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161 閑話 頑張るファリカちゃん! (2)
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161 閑話 頑張るファリカちゃん! (2)
これから私の日常を紹介します。
私は、目が覚めるとアイリ(侍女)やクラーラに着替えをしてもらってから、朝の散歩に出かけます。
「プルプル、ポヨポヨ、シルバー、グラウ。おはよう」
4人のスライムちゃん達は、ピョンピョンと跳びはねて応えてくれます。
お姉ちゃまが、プルプルとポヨポヨに続き、銀色(メタル色?)に輝くスライムちゃんをテイムして来たのが、シルバーとグラウです。
プルプルとポヨポヨは、撫で撫でをしてもいやがらなかったのですけれども
シルバーとグラウは触ることさえも嫌がり
ダダダダッとかいってすぐ逃げてしまいます。
でも、散歩の時には私についてきてくれます。
私は今日も4人のスライムちゃんを連れて、お屋敷の敷地内をお散歩します。
「ファリカ様。今日も良い天気ですね」
「ファリカ様。あちらに綺麗な花が咲いていますよ」
「お嬢様。お屋敷内の果実が実ってきていますよ」
「スライムちゃんもお元気で何よりですね」
などと使用人達が私達に声をかけてきてくれます。
「えへへ。ファリカお嬢様お待たせしました~の」
そう言ってホルダが走って私達に近づいて来ます。
「あ!」その途中でホルダは躓いてしまいました。
躓いて転んじゃう!
っと思った瞬間、クルッと前転して私の前に立ちました。
(どれだけ身体能力が高いの?うらやましい~)
「ホルダ。慌てなくても大丈夫。転ばなくて良かったわね」
私は、うらやましいという顔を出さないよう、令嬢スマイルでごまかしました。
「はい。私はお姉ちゃんに似て運動神経がいいのです」
「え~。だったら走っているときに躓かないわ」
「えへへ」
ホルダは頭をかいています。
そして
「「あははは」」
私とホルダは顔を見合わせて笑いあいました。
「「うふふふ」」
あれ?私達以外にも笑い声が聞こえました。
私はまわりを見ましたが、スライムちゃん達以外は誰もいません。
「もしかして、貴女達が笑ったの?」
私はスライムちゃん達に向かって聞きました。
「「うん。シルバーとグラウが笑ったよ?」」
え?
「シルバーとグラウしゃべれるの?」
「「うん。ファリカが、仲良くしてくれたから、ご主人様(エルーシア)以外にもファリカとお話し出来るようになったよ?」」
「あ。そうなんだ。これからもよろしくね」
私は再び、リーサお姉様張りの令嬢スマイルで動揺を隠しました。
「「うん。こちらこそよろしくね。
それとファリカ、私達を触りたかったら、手を広げて待ってて欲しいの。
追いかけられると私達メタルスライムは反射的に逃げてしまうのよ」」
私は声が聞こえたように手を大きく開きシルバーとグラウを待ちました。
すると、二人は私の腕の中に入って来ました。
やりました。メタルスライムちゃん達も仲良しになりました。
ふと横を見ると、スライムちゃん達と会話する私をみてホルダは首をひねっています。
「ファさま。もしかして、スライムちゃんたちとお話しできるようになったの?」
「うん」
「えええ!! すごいですね。これでエルーシア様さまに近づきましたね」
「えへへ」
私は頭をかいて照れくささをごまかしました。
「でも、ファ様の一番の友達は、わたしですよね?」
ホルダは、上目遣いで私を見つめています。
「私の一番の友達は、もちろんホルダです。その次がスライムちゃん達です」
「えへへへ」
ホルダはニコニコしてテレテレです。
「ファリカ様。朝食の用意ができましたよ~」
遠くから使用人の声が聞こえます。
「ただいま行きます。
それではまた後でね」
私は、ホルダとスライムちゃん達と別れ朝食に向かいました。
これから私の日常を紹介します。
私は、目が覚めるとアイリ(侍女)やクラーラに着替えをしてもらってから、朝の散歩に出かけます。
「プルプル、ポヨポヨ、シルバー、グラウ。おはよう」
4人のスライムちゃん達は、ピョンピョンと跳びはねて応えてくれます。
お姉ちゃまが、プルプルとポヨポヨに続き、銀色(メタル色?)に輝くスライムちゃんをテイムして来たのが、シルバーとグラウです。
プルプルとポヨポヨは、撫で撫でをしてもいやがらなかったのですけれども
シルバーとグラウは触ることさえも嫌がり
ダダダダッとかいってすぐ逃げてしまいます。
でも、散歩の時には私についてきてくれます。
私は今日も4人のスライムちゃんを連れて、お屋敷の敷地内をお散歩します。
「ファリカ様。今日も良い天気ですね」
「ファリカ様。あちらに綺麗な花が咲いていますよ」
「お嬢様。お屋敷内の果実が実ってきていますよ」
「スライムちゃんもお元気で何よりですね」
などと使用人達が私達に声をかけてきてくれます。
「えへへ。ファリカお嬢様お待たせしました~の」
そう言ってホルダが走って私達に近づいて来ます。
「あ!」その途中でホルダは躓いてしまいました。
躓いて転んじゃう!
っと思った瞬間、クルッと前転して私の前に立ちました。
(どれだけ身体能力が高いの?うらやましい~)
「ホルダ。慌てなくても大丈夫。転ばなくて良かったわね」
私は、うらやましいという顔を出さないよう、令嬢スマイルでごまかしました。
「はい。私はお姉ちゃんに似て運動神経がいいのです」
「え~。だったら走っているときに躓かないわ」
「えへへ」
ホルダは頭をかいています。
そして
「「あははは」」
私とホルダは顔を見合わせて笑いあいました。
「「うふふふ」」
あれ?私達以外にも笑い声が聞こえました。
私はまわりを見ましたが、スライムちゃん達以外は誰もいません。
「もしかして、貴女達が笑ったの?」
私はスライムちゃん達に向かって聞きました。
「「うん。シルバーとグラウが笑ったよ?」」
え?
「シルバーとグラウしゃべれるの?」
「「うん。ファリカが、仲良くしてくれたから、ご主人様(エルーシア)以外にもファリカとお話し出来るようになったよ?」」
「あ。そうなんだ。これからもよろしくね」
私は再び、リーサお姉様張りの令嬢スマイルで動揺を隠しました。
「「うん。こちらこそよろしくね。
それとファリカ、私達を触りたかったら、手を広げて待ってて欲しいの。
追いかけられると私達メタルスライムは反射的に逃げてしまうのよ」」
私は声が聞こえたように手を大きく開きシルバーとグラウを待ちました。
すると、二人は私の腕の中に入って来ました。
やりました。メタルスライムちゃん達も仲良しになりました。
ふと横を見ると、スライムちゃん達と会話する私をみてホルダは首をひねっています。
「ファさま。もしかして、スライムちゃんたちとお話しできるようになったの?」
「うん」
「えええ!! すごいですね。これでエルーシア様さまに近づきましたね」
「えへへ」
私は頭をかいて照れくささをごまかしました。
「でも、ファ様の一番の友達は、わたしですよね?」
ホルダは、上目遣いで私を見つめています。
「私の一番の友達は、もちろんホルダです。その次がスライムちゃん達です」
「えへへへ」
ホルダはニコニコしてテレテレです。
「ファリカ様。朝食の用意ができましたよ~」
遠くから使用人の声が聞こえます。
「ただいま行きます。
それではまた後でね」
私は、ホルダとスライムちゃん達と別れ朝食に向かいました。
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