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あの方
あの方について調べてみた結果。 マーティン視点
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「マーティンはパトリシア嬢近辺を調べてみてくれ、ルイスはドロシー嬢、クレインはトーマスについて調べて欲しい。」
レンに言われたもののどうやってパトリシア嬢について調べるか考えていた。
「取り敢えず一緒に行動してみるか。」
そう思いながら今日もパトリシア嬢の隣の席に座る。
まぁ、隣に座ったからと言って何か話すわけではない。
授業を聞きながら隣を見ると、真剣に黒板の内容を書いている姿が見える。ついこの間はいろいろ考えていたみたいだけど、今日は落ち着いているみたいだ。
「そういえばさ婚約破棄されたって本当?」
直球で聞いてみる。
パトリシア嬢は急にキョロキョロし始めてこちらをみた。まるで小動物みたいだ。
「なぜそのことを知っているのですか?」
え?知らないと思っていたの?そもそも他の学年の人も知ってるのに。まぁ、俺は他の人から聞いただけだけど。
「友人から聞いたんだよね。結構いろんな人が聞いていたみたいだよ。」
そう伝えると頭を抱え始める。
「そうですよね…聞かれてないと思いたかったんですがやっぱり聞こえてましたよね。」あまりの落ち込み具合にびっくりした。やっぱり、トーマスってやつのこと好きだったのか?そう思っていると、
「安心してください。婚約者が好きだったから落ち込んでいるわけじゃないんで。寧ろあんな常識しらずと離れられると思うと嬉しい限りです。」
もっとほんわかした感じかと思っていたのに言うことははっきり言うタイプだとは思わなかった。これは見た目に騙される感じだな。
確かに婚約者がいるのに他の女性と仲良くすると言うのは貴族の中ではあり得ない。貴族と言ったってそんなに沢山いるわけではないのだ。広まるのだって早い。そしてこの国は一夫一妻制だ。夫は奥さんを大事にするような国だし、離婚率もものすごく低い国だ。
「ただ、婚約破棄するまでが大変なんですよ…」
ため息をつきながら黒板の内容をノートに書き写していく。
一度婚約すると確かに婚約破棄は大変だったりする。どちらかに何か問題があったりしない限りはなかなか認められない。女性問題があるにしても、証拠などがないと難しい。むしろ別れ方次第では賠償金が発生する可能性がある。
いつも図書室にいるだけあって、いろいろ詳しいんだなと感じた。
あとはやっぱり動きが小動物みたいでみていて飽きないと思った。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
授業がおわり、図書室を通ってから生徒会室に向かう。
「レンフォード殿下。パトリシア嬢について少し調べてきました。あまりわからなかったのですが、取り敢えず言えるのは婚約破棄に対しては特に何も思ってなさそうでした。寧ろ婚約破棄したいみたいですよ。ただ、その過程が少し大変みたいでいろいろ頭抱えているみたいでした」
「そうか。引き続き色々調べてみてくれ。」
レンは視線を書類にうつした。これは思った以上にパトリシア令嬢が気になっているみたいだ。
「放課後はいつも図書室にいるんで言ったら会えると思いますよ。」
小さい声で伝えるとレンは顔を真っ赤にしながら「そ、そうか」と言う。頑張って取り繕ろうとしているものの全然取り繕えてなくて面白かった。
明日はもしかさたらレンが直接図書室に行くのではないかと思うととても楽しみだ。
レンに言われたもののどうやってパトリシア嬢について調べるか考えていた。
「取り敢えず一緒に行動してみるか。」
そう思いながら今日もパトリシア嬢の隣の席に座る。
まぁ、隣に座ったからと言って何か話すわけではない。
授業を聞きながら隣を見ると、真剣に黒板の内容を書いている姿が見える。ついこの間はいろいろ考えていたみたいだけど、今日は落ち着いているみたいだ。
「そういえばさ婚約破棄されたって本当?」
直球で聞いてみる。
パトリシア嬢は急にキョロキョロし始めてこちらをみた。まるで小動物みたいだ。
「なぜそのことを知っているのですか?」
え?知らないと思っていたの?そもそも他の学年の人も知ってるのに。まぁ、俺は他の人から聞いただけだけど。
「友人から聞いたんだよね。結構いろんな人が聞いていたみたいだよ。」
そう伝えると頭を抱え始める。
「そうですよね…聞かれてないと思いたかったんですがやっぱり聞こえてましたよね。」あまりの落ち込み具合にびっくりした。やっぱり、トーマスってやつのこと好きだったのか?そう思っていると、
「安心してください。婚約者が好きだったから落ち込んでいるわけじゃないんで。寧ろあんな常識しらずと離れられると思うと嬉しい限りです。」
もっとほんわかした感じかと思っていたのに言うことははっきり言うタイプだとは思わなかった。これは見た目に騙される感じだな。
確かに婚約者がいるのに他の女性と仲良くすると言うのは貴族の中ではあり得ない。貴族と言ったってそんなに沢山いるわけではないのだ。広まるのだって早い。そしてこの国は一夫一妻制だ。夫は奥さんを大事にするような国だし、離婚率もものすごく低い国だ。
「ただ、婚約破棄するまでが大変なんですよ…」
ため息をつきながら黒板の内容をノートに書き写していく。
一度婚約すると確かに婚約破棄は大変だったりする。どちらかに何か問題があったりしない限りはなかなか認められない。女性問題があるにしても、証拠などがないと難しい。むしろ別れ方次第では賠償金が発生する可能性がある。
いつも図書室にいるだけあって、いろいろ詳しいんだなと感じた。
あとはやっぱり動きが小動物みたいでみていて飽きないと思った。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
授業がおわり、図書室を通ってから生徒会室に向かう。
「レンフォード殿下。パトリシア嬢について少し調べてきました。あまりわからなかったのですが、取り敢えず言えるのは婚約破棄に対しては特に何も思ってなさそうでした。寧ろ婚約破棄したいみたいですよ。ただ、その過程が少し大変みたいでいろいろ頭抱えているみたいでした」
「そうか。引き続き色々調べてみてくれ。」
レンは視線を書類にうつした。これは思った以上にパトリシア令嬢が気になっているみたいだ。
「放課後はいつも図書室にいるんで言ったら会えると思いますよ。」
小さい声で伝えるとレンは顔を真っ赤にしながら「そ、そうか」と言う。頑張って取り繕ろうとしているものの全然取り繕えてなくて面白かった。
明日はもしかさたらレンが直接図書室に行くのではないかと思うととても楽しみだ。
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