惑わさないで!

ひまわりまま

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第二章

駆け引き

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「でも 君は僕のことが好きなんだろう?
忘れられないんだろう?」
そう言われて彼女は思わず彼に手をのばした。
あたたかいその手で。
あまりのあたたかさに彼は少し汗をかきはじめた。

「そうよ。私はあなたのことが大好き!
好きすぎるからつらいの!」

彼女の声を聞いて、彼はもうあと一押しだと思った。

「つらいんだね。そのつらさを僕に預けて。そして僕にもう一度心を開いて。僕への愛に素直になって。あの頃のように。」

その言葉に彼女の心はときめき、熱くなり、
あの愛くるしい甘さをもう一度味わいたいと、そう願ってしまった。
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