブラッシング係に任命される
安眠にどね
恋愛
社交界で『地味姫』と嘲笑されている主人公、オルテシア・ケルンベルマは、ある日婚約破棄をされたことによって前世の記憶を取り戻す。
婚約破棄をされた直後、王城内で一匹の虎に出会う。婚約破棄と前世の記憶と取り戻すという二つのショックで呆然としていたオルテシアは、虎の求めるままブラッシングをしていた。その虎は、実は獣人が獣の姿になった状態だったのだ。虎の獣人であるアルディ・ザルミールに気に入られて、オルテシアは獣人が多く所属する第二騎士団のブラッシング係として働くことになり――!?
【第16回恋愛小説大賞 奨励賞受賞。ありがとうございました!】
【完結】番が見つかった恋人に今日も溺愛されてますっ…何故っ!?
ハリエニシダ・レン
恋愛
大好きな恋人に番が見つかった。
当然のごとく別れて、彼は私の事など綺麗さっぱり忘れて番といちゃいちゃ幸せに暮らし始める……
と思っていたのに…!??
狼獣人×ウサギ獣人。
※安心のR15仕様。
-----
主人公サイドは切なくないのですが、番サイドがちょっと切なくなりました。予定外!
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる